きっぷのルール

災害時に無料で帰れる!JRの「無賃送還」の意味や途中下車との関係

サンライズ

※長距離を走るがゆえに、広範囲の災害の影響を受けやすく「運休」の憂き目にも遭いやすい寝台特急「サンライズ号」

 

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

地震や大雨など、日本は大きな災害によく見舞われます。
大きな災害が起こった場合、鉄道も運休などの大きな影響を受けます。
あらかじめ予測できるものばかりでなく、突然、それも既に列車に乗った後に影響を受けることも考えられます。

 

最悪の場合旅行を中止して、出発駅に戻る(家に帰る)ことも考えなくてはいけません。
すでに買ったきっぷ代が手数料無しで払い戻しされるのはもちろんですが、そんな場合に役に立つのがJRの「無賃送還」というルールです。

新幹線はもちろん、在来線の特急や鈍行(各駅停車・快速)で旅行する際にも適用されるこのルール。
いったいどういうものなのでしょうか?

無賃送還の基礎知識

無賃送還とは
「列車で旅行中に災害などやむを得ない理由により目的地まで行けなくなってしまった場合に、旅行中止となった駅から最初に出発した駅まで、列車でタダで帰らせてくれる制度」のことです。
持っているきっぷを全て手数料なしで払い戻ししてくれるだけではなく、最初の出発駅までタダで帰らせてくれるのはとてもありがたいですね。

新幹線や特急で旅行中の場合は、原則帰りも新幹線または特急を使ってタダで帰ることが可能です。

言い換えると
「途中まで鈍行(各駅停車や快速など)を乗り継いで旅行していた場合には、帰りは新幹線などを使うことはできない(特急券を別途買うことで乗れるという規定もないので、無賃送還を利用する以上は、鈍行で帰らなければいけない)」
ということになります。
無賃送還中は、途中下車ができないと規定されているので、途中の駅で改札の外に出ることが出来ません。長距離を鈍行で戻る場合はかなり大変かも・・・。

 

また、グリーン車やグランクラスなどを利用していた人は、帰りもタダでその設備を利用して帰ることが原則可能です。(JRの判断で変わる可能性あり。また満席の場合などは普通車に案内される場合あり)

原則、無賃送還のルートは、行きのルートと同じものでなければいけませんが、帰りのルートも災害で帰れない場合で、他のルートで迂回可能な場合はそちらを経由して帰れるように手配してもらえる場合があります。

 

なお、青春18きっぷなどのフリーパスなど一部のきっぷでは、無賃送還の取り扱いはありません。
災害などで引き返す羽目になった場合は、払い戻しはされないので注意しましょう。

間違えやすい「無賃送還と途中下車の関係」

僕は以前無賃送還に関する記事を一度書いていて、昔駅員さんに指摘されたことをそのまま記事にしていたのですが、おもいっきり間違ったことを書いていました(もう削除しましたが・・・)
それは「無賃送還と途中下車の関係」です。

 

具体的にどういうことかというと
「一度ルート上で途中下車した場合、無賃送還されるのは途中下車した駅まで」という勘違いです。
サイトをいろいろ見ていると、この点を勘違いしている人が他にもいるようです。

 

たとえば「東京から大阪まで新幹線で行く場合で、一度静岡で途中下車していた状態で、途中名古屋駅で災害で不通になり東京へ引き返すハメになってしまった場合」です。
この場合「静岡で一度途中下車している=東京から静岡までは旅行が完了している=無賃送還を受けられるのは静岡駅まで」という解釈が考えられますが、このような考え方は規則には書いていないのです。

 

つまり、静岡で途中下車をしていようが、出発駅である東京駅まで無賃送還してもらうことが可能なのです。

 

ただし、払い戻しに関しては「東京から静岡までは旅行が完了している」という考えが規定され、東京~静岡間の乗車券分は返金されないということになります。
(計算の仕方としては、まだ使用していない扱いとなる静岡~大阪間の乗車券運賃6260円が戻ってくる。東京~大阪間の乗車券運賃は8750円なので、差し引き2490円は戻ってこないことになる)

特急券・グリーン券については、一部区間でも利用できなかった場合には全額払い戻しという規定がありますが、静岡で途中下車したということは、東京~静岡間の特急券は既に全区間使用しているので、払い戻しは当然ありません(特急券には途中下車という概念がない)

ホテルで一泊してから無賃送還を受けられるか

場合によっては、災害が広範囲におよび「出発した駅にも戻れない」という状況になるかもしれません。
最悪の場合、途中駅でホテルなどに泊まることも想定されますが、その場合は翌日の列車でも無賃送還を受けることが出来るのでしょうか?

 

無賃送還のルールとして
「最近の列車に乗車する場合に限り取り扱う」と定められています。

「最近」と聞くと変な感じですが、要は「直近の列車で戻らないとだめ」という意味です。
つまり、大阪に行けないことが名古屋駅で判明した場合、すみやかに名古屋駅発東京行きの列車に乗って戻らないと、無賃送還は受けられませんよ」と言っているわけです。

 

直近といっても「物理的に乗ることが可能な列車を1本でも乗り過ごしたら、もうダメですよ」というほどシビアではないと思いますが、何時間も後の列車に乗って帰るのはアウトということになりますね。

ということは「その日はもう運転再開する見込みがない」ということになれば、その日は「最近の列車」が走らないという事になるので、翌日の列車で無賃送還できるという解釈もできると思われます。

 

実際にはどのような取り扱いになるのかは、その都度JRに確認する必要があるのと、途中駅でホテルに泊まるという事はその駅で途中下車をしたことになるので、乗車券は「本来の目的地の駅~途中駅までの運賃しか戻ってこない」ことは覚悟しておきましょう。

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