鉄道旅行

JR駅レンタカー割引(レールアンドレンタカーきっぷ)とは?

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き。
ドライブするのも大好きな
「てりん」と申します。

 

今日は、レールアンドレンタカーの基本的な知識についてお話します。

 

「レール&レンタカーきっぷ」(以下R&Rと表記)

 

カンタンに説明すると

JRで旅行して、旅行先の駅レンタカーで車を借りると、JRのきっぷ代が安くなる。(最大2割引)
家族旅行など複数人で旅するときなどにとってもオトク!

※駅レンタカー・・・日本各地の主要なJRの駅のすぐ近くにあるレンタカー屋さん

 

 

・・・以上!
なのですが。

 

もともとのJRのきっぷのルールがややこしいこともあり
割引のしくみなどに関しては、理解するのが難しい部分もたくさんあるのが実情です。

 

とはいえ、複雑ということは
意外な、面白い使い方ができるのもまた醍醐味。

今回は、R&Rの基本的なことから落とし穴、応用テクニックまでかなりガッツリなボリュームで解説していきたいと思います。

 

今回の記事では

・R&Rの超基本ルール
・JRの何のきっぷがどれくらい安くなるのか?
・割引はどのように計算されるのか?
・割引にならないパターンと、別の割引を使ったほうがお得なパターン

このあたりを解説していきます。

 

その前に、このR&Rを理解するために必要な用語の紹介を簡単にしておきしょうね。

 

基本的な用語の説明

本人と同行者

ここでは、R&Rを申し込む人=R&Rの割引きっぷを買ってレンタカーを運転する、メインの旅行者=「本人」と表現します。

また、本人と一緒にR&Rの割引を受けて旅行する人を「同行者」と呼びます。(助手席や後部座席に乗る人、時々交代で運転する人などをまとめて呼ぶ言葉)

なお、レンタカーの申し込みは運転者本人がしないといけないとされています。

JRのきっぷの種類

※R&Rの割引の効いた片道乗車券。右下あたりに小さく「2割(引)」と書かれている

 

大きく分けると、JRのきっぷには3つの種類があります。

・乗車券・・・新幹線に乗ろうが鈍行でのんびり進もうが、必ず買わないといけないきっぷ。最初にJRを利用する駅から、最終目的地までの区間の分を買わないといけない。

・特急券・・・新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券に上乗せして買わないといけないきっぷ。

・その他の(グリーン券・寝台券など)・・・グリーン車や、寝台車の個室などを利用する場合に乗車券などに上乗せして買わないといけないきっぷ。
新幹線のグリーン車に乗る場合は、「乗車券+特急券+グリーン券」と3つのきっぷを買う必要がある。

 

乗車券の値段のことを「運賃」といい、乗車券以外のきっぷ(特急券を含む、グリーン券、寝台券など、乗車券の上乗せで買うきっぷ)の値段を「料金」と呼びます。

 

以下は
きっぷの種類のうち、「乗車券」をさらに分類したものです。

<乗車券の種類>

・片道乗車券・・・いわゆる片道きっぷのイメージを持っていればOK。
厳密には「出発駅から最終目的地の駅まで、2度同じ駅を通らない乗車券」という意味。

・往復乗車券・・・行きと帰りのルートが完全に同じ乗車券。
(ルートが完全に同じ=全く同じ駅を2回ずつ通る、とも言える)

・連続乗車券・・・往復にはならない、2枚1組の乗車券。
たとえば東京⇄大阪を、行きは静岡経由、帰りは山梨経由とする乗車券や、行きは東京から大阪までの乗車券だが、帰りは大阪から東京を越えて千葉まで向かう乗車券を買う場合など。

片道乗車券と往復乗車券は、なんとなくイメージがつくと思います。

連続乗車券は、とりあえずここでは覚えなくても大丈夫!

 

※JRのきっぷの分類図

 

基礎的な用語をおさえたところで
さっそく本編に入っていきましょう!

R&Rの超基本的な知識

きっぷ代が安くなる条件

「片道」「往復」「連続」
この3種類のいずれかの乗車券を買い、その営業キロの合計が201キロ以上の場合に、乗車券運賃が2割引(20%引き)となります。
(多くの場合、駅と駅の間の線路の距離=営業キロです)

また、特急券やグリーン券などの料金は1割引(10%引き)になります。
(一部の料金を除く。詳しくは後述)

割引を受けるためには
旅行を開始する駅(出発駅)からレンタカーを借りる駅までの営業キロが、「最短距離で」101キロ以上ないといけません。

例:大阪駅から和歌山・新宮など通り紀伊半島をぐるっと回って京都駅まで行く片道乗車券で、京都駅でレンタカーを借りる場合。
移動距離は500キロ以上になるが、大阪駅と京都駅の最短距離は42キロしかないので、この場合割引を受けることはできない。

割引きっぷの買い方

買い方は、まず「R&Rのホームページ」で先にレンタカーの予約をします。
そして、次に予約番号を手に入れた状態でJRのみどりの窓口へ向かいます。
レンタカーを借りるために必要な「レンタカー券」とともに、R&Rの割引が効くJRきっぷを同時に購入します。

同時でないといけないので、後で「あ!帰りの新幹線の特急券を頼むのを忘れてた!買いに行こうっ」と追加できっぷを買いたいと言ってもダメです。
ただし、あらかじめ買ったきっぷの日時や時間・区間の変更は、1回に限り手数料無しで可能です。

 

本人と同行者の関係

同行者がR&Rのきっぷの割引を受けるためには、本人と全く同一の行程で移動しないといけません。
行きも帰りもぴったり同じでなければだめです。

移動するルートが同じなのはもちろんのこと、乗る列車も同じでないといけません。
よって、本人と同行者で違う時間の新幹線・特急の指定席を取るとアウト!になりますね。

なお、以上の条件はあくまでも「同行者がきっぷの割引を受けるための条件」なので、別行程で移動して現地で集合した同行者が、同じレンタカーに乗り込むのは問題ありません。
あるいは、現地に住んでいる親族や友人を拾って助手席などに乗せる分にも問題はありません。

運転するのはあくまで免許証を提示している本人が原則ですが、R&Rの規定では、手続き時に運転する人全員が免許証を提出していれば、同行者でも運転可能とされています。
よって、レンタル時の手続きに間に合わなかった人は、運転してはダメということですね。

 

きっぷが割引にならない期間

●4月27日〜5月6日
●8月11日〜20日
●12月28日〜1月6日

「ゴールデンウィーク・お盆・年末年始」ということですね。
なお、有効期間がこれらの日にかかってしまう乗車券も割引対象外です。
これは落とし穴なので要注意!
くわしくは、次の記事にて。

具体的なきっぷの割引内容・計算方法とその条件

では、具体的に割引はどう計算するのか?
実際に例を出してやってみましょう。

乗車券と特急券の2種類で算出。
まずは乗車券から。

乗車券の計算例

計算例:
行きは東京駅→和歌山駅の乗車券(大阪経由)
帰りは、和歌山駅→関西空港までの乗車券を買う場合
(和歌山駅でレンタカーを借りる)

行きの東京→和歌山乗車券の定価は9610円。
2割引は、20%または0.8を掛け算すれば答えが出ます。

9610×0.8=7688

JRのきっぷの割引計算では、割り算をして出た1の位の数は切り捨て(四捨五入ではなく、全て0にする)にするので、この場合7680円になります。

 

※乗車券の値段は乗り換え案内の「運賃」の欄を見ればすぐわかる
(ジョルダン乗り換え案内より)

 

帰りの和歌山→関西空港の乗車券の定価は890円。
890×0.8=712
切り捨てで710円

よって合計は、7680円+710円=8390円
となります。

今回の例のような場合、2枚の乗車券の定価の合計を2割引するのではなく、それぞれの定価の値段を2割引します。

定価の合計を2割引すると
10500×0.8=8400円となり、10円の誤差が発生します。
(往復乗車券でも同じ計算法)

 

特急券の割引例

計算例1:
新幹線「ひかり」号指定席で
東京→新大阪へ向かう場合の特急券

定価は5390円(通常の時期)。
これの1割引なので、0.9をかければオーケー。

5390×0.9=4851円
1の位は切り捨てで、4850円

 

以上。
とてもシンプルですね。

ちなみに
エクスプレス予約(JR東海のネット予約サービス)を利用している方は
「e特急券」という、通常の指定席の特急券よりも安いものを買うことができます。
これを買うと、お値段は4820円。
つまり、定価の1割引よりもなお30円安い。

R&Rで割引された乗車券とe特急券を併用することは問題ないので、こちらを利用しても問題ありません。

 

計算例2: 「のぞみ」自由席で
東京→新大阪へ向かう場合の特急券

東京→新大阪の自由席の特急券の値段は、「のぞみ」「ひかり」「こだま」どれに乗っても同じ値段です。

定価は4870円なので
4870×0.9=4383
切り捨てて、4380円

と、いうことで特急料金は
4380円になるのでした!おわり!

 

・・・と、おもいきや

残念!実は・・・

「のぞみ」「みずほ」に乗る場合は、特急料金は一切割引されないのです!!

「のぞみ」「みずほ」に乗る場合、特急券は自由席を利用する場合であっても、割引の対象になりません。
そのため、自由席の割引特急券を持っている場合は、他の列車(「さくら」「ひかり」など)に乗らないといけません。

ただし、2割引された乗車券を利用することは可能です。
ですので「2割引の乗車券+定価の特急券(またはe特急券など)」という組み合わせのきっぷであれば、「のぞみ」「みずほ」にも乗れます。

 

<他にもあるぞ!割引特急券で乗れない列車>

(全て、乗車券は2割引のものを使用可)

●新幹線「のぞみ」「みずほ」の全車両

●新幹線の個室およびグランクラス(グリーン車は料金1割引で乗れる)

●寝台列車(サンライズ号)の個室の寝台車
(ノビノビ座席は個室ではないので、特急料金は全額1割引)

●一部在来線特急にあるグリーン個室

●ライナーと呼ばれる列車(湘南ライナーなど

 

計算例3:「ひかり」指定席で東京→名古屋へ向かい、名古屋駅からは特急「ひだ」号指定席に乗り継いで高山へ向かう場合

 

※映画「君の名は。」に登場し一躍メジャーな特急となった「ひだ」号

 

「ひかり」の特急券の定価は4620円。

特急「ひだ」号の名古屋から高山までの特急料金は2680円。

1割引すると
「ひかり」は4150円
「ひだ」は2410円となり
合計の特急料金は6560円となります。

めでたし、めでたし・・・

・・・とは、いかないようで。

 

実はこの乗り継ぎの場合
「新幹線の乗り継ぎ割引」というのが適用されます。
これは

その日のうちに新幹線から在来線特急に乗り継いで旅行する場合(逆に在来線特急から新幹線に乗り継ぐ場合は、その日か一晩明けて次の日でも良い)窓口で同時に特急券を買うと、在来線特急のほうの料金が半額になる
というもの。

どこの駅で乗り継いでも適用される!という訳ではないけれど、名古屋駅の場合は割引対象の駅です。

 

この乗り継ぎ割引を使って特急券を買うと

●「ひかり」の特急券
4620円(割引なし)

●「ひだ」の特急券
1340円(2680円の半額なので)

合計 5960円

 

なんとっ!

R&Rの割引を適用するよりも安い!!

そう、このケースの場合
乗り継ぎ割引を使って特急券を買うのが一番安く済むのです。

乗継割引と、R&Rのダブル割引はできません。
(半額になった特急料金から、更に1割引するなど)

どちらか一方の割引を選ばなければいけません。

窓口でR&Rのきっぷを買うときにこの乗り継ぎ割引の特急券も一緒に買うことができます。
親切な駅員さんなら教えてくれると思いますが、念のため自分でも知識として持っておきましょうね。

 

・・・ということで、今回はここまで。
次は

乗車券の有効期間の落とし穴

これをメインに書いていきます!

「きっぷを使えない期間を外したはずなのに、なぜか割引が効かないといわれた!」
そんなトラブルがたまにあります。
こんなトラブルを、未然に防ぎましょう!!

https://terinn.net/lowcarbtripper/2018/01/18/jr-rail-and-rentacar-yuukoukikann/

 

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