きっぷのルール

行きたい駅名(行き先、目的地)と違う?金券ショップのJRきっぷの謎(前途放棄、途中乗車)

こんにちは。
日本全国を鉄道で旅するのが大好き。
金券ショップも御用達「てりん」と申します。(ツィッターアカウント:てりん2 )フォローしてね!(ブログは毎日更新しています!月曜・水曜をのぞく)

 

よく金券ショップでJRの回数券を買うと、自分が行きたいと思っている駅の名前が書いていないきっぷが渡されることがあります。
果たして、そのきっぷで本当に目的の駅に行くことができるんでしょうか?

 

答えは「そのきっぷのルート内(経路内)に目的の駅があれば、大丈夫」
ということになります。

頭に浮かんだその「?」は
「途中乗車」と「前途放棄」という言葉を理解すると、一気に解消できますよ!

「途中下車」「前途放棄」とは何か?


※このきっぷは、昼特きっぷと呼ばれるもので、JRを利用する関西人御用達のおトクなきっぷである。(「下車前途無効」と書かれている。意味は後述)
(追記:昼特きっぷは2018年9月30日をもって販売終了しました)

 

大阪~京都、大阪~神戸など
関西の主要な区間を格安の価格で利用することができます。
使える時間帯が昼間の時間帯に制限されているという特徴がありますが、土日祝日は丸一日利用できるということもあり、かなり使えます。

 

写真の昼特きっぷは、
京都府にある「向日町駅(むこうまち)」という駅から大阪駅へ向かう際に、向日町駅周辺にあった格安きっぷ自販機で買ったものです。

 

「あれ?
それなら、向日町から大阪までって書いてある昼特きっぷを買わないといけないんじゃないの?」

 

そう思いますよね。
ところが、「向日町〜大阪」と書かれた昼特きっぷはないのです。
なぜなら、その駅間の昼特きっぷは発売されていないから。

 

「じゃあ、どうやってその昼特きっぷを使うんだ!」
という話になるのですが・・・


この向日町駅は、
大阪駅と京都駅の間にあります。(JR京都線)

 

この昼特きっぷは
「大阪駅と京都駅の間を移動するときに使えますよ」という意味があるので、別に大阪駅(あるいは京都駅)から乗らないといけないという決まりもないし、大阪駅(京都駅)で降りないといけないという決まりはありません。

 

この大阪〜京都のルート内(経路内)の移動であれば、どこで乗ってどこで降りてもいいのです。

 

なので、今回のように向日町駅から大阪駅へ向かう場合でもいいし
同じくこのルート上にある、新大阪駅から京都駅まで使ってもOKです。
こんな使い方をする人はまずいませんが、大阪駅からお隣の新大阪駅まで使う場合でもOKです。
ただし、元来た道を引き返したりするのはダメですよ。

実はこのルールは、この昼特きっぷ独特のもの・・・というわけではなく
全国のJRのきっぷの基本的なルールに則ったものなのです。

 

基本的にJRのきっぷは、出発駅と目的地の駅の間のルート上のどの駅から使い始めてもいいし、目的地の手前のどの駅で旅を終えても構いません。
ルートの途中の駅から乗る(きっぷを使い始める)ことを「途中乗車」と呼んだりします。
一方、ルートの途中の駅で降りる(きっぷに記載された目的地の駅の手前で降りる)ことを「前途放棄」と呼んだり「途中放棄」と呼んだりするようです。

「前途放棄」と「途中下車」との違い

「前途放棄」は、きっぷに書かれた目的地の駅の手前の駅で下車(=改札の外に出る)し、その時点で旅行を終える(その駅できっぷが駅員に回収される)という意味です。
「前途」は「そこから先」という意味で、下車した駅から先の移動を放棄するという意味合いになります。

いっぽうの「途中下車」とは、きっぷに書かれた目的地の駅の手前の駅で、そのきっぷを持ったまま下車することを言います。きっぷは持ったままなので、再度列車に乗り、最終目的地へ向かうことになるので、前途は放棄していないことになります。(基本的に金券ショップで売られているきっぷは、途中下車はできないタイプのものです)

 

よく、きっぷに「下車前途無効」と書いてあることがありますが、これは「ルートの途中の駅で下車した時点でこのきっぷは無効になりますよ」という意味なので、「前途放棄」はできるが「途中下車」はできないよ、ということを意味しています。

金券ショップの生存戦略

 

最後に「なんで金券ショップで回数券を買うと、自分が行きたい駅じゃない名前の駅のきっぷが出てくるのか?」
について触れておきましょう。

以下の図は、大阪環状線の大阪~京橋間の路線図です。

 

 

間に、「天満(てんま)駅」と「桜ノ宮(さくらのみや)駅」というふたつの駅があるのがわかります。
この2つの駅は、共に大阪駅から120円区間の駅です。

 

当然、大阪駅付近にある金券ショップとしては、天満に行くお客さんにも桜ノ宮に行くお客さんにも格安の回数券をばら売りしたいと考えます。
しかし、「大阪~天満」と「大阪~桜ノ宮」の2種類の回数券を用意するのは、保管スペースその他さまざまな事情により面倒。

 

そこで、天満に行きたいお客さんにも、桜ノ宮に行きたいお客さんにも、一律で「大阪~桜ノ宮」の回数券で対応するわけです。
天満は、大阪~桜ノ宮のルートの間にある駅なので
大阪から出発する場合は、天満で「前途放棄」
天満から出発する場合は、天満で「途中乗車」
という形をとることで、実質「大阪~天満」の回数券として利用することが出来るのです。
値段も、同じ120円区間なので、同じに設定することができます。

 

このような事情で、「天満までの回数券ください、と言ったのに桜ノ宮までの回数券を渡された」
と混乱する人が出てきてしまうわけですね。

と、いうことで「途中乗車」と「前途放棄」のお話でした。
人生の「前途放棄」はしてはいけませんが、きっぷは安心して放棄しましょうね!(雑なまとめかたダナー)

 

関連記事:金券ショップでJRの格安きっぷを買ったときの、もうひとつのよくある困りごと。
金券ショップで買った複数枚(2枚以上)のJRの分割格安きっぷで自動改札をスムーズに通る方法!

「途中乗車」の制度を利用して、大阪~東京をお得に旅する
東京大阪間は使えない、は本当か? JR乗車券の往復割引 基礎編

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。