こんにちは。
鉄道旅行大好き「てりん」と申します。
ときどき、都会の喧騒に疲れて
特に何か目的があるわけではないけれど、遠くに行きたい時ってあるものですよね。
とはいえ、旅はお金がかかるもの・・・。
そんなときの強い味方が
JRの「大回り乗車」の制度を利用した、長距離の鉄道旅行です。
缶コーヒーを1本買うくらいの値段で
その気になれば800キロといった距離を旅行することもできます。
そこまですると、仕事より疲れるけども。
この大回り乗車のルールでよく話題に上がるのが
「無人駅のホームに降りることができるのか?」というもの。
大回り乗車で、無人駅に下りることができるのか?
まずは結論から。
「大回り乗車中は、無人駅のホームに下りることはできません」
「改札内」なら何でも楽しめる!!
大回り乗車のルールの大原則。
それは
「途中の駅で改札の外に出ないこと」
列車を乗り換えるために駅のホームに降りるのは何も問題ありません。
なぜなら乗り換えが目的であり、改札の外に出るわけではないから。
また、東京駅などの大きな駅では
改札の中にもいろんなお土産やさんやオサレなお店がたくさんあり、まるで駅構内がひとつの小さな町のようになっていてショッピングやグルメを堪能することができます。
これらもあくまでも改札内であるため、大回り乗車で東京駅に寄って楽しむことは問題ありません。
とにかく
改札内(=駅構内)にいればOK、出たら一発アウト(出発駅からその下車駅までの運賃を精算)ということになります。
無人駅の改札ってどこにある?
ここで問題になるのが
「改札とは、一体どこなのか?」ということ。
・改札
[名](スル)
駅の出入り口や列車内で、乗客の切符などを調べること。「列車の発着時に改札する」「改札係」
※デジタル大辞泉より
つまり、乗客の切符などを調べること、その場所を改札と言うわけです。
では、無人駅においては、どこが改札になるのか?
もうおわかりですね。
列車内で、列車を降りるときに運転手さん(あるいは後ろの車両にいる車掌さん)に切符を提示するところです。
つまり、列車内に改札があるわけです。
無人駅には誰もいないんだから、切符を確認しようがないものね。
中には、改札はあるけど人がいない時間帯がある、半無人駅的な駅もありますが
人がいない時間帯は、無人駅扱いと思っていたほうがよいでしょう。
大回りと不正乗車は紙一重
念のため、なぜこのようなルールになっているのか
「もし無人駅でもホームに降りれたら?」と仮定して考えてみましょう。
東京駅から140円のきっぷを持って大回り乗車の旅に出かけたAさん。
東京から遠く離れた栃木県内のとある無人駅のホームへ、140円のきっぷを握り締めて降り立ちました。
駅には、簡易型のきっぷの券売機が。
当然、その無人駅発のきっぷが売られています。
見ると
なんと宇都宮まで200円!!
「そうか、ここは宇都宮まですぐ近くなのか。
じゃあ、誰も見てないし、ここで200円のきっぷを買って、宇都宮で降りてレモン牛乳まみれになるっぺ!」
こうしてAさんは、まんまと140円+200円
合計340円のきっぷで
本来なら、東京~宇都宮間、片道1940円かかるところを移動したのでありました。
おしまい。
(この例で出てきた無人駅はフィクションです。ただレモン牛乳というフレーズを使いたかっただけです)
このように途中の経路の運賃を支払わずに旅行することを、キセル乗車とよびます。
そう、もし大回り乗車で無人駅に降りることができたとしたら
キセルし放題ということになります。
キセルは言うまでもなく不正乗車であり立派な犯罪です。
万引きや窃盗をするのと同じ次元の犯罪ですので、絶対にしないようにしましょうね。
と、いうことで
まとめると、大回り乗車中は無人駅では降りれません、ということになります。
気をつけましょうね。
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