きっぷのルール

ジパング倶楽部にまつわる疑問を解消!距離や割引の計算方法など

この記事を読むと、こんなことが分かります

・ジパング倶楽部に関する基本情報だけでなく、割引の計算方法など公式ホームページだけではわかりにくい知識も身につきます

・ジパング倶楽部に関する「困った!」「こういうときどうしたらいい?」にQ&A形式で答えています(ギリギリ距離が足りない場合の対処法など)

 

こんにちは。
鉄道旅行大好き「てりん」と申します。

 

今回は、セカンドライフ世代がお得にJRの旅を楽しむことができる

「ジパング倶楽部」に関する内容です。

 

 

基本的な情報から

「こんなとき、どうすればいいの?」

という場面での対処法などを解説しています!

(きっぷの金額は、消費税10%のものを記載しています)

 

ジパング倶楽部の基本情報

ジパング倶楽部ってどんなもの?

65歳以上の男性または60歳以上の女性が入会できます。

1人でも入会できますが

夫婦で入会すると、1人あたりの年会費がお得になります!

 

・年会費を払うと会員になることができ、JRのきっぷ代が割引になります。
(一部の列車をのぞく。割引率は後述)

ジパング倶楽部の年会費(2019年10月現在)

個人会員 3840円

夫婦会員 6410円(2人分の値段)

 

・その他、JRグループホテルの割引など、いろいろな特典が受けられます。

 

 

入会の申し込みは

・一部の駅の窓口
(みどりの窓口ではないので注意)

・電話または郵送

で行います。
申し込みに関して詳しくは公式ホームページでご確認くださいね。

 

割引率はどれくらい?

全国のJRのきっぷ代が30%引きになります。

ただし、入会初年度は3回目までは20%引きです。

2年目以降は常に30%引きです。

割引を受けられるのは1年間で20回までです。

 

割引は電卓ではどう計算する?

30%引きは、きっぷの定価に0.7を掛け算
20%引きは、きっぷの定価に0.8を掛け算します。

計算して出た1の位の数は切り捨てます。
(0にする。四捨五入ではありません)

 

計算は、乗車券と特急券では別々に行います。
(これらのきっぷの違いは後で解説します)

 

例:東京駅から和歌山駅までの乗車券の割引計算
(新大阪経由、30%引きの場合)

乗車券の定価は9790円

なので
9790×0.7= 6853

1の位は0にするので
6850円 となります。

(20%引きの場合は7830円)

 

何が割引になる?

乗車券と特急券・グリーン券が
それぞれ割引となります。

 

乗車券とは

JRで旅行する際に
新幹線を使おうがのんびり各駅停車で行こうが

絶対に目的地までの分を買わないといけないきっぷです。

いくつも列車を乗り継ぐ場合でも、目的地までの1枚の通しで購入すれば大丈夫です。

 

特急券とは

新幹線や特急を使いたい区間の分だけを、乗車券に上乗せして買うきっぷです。
(各駅停車や快速などは特急券不要)

新幹線や特急のグリーン車を利用する場合は、特急券と、さらにグリーン券も上乗せして買います。

列車を乗り換えるごとに、その都度、その列車の特急券が必要となります。

 

 

※ヤフーの乗り換え案内で「東京から和歌山までJRを利用」で検索した結果。
赤い丸で囲っているのが乗車券、「指定席(あるいは自由席)○○円」と書かれているのが各特急・新幹線の特急券の値段。

 

快速などのグリーン車は

乗車券とグリーン券だけを買えばOKです。

 

なお

・「のぞみ」「みずほ」に乗る場合(自由席を利用する場合も)
・新幹線のグランクラス
・個室のグリーン車
・個室の寝台車

などを利用する場合は、乗車券だけが割引になります。

 

個室料金などだけでなく、特急券も割引になりません。ここに注意!!

 

 

「のぞみ」「みずほ」は特急券の割引がないので

東海道・山陽・九州新幹線を利用して旅行する場合に、特急券も割引を受けたい場合は
「こだま」「ひかり」「さくら」「つばめ」などを利用する必要がありますね。

 

例:東京駅から和歌山駅へ向かう場合の片道のきっぷ代
(新大阪経由、値段は30%引き後のものです)

・絶対に必要なもの

東京駅から和歌山駅までの乗車券
6850円

・乗車券に上乗せで必要なもの

東京駅から新大阪駅まで「ひかり」指定席を利用する場合の特急券
3840円(通常期)

新大阪駅から和歌山駅まで、特急「くろしお」指定席を利用する場合の特急券
760円(通常期。こちらは「乗継割引」を適用。詳しくは後述)

 

「東京から新大阪までは「ひかり」で、新大阪から和歌山までは快速電車を乗り継いで和歌山まで」

という場合は

乗車券6850円+「ひかり」特急券3840円の合計10690円を支払うことになります。
快速電車は特急券がいらないので)

 

特急券はあくまでもオプションなので、特急や新幹線を使う必要性を感じなければ買わなくても大丈夫です(新幹線しか通っていない区間などを除く)

鉄道旅の醍醐味「途中下車」

ジパング倶楽部で購入した乗車券を利用して、途中下車の旅を楽しむことが出来ます。

 

・二回同じ駅で途中下車しない

・来た道を引き返さない

 

このルールを守れば
途中にある駅の改札の外に出て、観光などができます。

追加料金などは不要です。

 

たとえば、東京から和歌山までの乗車券6720円で(30%引きの場合)

追加料金無しで
途中の大阪駅で駅の改札を出て、大阪城や通天閣などの観光を楽しむことができるのです。

 

ルートの途中の駅で下車することが可能なので

東京から和歌山までの乗車券であれば
6720円に追加料金無しで「横浜」「静岡」「名古屋」「京都」などの都市に途中下車し、観光を楽しむことも可能なのです!

 

途中下車は、同じ駅でなければ、何度してもかまいません。
また、日をまたいでの途中下車も可能です。
(ホテルで1泊してから、旅行を再開するなども可能)

関連記事
>>>JR乗車券、日をまたぐ場合でも途中下車できますか?

 

ただし、特急券には途中下車の概念がありません。

ですので
特急券については「列車を乗り降りするごとにきっぷの買いなおし」が必要です。

 



 

ジパング倶楽部を利用できない期間は?

大型連休のシーズンは、ジパング倶楽部の割引は利用できません。

割引が使えない期間

4月27日〜5月6日
8月11日〜8月20日
12月28日〜1月6日

 

割引になるきっぷの条件

どんなきっぷでも、割引を受けられるわけではありません。

「片道」「往復」「連続」のいずれかの乗車券で、合計201キロ以上利用する場合に割引となります。

 

・「片道」・・・A駅からB駅まで、一方通行のきっぷ(2度同じ駅を通らないルート)

・「往復」・・・A駅からB駅まで向かい、B駅から折り返して再び全く同じルートでA駅へ戻るきっぷ

・「連続」・・・A駅からB駅まで向かい、B駅から折り返して行きとは違うルートで移動するきっぷ(A駅へ戻ってもいいし、全く別のC駅まで行ってもよい)

 

割引が適用される例

 

・東京駅から長野駅までの片道乗車券
(距離が222.4キロで201キロ以上となるため。北陸新幹線経由の場合)

・東京駅~熱海駅の往復乗車券
(片道の距離が104.6キロで、往復で合計209.2キロで201キロ以上となるため。)

 

「片道」「往復」はイメージしやすいですね。

この中で一番わかりにくいのは、「連続」乗車券ですね。

例えば、以下のようなルートの場合に、2枚1組の連続乗車券として発行するとお得になります。

 

例:行きは東京駅から和歌山駅までJRを使うが

帰りは大阪伊丹空港から飛行機で東京に帰るので

帰りのJRのきっぷは和歌山駅から大阪駅までの分を買う場合

※帰りの和歌山→大阪はJRの区間が70キロちょっとしかない!
ジパング倶楽部が使えない!どうしよう・・・?

 

もし

・東京→和歌山の片道乗車券
・和歌山→大阪の片道乗車券

を、それぞれバラバラに買うと

和歌山→大阪間は72.3キロしかないため、割引が適用されません。
(201キロ以上の距離がないと割引が適用されないため)

 

そこで、1枚2組の連続乗車券として購入すれば

東京→和歌山間の628.7キロを足して合計701キロとなり距離の要件を満たすので、和歌山→大阪の区間のきっぷ代も割引が適用されるのです!

公式ホームページには書いてない!ジパング倶楽部あれこれQ&A

行きたい場所の距離が201キロに満たない場合

Q:東京駅を出発し、特急「踊り子」に乗って湯河原駅(ゆがわら、熱海近くの温泉町)まで往復で旅行したい。

しかし、東京~湯河原間は片道99.1キロしかなく、往復乗車券を買っても合計198.2キロでギリギリ201キロに満たない。

特急料金も割引にならないのでもったいないと感じているが、どうしたらいい?

 

A:東京駅から熱海駅までの往復乗車券を買いましょう。

 

※東京・湯河原・熱海の位置関係(キロ数は片道あたり)

 

東京~熱海間は往復209.2キロで、201キロ以上なので割引になります。

湯河原は東京から熱海に向かうルートの途中にある駅なので
熱海に行く途中で下車しても問題はありません。

 

また、特急券は普通に東京~湯河原間を購入しましょう。
こちらも割引になります。

なぜなら、特急料金の割引は

「割引の対象となる乗車券のルート上で使用する特急・新幹線の特急券であれば、その利用距離に関係なく割引になる」

からです。

 

・東京~熱海間の往復乗車券 定価の片道1940円
30%割引適用の場合 1980×0.7=1386 1380円×2= 2760円

・東京~湯河原間の特急券 定価の片道1450円
30%割引適用の場合 1480×0.7=1036  1030円×2= 2060円

割引適用で、往復合計4820円。

本来の東京~湯河原の定価6340円と比べ
1520円も安くなりましたね!

 

ポイントは
「行きたい駅までの距離が201キロに満たないのなら、無理やり乗車券の距離を伸ばせば良い」ということ。

 

JRの乗車券には「きっぷに書かれている出発駅から必ず出発し、書かれている目的地の駅まで必ず行かないといけない」というルールはありません
(一部の旅行会社企画の商品などをのぞく)

 

ルートの途中にある駅からきっぷを使い始めてもいいし

最終目的地の手前の駅で改札を出てきっぷの利用を終了してもかまわないのです。

 

特急券の割引は、その特急・新幹線を利用する区間の距離は関係ありません。

ほんのちょっとの距離でも(極端な話、東京駅~品川駅間を新幹線で移動する場合なんかでも)

その区間が「割引の対象になる乗車券のルート上にある区間」であれば、特急券も割引の対象となりますよ。

 

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「乗継割引」のほうがいいという話を聞いたけど・・・

Q.新幹線と在来線の特急をその日のうちに乗り継ぐと、在来線の特急料金が半額になるという「乗継割引」があると聞きました。

残念ながら「ジパング倶楽部との割引とは重複して適用できない」とのことなので、どちらを選べばいいか迷っています。
二つの割引のどっちの方が得なのか、計算する方法はありますか?

 

A.計算して比較する必要はありません。

「ジパング倶楽部との割引とは重複して適用できない」というのは

たとえば
「乗継割引で50%引きになった特急料金を、さらにジパング割引(30%引きまたは20%引きすることはできないよ、という意味」です。

もしこのような計算をすると
合計で65%引きまたは60%引きすることになります。

 

JRの規則では

ジパング倶楽部で旅行する際に乗継割引が適用される特急がある場合

その特急に対しては乗継割引のみを適用し、それ以外のきっぷにはジパング割引を適用するという風に明記されています。

 

新幹線と在来線の特急・急行列車を乗り継ぐ場合、乗継割引の適用条件を満たしていれば、新幹線の特急料金についてはジパング割引を、在来線の特急・普通急行料金については乗継割引を、それぞれ適用いたします。また、在来線のグリーン車をご利用の場合、特急・普通急行料金については乗継割引を、グリーン料金についてはジパング割引をそれぞれ適用いたします。

※JR東海ホームページより

 

「自動的に適切な割引をしてくれる」
ということですね。

 

例:東京駅から和歌山駅まで、東京~新大阪間は「ひかり」指定席、新大阪~和歌山間は「くろしお」指定席を利用する場合
(「くろしお」は乗継割引適用可能、ジパング割引は30%引きの場合)

 

・乗車券
9790円の30%引きで 6850円(ジパング割引適用)

・「ひかり」指定席
5490円の30%引きで 3840円(ジパング割引適用)

・「くろしお」指定席
1520円の50%引きで 760円(乗継割引のみ適用)

 

どれひとつ「ジパング割引&乗継割引適用」になっていませんね?

なので、何一つ「重複割引」にはなっていません。

 

ちなみに
日本全国、どの新幹線と在来線特急を乗り継いでも乗継割引が適用されるわけではありません。

詳しくはこの記事を参照くださいね!
>>>歴史を知ればよく分かる!JR新幹線在来線特急乗継割引とは?

 

途中下車で、特急券の追加料金が気になる

Q.東京から和歌山までの旅行で、途中で京都駅に寄り観光したいのですが
特急券は途中下車ができないと聞いて、追加料金が発生しないか心配です。

A.途中下車したい場所によっては
「新幹線+快速電車」という組み合わせも検討しましょう。

 

さきほども出てきましたが、改めて

東京から和歌山のきっぷ代を確認しましょう。
(30%引きの場合の金額を表示。通常期)

 

乗車券は、東京から和歌山までの6850円を買えばOK。
これで、京都駅にも途中下車ができます。

 

特急券は
本来は「ひかり」の東京から新大阪までの通し3840円で済みますが

 

京都駅でいったん新幹線を降りるので

・東京から京都までの「ひかり」指定席 3840円
・京都から新大阪までの「ひかり」指定席 1600円

の合計5440円が必要です。

 

ただし!

京都~新大阪間は自由席なら600円と格段に安くなりますし

この京都~大阪間には新快速という、約30分で結ぶ速達電車が走っているので(新幹線なら大阪駅~京都駅は20分以上かかる)

これに乗れば京都~大阪間の特急料金は不要なので、完全に追加料金無しで京都に立ち寄れることになります!

 

 

新快速※特急料金が不要なのに、在来線特急並みのスピードで京阪神を結ぶ「新快速」。
近畿の人気列車だ

 

年末年始にさしかかってないのに、割引の対象外?!

Q.クリスマスイブの12月24日から1泊2日で旅行するために、東京~大阪の往復乗車券を買いました。
ところが「12月28日〜1月6日のジパング割引が使えない期間にさしかかるので、きっぷの割引ができない」といわれてしまいました。
旅行は12月24日と25日しかしないのに、なぜ割引が適用されないのでしょうか?

 

A.乗車券の有効期間が問題です。
JRの乗車券は、移動する距離によって有効期間が定められています。

ざっくりまとめると、以下の通り。

JR乗車券の有効期間(距離は片道あたり)

・100キロ以下・・・1日のみ

・101キロ以上200キロ以下・・・2日間

・201キロ以上400キロ以下・・・3日間

・401キロ以上600キロ以下・・・4日間

以下、200キロごとに有効期間は1日ずつ増える。
往復乗車券の場合は、片道あたりの有効期間の2倍になる

 

東京~大阪間は、片道556.4キロあります(東海道新幹線経由の場合)

よって、片道あたりの有効期間は4日間。
往復乗車券だと、2倍で8日間になります。

 

ですので
もし12月24日から旅行開始の東京~大阪の往復乗車券を買うと、その有効期間は12月24日から12月31日までとなり、ジパング割引対象外の期間にさしかかってしまうのです!

 

その場合は、きっぷの使用開始期間をずらせば解決です。

旅行開始日を12月18日からにすれば、12月25日まで使える乗車券になるので、クリスマスにも旅行できますね。

この場合、12月18日に旅行を開始しないといけないわけではありません。
あくまでもこの期間内に旅行をすれば大丈夫です。

 

ちょっと機転が利く担当者ならこのような対処をしてくれると思うのですが、そうでない場合に備え覚えておくと良いですね。

 

特急券は距離などに関係なく1日のみ有効なので、有効期間を気にする必要はありませんよ。

 

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詳しくはこの記事に書いていますので、お時間があればクリックしてのぞいてみてくださいね!
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