きっぷのルール

乗り捨ての駅レンタカーレール&レンタカーきっぷ乗車券割引の注意点

こんにちは。
体にたまった脂肪を、早々と「乗り捨て」たいと思いながらはや数年。
今年も正月太りで延長料金確定の「てりん」と申します。

 

この記事では、JRの「レール&レンタカーきっぷ」(以下R&Rと表記)の割引制度の中の
「レンタカーを乗り捨てる場合」について書いています。

 

R&Rの基礎を理解している前提で書いているので
心配な方はこの記事からどうぞ(別タブで開きます)

https://terinn.net/lowcarbtripper/2018/01/17/jr-rail-and-rent-a-car/

 

記事の最後にもリンクを貼っているので
興味がある方は覗いてみてくださいね。
では、さっそく本題へ。

レールアンドレンタカーきっぷにおける乗り捨ての基礎知識

そもそも「乗り捨て」とは何か?

まず、乗り捨てという言葉を簡単に説明すると

「Aという営業所で借りたレンタカーを、Bという別の営業所に返却すること」

つまり、「借りたお店と別のお店にレンタカーを返却する」ことを言います。
駅レンタカーだけでなく、多くのレンタカー会社で採用されているシステムですね。

わざわざ借りたお店に戻ると無駄に時間を食ってしまう旅行ルートだったりするときに使える方法です。

 

R&Rでも、レンタカーの乗り捨てを利用することができます。
ただし、いくつか注意点が。

 

1. そもそも乗り捨てを利用できない営業所がある

2. 乗り捨ては基本的に有料のオプションなので別途追加料金が発生する。
乗り捨て料金が無料なのは、営業所と営業所の間が50キロ以内の距離の場合のみ。
(距離は、JRの主要路線で計算しているとのこと。無料となる営業所間はネットで調べられます。リンクをこの記事の最後に貼ってます)

3. R&Rで乗り捨てを利用する場合、乗車券は、借りる営業所と乗り捨てする営業所同士をはさんで、連続する2行程の片道乗車券を買う必要がある

 

1.と2.については、今書いた通りなのでこれ以上詳しくは書きません。詳細は公式サイトをどうぞ。

この記事では、3つ目の注意点を詳しく解説します。

乗り捨て可能な割引乗車券の具体例

「片道」乗車券とは
「出発駅から目的地の駅まで、2度同じ駅を通らないきっぷ」
のことを言います。

「2度通らない=来た道を引き返さない」と言い換えることができますね。

詳しく知りたい方はこの記事も参照ください!

https://terinn.net/lowcarbtripper/2017/02/12/kippu-rule-katamiti/

実は結構奥深い「片道」ですが、ここでは「往復ではない、普段自動券売機などで買うような普通のきっぷ」と考えてもらえればいいです。

 

レンタカーを乗り捨てする場合
まずは出発する駅から、レンタカーを借りる営業所がある駅までの片道の乗車券を買わないといけません。

そして
乗り捨てする営業所がある駅でレンタカーを返したら、今度はその駅からの片道乗車券を買わないといけないのです。(つまり、片道乗車券を2枚買わないといけないということ)

 

なお、最初に出発する駅からレンタカーを借りる営業所のある駅までの営業キロが最短距離で101キロあり、かつ2枚の片道乗車券の営業キロの合計が201キロ以上ないといけません。


※こういうルートにならないといけない(R&R 「よくある質問より」)

 

以下に、乗り捨てできっぷ代が割引になる「正しい例」をご紹介します。

<正しい例>

1.新大阪から岡山までの乗車券を買って新幹線で移動し、岡山駅の営業所でレンタカーを借り、乗り捨てで広島駅の営業所に返却し、その後広島から博多までの乗車券を買い新幹線で移動する場合

2.新大阪から岡山までの乗車券を買って新幹線で移動し、岡山駅の営業所でレンタカーを借り、乗り捨てで広島駅の営業所に返却し、その後広島から新大阪までの乗車券を買い新幹線で移動する場合

どちらの例も、片道乗車券を2枚買うことになるので割引条件に該当します。

なお、2.の場合「片道乗車券なのに帰りは新大阪に戻っている(つまり、2度同じ駅を通ることになる)から片道にはならないのでは?と思われた方もいるかもしれません。
しかし、最初の片道乗車券の計算は、岡山で来た時点で一度打ち切られている(チャラになる)ので、帰りに広島から岡山などを通って新大阪に向かうのは問題ありません。

 

次は、きっぷが割引にならない「間違った例」。

<間違った例>

1.新大阪から岡山までの乗車券を買って新幹線で移動し、岡山駅の営業所でレンタカーを借り、乗り捨てで広島駅の営業所に返却し、その後広島から高速バスで大阪に戻る場合

※この場合、JRの片道乗車券(新大阪→岡山)1枚しか購入していないので、乗り捨ての場合の割引条件に該当せず、乗車券は定価で購入することになります。

2.東京から宇都宮までの乗車券を買って新幹線で移動し、宇都宮駅の営業所でレンタカーを借り、乗り捨てで大宮駅の営業所に返却し、その後大宮駅から東京駅までの乗車券を買い移動する場合

※乗り捨てのルールにしたがった移動ルートですが、乗車券の営業キロの合計が201キロ以上になっていません。
(東京→宇都宮間109.5キロ、大宮→東京間30.3キロ 合計139.8キロ)
よって割引要件を満たしていないので、乗車券は割引になりません。

 

乗り捨てで、きっぷ代がさらにオトクになる?

次は
割引の計算なども含めた具体的な乗り捨て例を通して「乗り捨てを利用する意外なメリット」について解説していきます。

 

割引の計算なども含めた具体的な乗り捨て例

例:金沢駅から北陸新幹線を使い、長野駅でレンタカーを借りて、帰りは飯山駅で返却し、飯山駅から金沢駅まで新幹線で戻る場合
(新幹線は指定席を利用。指定席料金は通常期)


※金沢→長野


※飯山→金沢

 

飯山駅は、金沢から向かう場合
北陸新幹線の長野駅の一つ手前にある駅です。

金沢から長野まで向かう乗車券は4000円
特急券は、「かがやき」または「はくたか」の指定席で向かう場合4960円かかるため、片道で合計8960円。これが定価です。
乗車券・特急券の値段は、乗り換え案内で確認できます。

乗車券と特急券の違い

●乗車券・・・新幹線に乗ろうが通勤電車(鈍行)でのんびり進もうが、JRで移動するために絶対必要なきっぷ。
普通列車(各駅停車、快速)に乗る場合は、これだけ持っていれば大丈夫。

●特急券・・・新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券に上乗せして買わないといけないきっぷ。
新幹線や特急に乗る場合には「乗車券+特急券」という組み合わせのきっぷが必要。(1枚のきっぷにセットになっている場合あり)

今回の例では、乗車券と特急券の区間は同じになります。

 

※ジョルダン乗り換え案内より(金沢~飯山の検索結果)

 

R&Rの割引を適用すると
乗車券は4000×0.8=3200円
特急券は4440×0.9=4464
1の位は切り捨てるので4460円
合計7660円になります。

 

長野駅でレンタカーを借りて
飯山駅で返却し、帰りの飯山駅から金沢までのきっぷを買うと
定価の場合は
乗車券は3350円
特急券は3760円
合計で7110円になります。

R&Rの割引を適用すると
乗車券は3350×0.8=2680円
特急券は3760×0.9=3384
切り捨てをして3380円
合計6060円になります。

 

なお、長野駅の駅レンタカーの営業所から飯山駅までの営業所は距離が50キロ以下なので、乗り捨て料金が追加でかかることはありません。

 


※乗り捨て料金がいくらかかるかは、ホームページの乗り捨て料金早見表で分かります。
0と書かれた区間は乗り捨て料金無し。
1000円単位で料金が表示されているので、「4.32」と書かれた区間を乗り捨てする場合は4320円がレンタカー料金とは別にかかります
(上記画像だと、たとえば沼田営業所から佐久平営業所まで乗り捨てすると4320円かかることがわかる)

 

このように乗り捨てを利用するケースとしては
主に2つが考えられます。

 

ひとつは、当たり前ですが
「乗り捨てが旅行のスケジュール的に便利な場合」

 

旅のスタートは長野の善光寺。(長野駅から近い)
帰りは飯山にある温泉にのんびり浸かっておしまい・・・
なんて場合に便利ですね。

 

もうひとつは
「JRで移動する距離を短くすることで、運賃と特急料金を安くする場合」

 

例えば
「レンタカーでの主な旅行地は長野市内のみだが、別に帰りは飯山駅まで行って、そこから新幹線で帰ってもスケジュール的には構わない」という場合。

 

長野駅から飯山駅までの距離は、車で移動するとおよそ35キロ。
最終観光地によっては、長野駅に戻るのも飯山駅へ向かうのもそれほど時間・距離に差がないという場合も考えられます。

そんな時に、あらかじめ帰りの返却地を飯山にしておき、飯山駅から新幹線で帰るという方法です。
帰りの新幹線の距離が短くなるので、きっぷ代が安くなるのは当然ですね。

 

乗り捨てをせず、長野駅でレンタカーの貸し出しと返却をする場合
JRのきっぷ代は、金沢⇔長野の往復となり
合計15320円になります(R&R割引適用後)。

一方、帰りを飯山→金沢にすると、きっぷ代は

金沢→長野の片道 7660円
飯山→金沢の片道 6060円
合計13720円(R&R割引適用後)

と、意外と結構大きな差になります。
1人1600円浮くので、いいランチが食べられそうですね。

 

なぜこれほど値段が変わるのか?
それは、「金沢~長野」と「金沢~飯山」では
たった1駅の差とはいえ、新幹線の特急料金の差が大きくなることが主な理由です。
なぜそんな仕組みになっているのか?そんな記事もまた書いてみたいと思います。

 

ということで、思ったよりも長くなってしまいましたが
乗り捨てに関する記事はここまで。(この記事の最後に、ちょっとマニアック向けなおまけの話を書いてますが)

次回の記事は、「R&Rの応用編」にいきたいと思います。
休日の買い物にも使える?!レール&レンタカーのお得な裏技使い方

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おまけ(マニアックな人向け):「中抜き」乗車券で乗り捨ては可能か?

記事の中で「乗り捨てを利用する際に割引が効かない間違った例」を2つ紹介しましたが
実は、もう一つ間違った、というかグレーゾーンな方法があります。それはたとえばこんな感じ。

 

●名古屋から博多までの通しの1枚の乗車券を買い、途中下車して岡山駅の営業所でレンタカーを借り、乗り捨てで広島駅の営業所に返却し、その後、通しの乗車券で博多に向かう場合

 

これは、いわゆる「中抜き」という方法で
ルートの中間にある岡山~広島間のJRの利用を意図的に放棄する(電車に乗らない)ことを指します。(これ自体はきっぷの使い方としては間違いではない)

 

普通に2枚の片道乗車券として発行すると
名古屋~岡山の乗車券代は6260円。
広島~博多の乗車券代は5080円。
合計は11340円。

一方、名古屋~博多を1枚の通しの乗車券で買うと、お値段は11120円。
つまり、通しで買ってしまったほうが安くなるわけです(値段は全て定価)。

JRの乗車券は、原則として101キロ以上の距離のものは、ルートの途中の駅で改札の外に出れる(途中下車)ができるので、この1枚の乗車券で岡山駅でレンタカーを借りるのも、広島で再びJRで移動することも、それ自体は問題ありません。

 

問題は「このよう場合はR&Rの割引は乗車券には適用されるのか?」ということ。

 

乗り捨てで割引を受けるためには、2枚の片道乗車券を買うというのが前提ですが、乗り捨ての利用規則にはもう一つ文言があります。それは

 

JR線の利用と駅レンタカー利用の行程が連続する場合に限ります。ただし、連絡会社線(下記参照)を通過して利用する場合またはレンタカーを乗捨てて再びJR線を利用する場合は、JR線の通算利用キロ(201km以上)に算出しませんが、行程は連続しているものとみなして取扱います。

 

つまり、この通しの乗車券を利用する場合
「JR線の利用と駅レンタカー利用の行程が連続している場合」に該当しているのだから、問題ないのではないか?という解釈です。

 

実は、このやり方にはさまざまな解釈に関する意見があり、「問題なく利用できる」という考え方もあるようです。
実際僕も、このようなルートでR&Rの割引のきっぷを買えたことがあります。

 

しかし、担当者レベルで解釈が異なるような内容なので、基本的には「こういうのはダメ」としておいたほうが良いです。
何か通達などが出ているのでしょうか?

とりあえず、この記事では
「こういう買い方は規則に反している」という結論としておきます(何か情報をお持ちの方がいたら教えてください)

JRのルールは不思議がいっぱいですね。

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