きっぷのルール

マジで不正乗車になる5秒前 電車の乗り越しは正しいルールで!

この記事は、こんな人に読んで欲しい!

・他人の黒歴史がおもしろくってしょうがない人

・好奇心旺盛なお子さん(小学生~高校生くらい)をお持ちの親御さん、および本人

・日々の生活に疲れたので、ふらっと電車で遠くへ行こうと思っている人、および実際今電車に乗っちゃってる人

こんにちは。
鉄道旅行大好き「てりん」(@terinn2019)と申します。
(ブログは、月曜と水曜をのぞく毎日更新中!)

 

今日は電車の「乗り越し」に関するお話です。

 

「急に、遠くへ行って海を見たくなっちゃったな・・・」

と、いろいろと疲れちゃってるアナタ。

「とりあえずICカードでタッチして入場すれば、あとはきっぷ代払わなくても電車に乗ってどこまでもいけるんじゃない?黙って戻ってくればいいし」

なんて考えている、好奇心旺盛なそこの少年少女たち。

 

気づかぬうちに「不正乗車」をしているかもしれませんよ?
きっぷはただしく、目的地まで買いましょう。

その「乗り越し」、「不正乗車」になっていませんか?

「乗り越し」とは何ですか?

たとえば
「500円区間のきっぷしか持っていないのに、1000円区間の駅まで行ってしまう」
ことを「乗り越し」と言います。

ほんとは乗り越しも、あんまり良いことではありません。
外国では鉄道事業者によっては、乗り越しは一切認めておらず、有効な区間外まで来てしまった時点で犯罪になってしまうことがあるのです。

 

ですが、日本では基本的に乗り越しが認められています。
駅を出るときに、きちんと差額を支払えば良いのですからね(乗り越し精算)。

 

でも、ちゃんとルールがわかっていないと、気づかぬうちに「乗り越し」が「不正乗車」になってしまうかもしれませんよ・・・?

 

具体的な事例として、僕の「黒歴史」をご紹介したいと思います。
これ以上、犠牲者を増やさないように・・・。

認めたくないものだな、若さゆえの不正乗車というものは・・・

あれは、2001年ころ。

当時高校2年生だった僕は、友人のMくんといっしょに、どこか遠くへ旅行したいと思い計画を立てることにしました。

 

大阪在住の僕らは
ほとんど行ったことがない北陸方面へ行ってみたいと思ったのですが、金沢や富山まで行くには、交通費がちょっと厳しい・・・。

福井までならなんとか行けるかな・・・?
と思ったときに、ふとM君がこんなことを言い出しました。

 

「大阪駅から120円のきっぷ買ってさ、そのままこっそり福井まで行って帰ってきたらバレないんちゃう?駅弁でも買って帰って来ようや」

 

いや、M君のせいにしてるけど、僕が言い出したのかな?
まあそんなことはどうでもよく。
当時のアホ脳には、この案は最高のアイデアに思えたようで

「それだ!それでいこう!」

ノリノリで、言い訳無用の不正乗車の旅に挑んでしまったのでした・・・。

 

※容疑者の少年らが使用した、オレンジの120円区間のきっぷ(イメージです)

 

特急に乗れば車掌さんの検札が来て悪だくみがすぐにバレてしまうため
新快速などの普通列車をひたすら乗り継ぎ、福井駅まで到着。

 

ここでちゃんと正規運賃との差額を精算して改札を出ていれば、まだ犯罪者にはならかったのですが・・・。

駅構内で美味しそうなカニめし弁当を買い、軽く北陸の雰囲気を堪能した我々は改札内で十分満喫してしまい、そのまま折り返し大阪方面へ戻ることになりました。

 

そして、帰りの敦賀(つるが)行き普通電車で、ついに天罰が下ったのです。

 

都会には無い、窓が開く電車で窓を全開にしてキャッキャ言いながら遊んでいた我々。

車掌さんに「クーラーが効かないので、窓は閉めてください」とたしなめられ。

「地方の電車では、車掌さんが見回りに来るんだなー」
なんて、感心していた、その矢先。

 

「えーご乗車ありがとうございます。
ただいまよりきっぷを拝見いたします」

 

?!

?!

 

特急じゃないのに、いきなりなんで?!

頭の中は
「パニックパニックパニックみんながあわててる」状態(クレヨンしんちゃん「オラはにんきもの」より抜粋)

しんちゃんが、頭の中でマラカスを振りながらおしりふりふりダンスをエンドレスリピートしていました・・・。

 

今なら悪知恵を働かせて、いかにも地元民を装って
「○○駅(福井駅近くの、券売機のなさそうな無人駅)からきっぷ買わずに乗ってきました」とでも言い訳するのでしょうが

当時の我々にはそんな知恵は働かず(思いついたとしても、その後何が起こるかが想像つかないから実行できなかっただろうけど)

ただただ黙って、大阪駅からの120円のきっぷを差し出すしか手がなかったのです・・・。

折り返してしまうと、さすがに言い逃れはできません

大阪発の120円のきっぷを持って、福井まで向かっている途中であれば、まだなんとか言い逃れはできます。
「急に、福井に行きたくなってね。乗り越し精算してくれたまえ」と。(それもかなり無理がありますが・・・)

 

しかし、これは下り電車(福井方面へ向かう電車)に乗っているだけに使える言い訳です。
上り電車(大阪方面へ向かう電車)に乗っていると、明らかにおかしいことがバレてしまいます。

結局、車掌さんには「これは不正乗車ですよ」という烙印(らくいん)を押されてしまいました・・・。

不正乗車を行った場合

・乗車した区間の正規の運賃

に加え
・正規の運賃の2倍の増運賃(罰金的要素)
も支払わなければいけません。

つまり、正規運賃の3倍を支払うことになります。

 

大阪~福井の往復運賃は6520円(当時)。
つまり、6520円の3倍で、支払う総額は19560円・・・!!!

 

に、にまんえん・・・。
そんな大金はもっておりません・・・。

という顔をしていたのでしょう。
車掌さんは、なんとか3倍の運賃の支払いだけは請求せず見逃してくれました。

 

車掌さんは
「ちょっとこっちに来なさい」
と僕らを車両の壁際に移動させ

「ほら、ここに書いてある文言を読みなさい」

と、車内に貼られていた
「不正乗車の際の取り扱い」
というシールの中身を朗読させたのです。

 

「「ふせいじょうしゃをおこなったばあいは、せいきうんちんにくわえ、にばいのぞううんちんをいただきます・・・」」

 

半泣きで朗読する、2人の高校生。
それを冷たいまなざしで見つめる、乗客たち。

そう、それはまさに生き地獄・・・。

 

生き地獄を味わったことで増運賃の支払いは免除してもらえましたが、もちろん正規運賃の分は支払わないといけません。

僕はたまたま1万円札を持っていたので無事に支払うことができましたが、2000円しか持っていなかったM君は

JRの社員さん立会いの下、敦賀(つるが)駅の公衆電話で親に電話し
「大阪駅までお金を持ってきて欲しい」と連絡させられるハメに・・・。

ううむ、生き地獄のおかわりじゃ・・・。

「乗り越し」が「不正乗車」になる瞬間とは?

言うまでも無く
きっぷは目的地までの分を買わないといけません。

目的地までのきっぷを買わずに旅行すると、不正乗車扱いになります。
当たり前のことですね。

 

ここでいう「目的地」とは
改札を出て観光や用事などを済ませる駅だけではなく、単に電車に乗って最終的に行き着いた場所も、これに該当します。(寝過ごして着いてしまった駅なども含む)

 

なので、今回のエピソードでいえば
「福井では外に出ず駅の構内で駅弁買ったりしただけだったんだから、今回の目的地は福井とは言えないのでは?」という言い訳は通用しないのです。

 

乗り越しというのは、いわば「目的地がまだ確定していない状態」とも言えます。

だって、乗り越して福井まで行くと言っておいて、気が変わってさらに先の金沢まで行くかもしれないでしょ?
その気になれば、富山や新潟、青森まで行っちゃうかもしれません。

目的地がコロコロ変わったとしても、最終的に降りた駅(目的地)までの運賃を精算すれば、それはあくまでも乗り越し精算をしただけであって、不正乗車ではないのです。(モラル的にはどうかと思いますが)

 

ところが、途中で折り返した場合は話が全然違います。

きっぷ代というのは、1方向(片道)ごとに移動した距離で値段が決定します。
そのため、福井まで来て、福井から逆方向に折り返した時点で「大阪から福井までの片道を移動した」ことになります。

言い換えれば「折り返した時点で、目的地が福井と確定する」のです。

この時点で乗り越し精算などもせず有効なきっぷを持っていない場合は、完全に不正乗車なのです。言い訳は一切無用。

 

弁護士さんが同じ見解で解説しているページがあります。
電車で乗り過ごした時、こっそり戻ると違法になる!?(シェアしたくなる法律相談所)

 

おとなしく福井で精算しておけば、生き地獄を味あわずに済んだのにねえ・・・。

 

寝過ごしてしまい引き返すような場合も厳密には不正乗車になりますが、事情を車掌さんに説明すれば「誤乗」(悪気はなかったが、誤って区間外の駅まで来てしまった)という扱いになり、おとがめ無しで本来の目的地まで戻れる場合もあります。

今回のエピソードでは、明らかに意図して何度も乗り継がないと来れない距離を移動していた(悪気マンマン)だったので、言い逃れはできなかったっす・・・。

ICカード全盛の現代でも不正乗車がバレてしまうのか?

今回のエピソードは2001年のときの話。
当時とは異なり、現在では紙のきっぷではなくICカードで電車に乗るのが主流になっています。

果たして
ペーパーレスな現代でも、今回のエピソードのように不正乗車がバレてしまうことがあるのでしょうか?

 

一応2019年2月現在、僕が間接的に見聞きしている情報では

「車掌さんは鉄道会社によってはカードリーダー(ICカードの入場記録などをチェックする機械)を携帯している場合があり、これで手持ちのICカードの履歴をチェックされると、不正乗車がバレてしまう」

という感じです。
今後は、車掌さんがカードリーダーを携帯することは当たり前の時代になるでしょう。

 

どこの駅から出発したかの履歴をチェックされてしまうと、折り返した場合に不正乗車とみなされ増運賃を支払うハメになってしまう・・・かもしれませんね。

注意しましょう。
特に、好奇心旺盛なお子さんを持つ家庭では・・・。

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