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快速急行とはどういう意味?「快速」と「急行」の違いとは?

※「快速急行」なにそれおいしいの?
快速なの?急行なの?そもそも快速と急行ってどう違うの?
(画像はJRの快速です。快速急行の写真が手元に無かったので・・・)

 

こんにちは。
鉄道旅行大好き「てりん」(@terinn2019)と申します。

 

日本語って、本当に難しいですよね。
世界でもトップクラスの難しい言語だそうですよ。

日常で使う言葉にも、意味不明なものがたくさんあります。
今日はその中でも、電車(特に私鉄)でよく目にすることが多い「快速急行」という言葉について解説していきます。

「そもそも『快速』と『急行』という言葉の意味がよくわからん!」
という方が多いと思うので、まずはそのあたりから解説し、快速急行のメジャーな意味からマニアックな意味まで書いていこうと思います!

これが「快速急行」の真実だ!!

そもそも「快速」と「急行」はどう違う?

一般的には
各駅停車<快速<急行<特急
の順に、所要時間が短くなると考えられています。

つまり
「快速」と「急行」なら、「急行」の方が速い
ということですね。

JRでも私鉄でも、おおむねどこでも上記のような考え方をされています。

東武東上線のように
「快速」のほうが「急行」よりも停車駅が少ない(所要時間が短い)という逆転現象がみられますが、かなりのレアケースです。

ちなみに
これって現代では意外と知らない人が多いかもしれませんが
「特急」とは「特別急行」の略です。
だから、当然普通の「急行」より速いんですね。

かつては本当に「特別な列車」だったので、昭和初期などの「特急に乗る子供の写真」を見ると、まるで「七五三にでも出かけるかのような」とびっきり「よそ行きのおしゃれな格好」をして写っているのが見られたりします。
まさに「リアル江戸川コナン」みたいなカッコ・・・。

 

「普通の急行より速い」という意味の「快速急行」

では、「快速急行」とはどういう意味なのでしょうか?

ほとんどの場合、快速急行とは
「普通の急行よりも速い急行」
という意味合いで使われます。

「快速」という言葉を「より速い」という形容詞的な意味で使用しているわけですね。

・形容詞ってなあに?

物や人を、より詳しく説明するために使われるコトバ。

たとえば「リンゴ」という言葉(名詞)だけ言われても、どんなリンゴなのかよくわからないが
青いリンゴ」「大きいリンゴ」
と付け加えることで、どういうリンゴなのか、より分かりやすく表現できる。
(ここでは「青い」「大きい」が形容詞になる)


「普通急行」=普通の急行

「快速急行」=普通よりもさらに速い急行

となります。
(東武東上線では「普通の快速よりも速い列車」という意味で使用されます)

 

なお、一部私鉄では
「普通の特急よりもさらに速い特急」
という意味合いの「快速特急」なるものも運行されています(阪急電車など)

もう、誰も勝てる気がしない最強のフレーズね・・・。

 

ちなみにJRでは

・快速=乗車券だけで乗れる列車で、各駅停車より停車駅が少ない
・急行=乗車券だけでなく急行券が必要な列車

「急行券が別に必要か否か」という決定的な違いがあるため、
「快速」と「急行」の2つの言葉を混ぜた「快速急行」という言葉は使われることはありません。
(注:乗車券とは、ICカードや回数券、定期券など列車に乗るために最低限必要なきっぷ)

JRの特急や新幹線に乗るときには、乗車券のほかに「特急券」と呼ばれるきっぷをプラスで買わないといけません。
広義では特急や新幹線も「急行」の一種に含まれるので、この特急券がいわゆる急行券にあたるものになります。
なお、普通の急行は2019年現在、JRでは定期的には走っていません。

 

「普通の急行よりランクが下」という意味の「快速急行」

これは余談に近い話ですが
かつては「普通の急行よりランクが下」という意味合いで「快速急行」という言葉が使われたこともありました。

東武伊勢崎・日光線系統でかつて運転されていた「だいや」という列車がそれです。

 

簡単に言うと
「急行」なみの所要時間だったが、使われた車両がクーラーなどの設備がない「快速」用のショボい車両だったため「快速」と「急行」の中間という意味合いで「快速急行」という言葉があてられたようです。

今では列車にクーラーがついているのは当たり前ですが、かつてはクーラーがあるかないかは列車にとって超重要なことでした(クーラーがない場合は扇風機がついてました。当然快適さは段違い)

かつてJRでは「運行中にクーラーが壊れた場合、特急料金が100円払い戻しされる」(クーラーがあるということは特急ならではのサービスだったので)という制度があったほどなのです。

まとめ

ポイントをまとめるとこんなカンジです。

「快速急行」のまとめ

・「快速」「急行」それぞれの言葉の意味は、所要時間の短さの違い
(ほとんどの鉄道会社では「快速」<「急行」。東武東上線など一部では逆)

・「快速急行」とは「普通の急行より速い」という意味合い。
「快速」という言葉が形容詞的に使われている

・かつては逆に「普通の急行よりもランクが低い」という意味で使われたこともあった

以上、快速急行という言葉の意味でございました。

 

最後も余談ですが
昔は、快速急行的な意味合いで
「高速」「準特急」なる言葉が使われたこともあるそうです・・・。

ほんと、ニホンゴはムツカシイデスネー。

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