こんにちは。
鉄道旅行大好き「てりん」(@terinn2019)と申します。
さて。
今回まで5回にわたってお送りしてきました「選択乗車」のルール。
本当に、ややこしいですねぇ。゚(゚´ω`゚)゚。
100%完全に最終回ということではないですが、ここら辺で、いったん選択乗車シリーズの記事は最終回とさせていただきますね。
「選択乗車ってなあに?」そんなあなたは、基本について書いたこの記事から読んでみよう!
選択乗車の最後を飾るテーマは、ズバリ
「選択乗車の復乗」
でございます。
「復乗」とは「2回乗車する」という意味なんですが、それがいったいどういう意味なのか?そして具体的にどんなメリットがあるのか?
長かった選択乗車ワールド、これにてフィナーレです!!
「選択乗車の復乗」って何?どんなメリットがあるの?
まずは、「選択乗車の復乗」という言葉の意味を軽くおさえておきましょう。
「選択乗車の復乗」とは?
選択乗車のルールを利用し、いわゆる「一筆書ききっぷ」などにより、特定の在来線区間を2回乗車することをいう。
以下の具体例で解説する「西明石~新大阪間」「米原~名古屋間」や、「静岡~三島間」などが有名。
(条文には、復乗を禁じる文章は明記されていない)
具体例を見たほうが早いので、さっそく見てみましょうね!
大阪→(東海道・福知山線)→福知山→(山陰本線)→和田山→(播但線)→姫路→(山陽新幹線)→新大阪という片道乗車券を買うと、西明石→新大阪間は選択乗車が適用できるので、結果的に尼崎~大阪間を2回乗車することができる(途中下車もできる)
※ルート図。西明石~新大阪間は選択乗車して、尼崎駅や大阪駅など在来線を通るという解釈ができる。(券面には「大阪市内→大阪市内」と印字されます)
いわゆる「一筆書ききっぷ」になりますが、この場合JR神戸線(在来線。東海道・山陽本線)大阪~尼崎間と山陽新幹線は別線扱いなので、経路の重複にはあたらず、1枚の片道乗車券としての発行ができるのです。
つまり
このような一筆書き乗車券で、わざわざ特急券を払って新幹線で新大阪まで行く必要はなく、特急券無しで乗れる新快速で快適に大阪駅へ帰ることができるわけですね。
やる場合は、有人改札でしっかり事情を説明できるようにしておきましょう。
万一トラブルが起きても、こちらは責任もてませんのであしからず。゚(゚´ω`゚)゚。
もうひとつ。
今度は「米原~名古屋間」を例にして、きっぷ代を安くするパターンをご紹介します。
たとえば、このような一筆書ききっぷを作ることが可能です。
※岡山→米原→岐阜→名古屋→岐阜羽島→米原の片道乗車券(7340円)。米原~名古屋間は選択乗車で行きも帰りも在来線を利用することができる。(途中下車可能)
以上の乗車券を作れるということを念頭に、つぎのような具体例を考えてみましょう。
米原在住のAくんが
5月1日に米原~岡山間を旅行し、その翌日に米原~名古屋間を在来線で旅行する場合
普通に乗車券を買うと
米原~岡山間の往復 10160円
米原~名古屋間の往復 2640円
合計 12800円
いっぽう、上記の一筆書ききっぷを組み合わせると
米原→岡山間の片道 5080円
岡山→米原→岐阜→名古屋→岐阜羽島→米原の片道 7340円
合計 12420円
(連続乗車券としての発行も可能)
普通に買うよりも、帰りは名古屋経由の一筆書ききっぷを買って、選択乗車を使って米原~名古屋間を往復在来線経由で旅行したほうが安くなる!!(乗車券の有効期間に注意!)
※「乗車券分割の方が安いんじゃ?」みたいなツッコミは受け付けません
乗車券の有効期間内であれば、Aくんは岡山→米原→名古屋→米原の乗車券で、岡山旅行の帰りにいったん米原で途中下車し、家に帰ることが可能です。
ただし、券面上は「岡山→米原」になっているので、自動改札機を通ると普通にきっぷが回収される可能性もあるので、有人改札でまだ名古屋方面には行っていない旨を説明して下車する必要がありますね!
以上が
「選択乗車の復乗」でございました!
最終回ですが、文字数はこれまでのシリーズの半分以下でしたね。
まあ、文章が長けりゃいいというものでもありません。
もう16年も鉄ちゃんをやってますが、これほどまで理解に苦しむJRの制度は他にないでしょう。
きっと、まだまだ僕の知らない選択乗車のテクニックがあるんでしょうが、今はもうそんな話、聞きたくもないです。
疲れたので、もう寝ます・・・。
また元気になったら
選択乗車ワールドへ、再びみなさんをお連れすることにしましょう・・・(´。•ㅅ•。`)