この記事を読むと、こんなことがわかります
・秋の乗り放題パスの基本情報(値段や使用可能時期など)がわかります
・秋の乗り放題パスの注意点(乗れない列車など)がわかります
・秋の乗り放題パスの、お得な賢い使い方がわかります
秋は、おでかけにピッタリの季節!
格安で全国を旅できる「青春18きっぷ」のシーズンではないですが
その代わり「秋の18きっぷ」との異名を持つ
「秋の乗り放題パス」というきっぷが発売されます!!
もくじ
秋の乗り放題パスの基本情報
秋の乗り放題パス(以下「パス」)は
「10月の期間中の3日間、全国のJRの普通列車自由席・BRT(バス高速輸送システム)とJR西日本宮島フェリーに乗り放題」
になるきっぷです。
「秋の青春18きっぷ」の異名があるように、大まかなルールは18きっぷに似ています。
値段はいくら?
お値段は
3日分でおとな7850円(こども3920円)。
18きっぷより、1日あたりの値段はちょっと高めですね。
18きっぷと違い、こども用の値段設定があります。(18きっぷは子供も同額)
18きっぷのように、1枚の乗り放題パスを複数人で分けることはできません。
つまり
7850円で大人3人が1日旅行して終わり・・・と言う風にはできないのです。
大人3人で旅行するなら、23550円を払う必要がありますよ。
発売日・利用できる期間は?
2019年の発売日・利用できる期間は以下の通りです。
利用期間前にきっぷを買っても旅行できないので、要注意!
2019年の発売・利用可能期間
発売期間:
10月1日(火)~10月25日(金)
利用可能期間:
10月12日(土)~10月27日(日)のうち、連続する3日間
(例 10月12日と19日と26日、みたいに選ぶのはダメ)
選んだ日から3日連続で使わないといけません!
(例 10月12日から3日連続、すなわち12日、13日、14日)
毎年の傾向としては
「秋の、体育の日を含む3連休の初日の土曜日から使用開始できる(=3連休に使用できる)」
スケジュールになっています!
どんな列車に乗れるの?
利用できる列車は
「JRの普通列車」です。
普通列車とは
・各駅停車
(「普通」と呼ばれることが多い)
・「快」の文字が入る列車
(区間快速、特別快速、新快速、青梅特快、快速アクティなどなど)
とだけ覚えておけば大丈夫。
※関西で活躍する「新快速」。
もちろん、快速の文字が入っているので乗れる(有料座席は別料金が必要)
他にもホームライナーなども普通列車の区分になりますが
整理券が必要などの条件がありややこしいので
自分の旅行プランの中に気になる列車があれば
そのつど秋の乗り放題パスで乗れるかどうか確認しましょう。
全国の新幹線、特急には一切使えません。(一部例外を除く、のちほど)
「乗り放題パスだけでは乗れないけど、乗車券としては有効なので特急料金だけ追加で払えば乗れる」
などというデマが流れることがありますが、それはウソです。
新幹線、特急の前では乗り放題パスは単なる紙切れです。
一切役に立たないので注意しましょう。
グリーン車自由席には、グリーン券を追加で購入すれば乗れます。
グリーン車指定席には乗れません。
別途乗車券の購入が必要です(快速「マリンライナー」の展望座席など)
※東京近郊を走る普通電車に連結されている、2階建てグリーン車。
これは自由席なので、グリーン券のみ追加購入すれば乗れる
特例で特急に乗れる区間
以下の区間は
「特急しか走っていない」などの理由により、パスだけで特急の自由席に乗ることができます。
・奥羽本線の「新青森~青森」間
・石勝線の「新得~新夕張」間
・佐世保線の「早岐~佐世保」間
・宮崎空港線の「宮崎~宮崎空港」間
ただし、「新青森~青森」間と「新得~新夕張」間に関しては
これらのエリアを1駅でもはみだすと、乗車した全区間のきっぷ代を請求されるので要注意!!
例:新得~新夕張~札幌間を特急「おおぞら」に乗った場合
はみだした新夕張~札幌間のきっぷ代・・・ではなく
新得~札幌間の定価のきっぷ代(自由席なら片道5830円)が請求されます!!
「北海道新幹線オプション券」について
「北海道新幹線オプション券」というきっぷが別売りされています。
(2490円、こども1240円)
これを追加で買うと
北海道新幹線の「北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と、道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間」を利用できます。
青森から函館まで新幹線に乗れる、というわけではないので要注意!
これは
「北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と、道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間」はJRの普通列車が一切走っていない区間なので、救済措置としてオプションで乗れるようにしたものです。
オプション券の発売日は、パスの使用期間の最終日である10月27日までなので、あらかじめ買っておかないといけないわけではありません!
もし、3連休を逃したら・・・
「3日連続で使用できる」
という仕組みからして
もっともこのパスを有効に使えるのは
「12日~14日の、体育の日を含む3連休」
でしょう。
この日のために作られた・・・
といっても過言ではないかもしれません。
もっとも
JRならエリア関係なく全国乗り放題のパスということを考えると
普通の週末2日間だけでも、十分元はとれます。
無理に3連休を狙わなくてもいいと思います。
ただ
「普通の土日休みの週末でも、フル活用する方法」
は、あります。
たとえば
「金曜日の仕事終わりに、パスでちょっとだけ遠くに出かける」
という方法です。
例:千葉西部(船橋・松戸など)在住の人が、金曜日の仕事終わりに横浜でディナーを楽しむ場合
「東京都のすぐ近く」のイメージの船橋や松戸ですが
横浜まではJRで片道935円と、地味に高い。
そこで、おでかけする週末の前日の金曜日からパスを使って横浜まで行き
みなとみらいの夜景をバックにステキなディナーでも・・・
いかが?
無理なスケジュールを組まず、ステキな秋の旅を!
最後に。
普段鉄道にあまり慣れていない人を連れて行く場合には
3日間の移動だけでもかなりのストレスになってしまう可能性があるので
3連休の最終日は移動を控えめにするなど、十分気をつけましょう。
3日連続普通列車に乗りまくると、人によっては
「普通列車乗るのが怖い症候群」に陥る可能性があります。
鉄道好きでも、何日も乗り続けると恐怖症になることがあるので要注意!
基本のルールをしっかりと理解して
楽しい秋の鉄道旅行を満喫しましょう!