きっぷのルール

払いすぎかも?JR新幹線特急の子供(乳幼児)料金きっぷ代の仕組み

新幹線

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」(@terinn2019)と申します。

 

 

今回の記事は、 JRの新幹線や特急に乗る際の子供料金について解説します。

なお、ここで言う「子供」とは 1歳未満の乳児と、1歳以上〜小学校入学前の幼児が対象となるため、小学生は対象外となります。

また、内容も発展的・応用的なものなので、小学生も含めた JRの子供料金の基本的なことについては、こちらの記事を参照ください。

こちらを読んでからのほうがこの記事の内容もわかりやすくなります。

何歳から有料?JR電車新幹線特急の子供料金の仕組みと注意点

 

中学生以上の学生は大人料金です。

ただし長距離を移動する場合は学割が使える場合があります。それについてはこちらの記事を参照ください。
詳しく解説!JR学割きっぷの買い方&距離や料金の計算方法

 

 

ここでは、「もしかしたら払い過ぎになってしまっているかもしれない?乳児・幼児が JRの新幹線や特急に乗る時のきっぷの仕組み」についてです。
(以下、「新幹線や特急」をまとめて「特急」と記載します)

乳児や幼児を連れて特急で旅をする時、もしかしたら必要以上にきっぷ代を払っていることになってるかも?!という話をします。

 

その前に、まずは JRの特急に乗る際の、基本的なきっぷの仕組みについて解説しておきましょう。

JRの新幹線・特急のきっぷの仕組みの基本

JRでは、特急に乗る際には
「乗車券」「特急券」という2枚のきっぷが必要です。
(グリーン車に乗る際には、さらにグリーン券というきっぷが必要です。なお、これらのきっぷは1枚の紙にまとめられて発行されることがあります)

それぞれのきっぷの意味は以下のとおり。

JRの「乗車券」と「特急券」の違い

●乗車券・・・新幹線に乗ろうが通勤電車(鈍行)でのんびり進もうが、JRで移動するために絶対必要なきっぷ。
普通列車(各駅停車、快速)に乗る場合は、これだけ持っていれば大丈夫。

●特急券・・・新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券に上乗せして買わないといけないきっぷ。
新幹線や特急に乗る場合には「乗車券+特急券」という組み合わせのきっぷが必要。(1枚のきっぷにセットになっている場合あり)

ここでは
「新幹線=特急」と覚えてください!

 

では、具体的な乗車券と特急券の組み合わせを見てみましょう。(きっぷの値段は大人料金で記載しています)

 

例えば
埼玉県の大宮から、盛岡まで新幹線の「はやぶさ」に乗って旅行する場合
こんなときには

●大宮から盛岡までの乗車券 8210円
(ひたすら各駅停車や快速を乗り継いで行くのなら、これだけでも行ける)

●大宮から盛岡までの特急券 5780円
(「はやぶさ」の普通車指定席に乗る場合。通常期)

この2枚の組み合わせのきっぷを買うことになります。

つまり、8210+5780=13990円が片道あたり必要ということになりますね。

 


※yahoo乗り換え案内の検索結果。右の、一番黒い線で書かれている枠に書かれているのが乗車券の値段

 

 

次にこんな場合はどうでしょう。

 

東京の八王子から、JR中央線や武蔵野線などの快速・各駅停車を乗り継いで大宮へ向かい、大宮から新幹線「はやぶさ」で盛岡へ。その後盛岡駅からJRの快速に乗り、三陸海岸沿いにある宮古駅まで向かう場合

 

今回の場合、
JRで八王子から宮古まで行くわけですから、買うべき乗車券は「八王子から宮古まで」通しの乗車券となります。

途中で新幹線に乗り換えるからといって
「八王子から大宮までの乗車券」
「大宮から盛岡までの乗車券」
「盛岡から宮古までの乗車券」
と分けて買う必要はありません。

乗車券は、あくまでも 「JRでどこから出発して、最終的にどこまで行くのか」を基準にして購入します。(途中で私鉄やバスなど、JR以外の交通機関が経路の途中に入る場合は、通しでは無くなることが多いです)

 

また、特急券は「実際に特急に乗る区間の分だけ、列車ごとに購入」するのが原則です。

なので、この場合は「大宮から盛岡までの特急券」を購入することになります。
(八王子から大宮までと、盛岡から宮古までは特急ではなく快速や各駅停車などの普通列車を乗り継ぐため、この区間の特急券を買う必要はありません)

ですので

●八王子から宮古までの乗車券(武蔵野線経由、9830円)
●大宮から盛岡までの特急券(はやぶさ指定席5780円)

9830+5780= 15610円
このような計算になります。

 


※乗り換え案内の結果。「普通列車→特急→普通列車」と乗り継いで行くルート。乗車券は通しで、「はやぶさ」に乗る区間のみ特急料金がかかることが分かる

 

以上のことが理解できれば、
JRの新幹線・特急の値段の仕組みは80%分かったも同然です!

乳幼児が特急に乗るときのきっぷの計算方法

さて、ここからが本番。

 

乳幼児を特急に乗せる際のきっぷの値段について、とても重要なルールがあります。それは

「乳児や幼児1人のために、特急の指定席やグリーン席を1つ確保する場合には、その乳幼児に対してきっぷ代が必要となる。(小学生と同じく、大人の定価の半額のきっぷ代)
特急の自由席や、自由席のグリーン車、各駅停車や快速などの普通列車ではこの規定に当てはまらないため、きっぷ代は無料となる。」

 

自由席 グリーン車 2階建て※自由席のグリーン車は対象外なので、こちらも無料となる。代表的なのは、東京近郊を走る二階建てのグリーン車(湘南新宿ラインなど)

 

ここまでのまとめ

●各駅停車や快速に乳幼児が乗る場合は、原則としてきっぷ代はタダ
(幼児の場合は、同伴する大人・小学生1人につき幼児2人までがきっぷ代無料という規定がある)

●特急の自由席や、湘南新宿ラインなどの自由席グリーン車に座らせる場合もタダ

●特急の指定席やグリーン席、グランクラスなどに乳幼児を一人で座らせる場合は有料(なので、大人の席で膝の上に座らせる、抱きかかえるなどする場合は無料)

 

そこで、もし乳幼児が、大宮から盛岡まで「はやぶさ」指定席を利用するとすればいくらかかるのか?
これを計算してみましょう。

 

先ほどの例で見たように、この場合は

●大宮から盛岡までの乗車券
●大宮から盛岡までの「はやぶさ」特急券

の2枚が必要になります。

 

乳幼児が一人で指定席を確保して座る場合には、これらのきっぷの子供料金(大人の値段の半額)がかかります。よって

●大宮から盛岡までの乗車券8210円の半額
8210÷2= 4105

割り算して出た1の位の端数(はすう)は、四捨五入ではなく切り捨て(0にする)ため、この場合は4100円となります。

●大宮から盛岡までの「はやぶさ」特急券の半額
5780円÷2= 2890円

つまり、4100+2890= 6990円が必要ということです。

 

「はやぶさ」に乗る場合でも、乳幼児を親などが自分の席で抱きかかえたり膝の上に乗せたりして乗る場合には、この6990円はかかりません。

しかし、ある程度大きくなった子供だと、それはかなりしんどいかもしれないですね。

 

その場合は、東京と盛岡を結ぶ「やまびこ」号の自由席に乗せれば、乳幼児を1人で席に座らせてもタダになります。(「はやぶさ」よりは所要時間がかかりますが・・・。)

なぜなら、この規定は自由席には当てはまらないからです。
「はやぶさ」には自由席自体がないので、この方法は使えないので注意しましょう。

 

ちなみに2018年現在、大宮から盛岡へは
「はやぶさ」で2時間弱
「やまびこ」で3時間強
平均でかかるようです。
思いのほか「やまびこ」が遅いですね・・・。

乳幼児がきっぷ代を払うべき区間は?

さあ、実はここからが真の本番。
次は、八王子から大宮を経由して「はやぶさ」指定席で盛岡へ、そこから宮古まで行く場合のパターンです。
この場合、乳幼児のきっぷ代はいくらになるのでしょうか?

 

まずは、乗車券の計算をしましょう。
八王子から宮古までの通しの乗車券は、武蔵野線経由で大人が9830円でした。

なので、乳幼児はその半額となり
9830÷2= 4915
1の位を切り捨てて、4910円

次に特急券。
これは、大宮から盛岡まで「はやぶさ」の指定席に乗るので、2890円を支払うことになります。

よって
4910+2890= 7800円

これが、乳幼児が「はやぶさ」の指定席を利用して、八王子から宮古まで行く場合のきっぷ代の合計・・・。

 

と、思ってしまいますが、これは正確ではありません。

 

 

なぜかというと
「乳幼児は、原則として普通列車に乗るときはきっぷ代はかからないから」です。

 

今回のルートでは
「八王子〜大宮」と「盛岡〜宮古」は普通列車を使って移動します。
そして、乳幼児は普通列車では原則きっぷ代がかからないので、この区間に関してはきっぷは何もいらないはずです。
乗車券も買う必要はないのです。

 

そのため「八王子から宮古までの通しの乗車券」というのは、この、本来きっぷを買わなくてもいい区間も含めて購入しているため、別に不正乗車ではありませんが、払わなくても良い区間まできっぷ代を払っていることになるのです。

 

いっぽう、絶対に必要になるのは
「特急の指定席に座る区間のきっぷ」
この場合は、「はやぶさ」の大宮から盛岡までの指定席の区間ですね。

特急券というのは単独では使うことができず、必ずその特急券の区間の部分を含んだ乗車券をセットにしないと効力を発揮しません。

そのため、乳幼児1人のために大宮〜盛岡間の指定席をとる場合には、この区間の乗車券と特急券を買う必要があります。

 

要するに、この場合でも買うべききっぷの組み合わせは

●大宮から盛岡までの乗車券 4100円
●大宮から盛岡までの特急券 2890円

合計 6990円

これだけで済みます。

 

乗車券を八王子から宮古まで通しで買った場合は、特急券と合計で7800円だったので、その差は片道あたり810円。

往復だと1620円となり、決してバカにはできない金額差となります。

 

当然
小学生の子供、および大人は「八王子から宮古までの通しの乗車券」を買わないといけないため、ついつい乳幼児も同じように考えてセットできっぷを手配しがちかもしれませんが、厳密に規則を読み取っていけばこういうことになるのです。

まとめ

一言でまとめると
「乳幼児の場合は、特急券も、乗車券も、あくまで特急の指定席に1人で座る区間のみ購入する」
ということになります。

 

もしかしたら、あなたもきっぷ代を多めに払ってしまっているかもしれませんよ?
小さいお子さんを連れて新幹線などに乗る場合には、一度注意して確認してみましょう!

帰省ラッシュなどの指定席をとっておかないとしんどいときや、「はやぶさ」「かがやき」などの指定席しかない新幹線に乗るときなどは、ぜひ参考にしていただければと思います。

https://terinn.net/lowcarbtripper/2018/07/03/pokemon-stamprally-2018/

 

 

 

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