鉄道会社株主優待

東京~大阪間は、JR東海株主優待券は新幹線回数券より得なのか?

新幹線

※「とにかく安くなる!」そんなイメージのある株主優待券。
でも、条件次第では思わぬ損をしてしまうかも・・・?

 

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

今回は、JR東海の株主優待券の使い方のお話。

メインテーマは
「東海道新幹線を利用する場合、優待割引と回数券ではどっちが得?」です。

 

このメインテーマの解説のために、まずは基本の使い方をしっかり書いていきます。
最後まで読んでいってくださいね!

JR東海株主優待ってどんなもの?

JR東海株主優待の概要

JR東海エリア内の路線のみを利用する場合に、優待券1枚につき、片道の乗車券と特急券・グリーン券がそれぞれ1割引となります。
一度の片道の乗車で、優待券2枚まで使用ができます。

 

つまり、乗車券や特急券が最大片道2割引になるということですね!

 

JR東海 株主優待券※JR東海の株主優待券

 

優待券を手に入れるためにはJR東海の株主になる必要がありますが、金券ショップで手に入れることもできます。

 

相場や時期により変動しますが
概ね1枚1000円くらいで取引されていることが多いと思うので、この記事では1枚あたり1000円という前提で話をしていきます。

 

優待券をもらえる株主になるには、100万円以上の投資が必要になります(その時の株価により変動)。
うーん、優待券目当てではちょっとキツイ・・・?

 

優待券は、JR東海の駅の窓口でしか使用できません。

JR東海の駅は
東京都内では東京駅と品川駅、大阪府内では新大阪駅だけなので注意!

 

優待券の使用期限は、6月1日から翌年の5月31日までです。

ここでいう期限とは「窓口できっぷを買える期限」となります。

 

JRのきっぷは、1ヶ月先の日付のものまで買うことができます。
なので、5月31日に優待券を持って窓口へ行けば、一ヵ月後の6月30日発のきっぷまでは優待割引で買えるということですね!

優待割引の具体的な計算例

定価のきっぷ代に
1割引の場合は0.9
2割引の場合は0.8
を掛け算すれば、割引後の値段がでます。

掛け算をして1の位の数が0以外の場合(「端数」が出た場合)、切り捨てとなるので全て0にします。

 

四捨五入ではないので、10の位は繰り上がりません!
単に1の位を0にするだけですよ!

 

例:東京駅から新大阪駅まで、優待券を2枚利用して「のぞみ」自由席に乗った場合(片道あたり)

 

定価のきっぷ代は
乗車券8750円+特急券4870円の合計で13620円。

 

優待券を2枚利用する場合の割引の計算は以下の通り。

東京から新大阪までの乗車券は
8750円×0.8= 7000

よって、乗車券は7000円

東京から新大阪までの特急券は
4870×0.8= 3896
1の位は切り捨てるので、3890

よって、特急券は3890円

合計 7000+3890= 10890円

 

指定席もグリーン車も同じ計算方法ですよ!
乗車券とそれ以外の料金の合計をそれぞれ0.8掛ける点に注意!

 

JR東海エリア内とは?

その名の通り、JR東海の駅があるエリアを指します。
大きな注意点は「東京23区内と大阪市内の取り扱い」でしょう。

 

JR東海の駅は東京23区内・大阪市内にもありますが、それは「東京」「品川」「新大阪」の3つの駅のみです。

※新大阪駅には、新幹線ホームにはJR東海のオレンジの駅名標が、在来線ホームにはJR西日本のブルーの駅名標がある。
同じ駅でも、路線ごとに管理している会社が異なるのだ

 

この3つ以外の駅は
東京23区内にある駅はJR東日本、大阪市内はJR西日本の駅です。
まずはこの点を押さえましょう。

 

普通にきっぷを買う場合
JRの乗車券で東京駅または大阪駅から201キロ以上離れた場所までのきっぷを買うと、出発地は「東京都区内」「大阪市内」と表記されます。

逆に201キロ以上離れた駅から東京・大阪へ向かう場合は、目的地が上記のように表記されます。

 

出発地にこのように記載されている場合
「東京23区内、または大阪市内のどの駅からでもこのきっぷを使い始めることができますよ」という意味になります。
目的地の場合は、逆に「どの駅で降りてもいいですよ」ということになりますね。

関連記事>>>「券面表示の都区市内各駅下車前途無効」と書かれたJRきっぷの意味とは?

 

しかし
JR東海株主優待を使用して乗車券を買った場合、行き先や目的地には「東京都区内」「大阪市内」といったエリアでの表記ではなく
「新大阪」「東京」「品川」と、特定の駅名が表記されるのです。

 

「東京都区内」と表記されている場合、23区内の他の駅にも乗り降りができるということになりますが

東京・品川以外はJR東日本の駅なので、東海の株主優待券で買った乗車券はそこまで効力が及ばないということなのですね。

 

新幹線 回数券※普通の乗車券や新幹線回数券は「東京都区内から大阪市内ゆき」という風に表示されるが、東海の株主優待券を使うと「東京または品川駅から新大阪駅行き」と表記される。

 

※参考:JR西日本の株主優待券で買った乗車券。
普通、博多駅から新幹線に乗る場合「福岡市内→大阪市内」と表記されるが、福岡市内にある他の駅は全てJR九州の駅のため、ピンポイントに博多駅と表記されており、博多駅からしか乗車券が使用できない

 

では、上記のルールがあることで使用上どんな問題が起こるでしょうか?

思ったより得しない?優待割引乗車券の良くない使い方

東京都区内※東京都区内(東京23区内)の駅の図

大阪市内※大阪市内の駅の図。
平野区の新加美駅は含まれない

 

例:東京都区内の金町駅(かなまち、図の一番右上)から大阪市内の杉本町駅(図の一番左下)へ行く場合(東京から新大阪までは「のぞみ」自由席を利用)

 

普通に
「東京都区内から大阪市内までの乗車券(8750円)」と「東京から新大阪までの特急券(4870円)」を持って旅行する場合、金町も杉本町もそれぞれ東京都区内・大阪市内の駅なので、上記のきっぷだけで乗り降りが可能です。

よって、合計のきっぷ代は13620円

 

いっぽう

東海株主優待券を金券ショップで2枚合計2000円で購入し、「東京から新大阪までの乗車券(7000円)と「東京から新大阪までの特急券(3890円)」を買って移動した場合。

乗車券は東京駅からしか使用できないので、まずは金町から東京までの乗車券を買わないといけません。
片道は390円。

さらに、乗車券は新大阪駅までしか使えないので、追加で新大阪から杉本町までの乗車券も買わないといけません。
これも390円。

 

よって
優待券を2000円でゲットした場合、合計のきっぷ代は
7000+3890+390+390+2000= 13670円に。

 

・・・普通のきっぷよりも50円高くなっちゃいましたね。

※金町~杉本町の図。
東京都区内~大阪市内と書かれたきっぷ(回数券など)であれば追加料金無しで行けるが、東京~新大阪と書かれた株主優待券の乗車券では、別途金町~東京、新大阪~杉本町の乗車券が必要になる

最大の注意点は

東京〜大阪を新幹線で移動する場合で、JRの出発駅および目的地がそれぞれ「東京駅」「品川駅」「新大阪駅」から遠い場合、追加で買う乗車券代がかさんでしまいトータルのきっぷ代が高くなるということ。

株主優待を使うよりも金券ショップで回数券を買ったりネット予約で買った方が安かった・・・
というケースが出てくるのです。

 

東京〜大阪の新幹線回数券は、乗車券は「東京都区内〜大阪市内」として利用できます。

そのため、出発地と目的地の組み合わせによっては、回数券の方がよっぽど安上がりだった!ということもよくあります。

株主優待券vs新幹線回数券 お得なのはどっちだ?!

比較の前に・・・

ここからは
「新幹線に乗るのに、金券ショップで優待券を仕入れた上で優待割引できっぷを買うのと、普通に新幹線回数券を買うのとどっちが得か?」という話をしていきます。

その前に
「そもそも比較の余地がない場合」をいくつか並べておきますので、該当する方はメリットのあるほうを使いましょうね。

 

自分自身が株主で、追加コスト無しで優待券をゲットした場合

自由席でも指定席でもグリーン車でも、優待割引できっぷを買う方がお得なので、ぜひ優待券をお使いください。

 

・年末年始、ゴールデンウィーク、お盆に新幹線に乗る予定の場合


「4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~翌年1月6日」

これらの時期は新幹線回数券を使えないので、買っても意味がありません。

優待券は年中使えるので、こちらを使用しましょう。

 

・短い区間を新幹線利用する場合

仮に優待券を平均相場の2000円で2枚ゲットした場合、少なくとも2割引で定価よりも2000円以上は安くならないと意味がありません。

東京〜名古屋を自由席で利用すると、片道の定価は10360円。
これを2割引しても8280円なので、定価できっぷを買うのと80円しか安くならないことになりますね。

さらに短い区間だと、むしろ優待券をわざわざ2000円で買う方が損をしてしまうので、利用する区間が短い場合は、回数券などの使用を検討しましょう。

東京〜大阪間で比較

利用者も多く、もっとも優待割引をフル活用できる区間と考えられる東京〜大阪間で比較してみます。

新幹線には自由席用の回数券と指定席用の回数券がありますが、東京〜大阪間の場合は距離が長いため指定席用しか設定がありません。

 

東京〜大阪間の指定席回数券は、6枚つづりで82140円。
1枚あたり13690円です。
「のぞみ」指定席の定価は14450円なので(通常期)、それに比べればお安いですね。

 

金券ショップではこれよりさらに安く、13400円程度で売られていることもありますので、このブログでは、回数券の相場を13400円と想定して話を進めていきます!

 

以下
「もっとも優待券利用に向いている人」
「特に優待券利用に向かない人(=回数券利用の方が良い人)」
をご紹介します。

それらの例を参考に、今度の旅行の行程に当てはめて、より有利になるほうを選んでみてくださいね!

もっとも優待券利用に適している人は?

もっぱら自由席を利用する人で、JRを利用する区間が東京駅(または品川駅)〜新大阪駅間のみの人。

例:東京メトロ浦安駅から出発する人が地下鉄東西線で大手町駅まで行き、その後徒歩で東京駅へ向かい、「のぞみ」自由席に乗車。
新大阪で下車後、地下鉄御堂筋線に乗り換えて終点のなかもず駅まで向かう場合

 

JR区間のきっぷ代は
東京〜新大阪の乗車券7000円+特急券3890円+優待券2000円= 12890円
これだけとなります。

回数券の相場が13400円だと考えると、500円近くお得になるイメージですね!

地下鉄・私鉄区間はJRではないので、優待券か回数券かは全く関係ありません。
ポイントは、JRで移動する区間が何駅から何駅なのか?という点ですね!

 

特に優待券利用に向いていない人は?

もっぱら指定席を利用する人で、出発駅と目的地の駅が、それぞれ東京都区内(大阪市内)にあるが、東京駅・新大阪駅から遠い場所にある人。

 

例:東京都区内の金町駅を出発する人が、JRで東京駅まで向かい、そこから「のぞみ」指定席に乗車。
その後新大阪駅で下車後、大阪市内の杉本町駅まで向かう場合(通常期)

先ほども出てきた例ですね。

優待券利用の場合、まずは、金町から東京までの乗車券を別途買わないといけません。これが390円。
さらに、東京〜新大阪間の「のぞみ」指定席は優待割引で11560円。
これに、新大阪から杉本町までの乗車券390円を足し、優待券を2000円で手に入れたとすると、合計金額は14340円となります。

 

いっぽうの回数券は、乗車券は東京都区内〜大阪市内として使えるので、金町から杉本町まで回数券のみで行けちゃいます。
つまり13400円でオーケーということですね!

1000円近くの大きな差になりますねぇ!

まとめ

まとめ

・JR東海の株主優待券は、JR東海のエリアのみを旅行する際に使える。

・東京・品川・新大阪以外の東京都区内・大阪市内の駅はJR東海のエリアではないので、優待券では行けない。
これら3つの駅より離れていると、追加のきっぷ代が発生し、トータルのコストが高くなり損する場合がある。

・自由席を利用し、かつJRの利用区間が東京(品川)~新大阪駅間のみの場合に、優待券のコスパは最高になる。
指定席の場合は、回数券あるいはネット予約などのほうが得する可能性が高い。

 

さいごに:裏技的なテクニックもある!

これは
おもに大阪方面在住の方が、東京へ向かう場合に耳寄りな情報です。

 

優待券か回数券を使って東京へ行こうと思っている方の中には
「東京都心を移動できるフリーパスを買って、いろいろな場所を回りたい!」
と考えている方もいるでしょう。

その場合、JR線で回る場合には
「都区内パス」というフリーパス(1日750円)を追加で買うことになります。

 

しかし、実は
「普通のきっぷを、東京都心のフリーパスのように使用する」というテクニックもあるのです!
往復割引と併用すると、優待券や回数券+都区内パスを使うよりも、ぐっときっぷ代が安くなることもあるんですよ!

 

「なにそれおいしいの?」
そんなあなたは、以下の2つの記事をチェック!
往復割引の記事から読むと、スムーズですよ!

実は、東京~大阪間も使えます
>>>「東京~大阪間は使えない」は本当か? JR乗車券の往復割引

普通のきっぷが、都心のフリーパスになる?!(注:回数券ではできません)
>>>普通の切符が東京フリーパスに?JR70条区間途中下車や新幹線ルール

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