きっぷのルール

盛岡~青森~函館・秋田間新幹線は自由席無いけど実はあります!?

北海道新幹線 はやぶさ

東北・北海道新幹線の
「盛岡~新青森~新函館北斗」間と

秋田新幹線の
「盛岡~秋田」間。

 

この2つの区間の新幹線には指定席しかなく、自由席の車両がありません。

 

 

「乗る区間がそんなに長くないのに、それでも指定席の料金を払わないとだめなの?!(´;ω;`)」

 

いえいえ、大丈夫ですよ!

この区間は、自由席は無いですが
「自由席とほぼ同じように利用できるきっぷ」があるのです!

「ほぼ自由席」な「特定特急券(立席)」

自由席
盛岡~新函館北斗・秋田間など
「自由席がない新幹線しか走っていない区間」では

自由席特急券の代わりに
「特定特急券(立席)」というのが発売されます。

 

自由席特急券と特定特急券(立席)の違い

・自由席特急券

自由席車の、好きな席を選べる。
一度座席を確保すれば、目的地まで座れる。

・特定特急券(立席)

(自由席車が無いので)指定席車にのみ乗れる。
もし空席があれば、座ることができる。
もちろん、後から指定席券を持っている人が乗り込んできたら、すみやかに席をゆずらないといけない。
(グリーン車・グランクラスには一切立ち入り禁止)

 

自由席特急料金は
「通常期の指定席特急券の料金の530円引き」
ですが

特定特急料金(立席)は
「通常期の指定席特急券の料金の530円引き」
です・・・

って、一緒/(^o^)\

 

そう。

空席さえあれば
自由席と、ほぼ変わらないのです・・・!

 

いうなれば

「本物のカニ」と
「ほぼカニ(カニカマの商品名)」
くらいの違いでしょうか・・・?

違うか・・・!

 

(立席)ってなに?※余談です

立席とは「立つことが前提の席」という意味。
あくまでも「空席があれば座ってもいいけど、基本は立っててね」という特急券なのです。

 

「立席」の読み方は、諸説あり。

というか、辞書的には「たちせき」なのだが、規則上は「りっせき」だったり車掌さんが「りっせき」「たちせき」と人によって違う読み方をするので、混乱してしまうのです。

結局「JRのルールでは「りっせき」が正しいが、辞書的には「たちせき」が正しい。・・・もうどっちでもいいや」となってしまうのです(´;ω;`)

 

特定特急券が発売される条件

どのような場合に
特定特急券が発売されるのか?

 

2つの条件があり
どちらかに当てはまると、買うことができます。

 

特定特急券が発売される条件

1.自由席のある新幹線が存在しない区間で、座席の指定は要らないので自由席並みの料金で乗りたいと希望した場合
(盛岡~新函館北斗間、盛岡~秋田間)
何時のどの席でも、空いてれば座れる。

2.「はやぶさ」「こまち」などの指定席しかない新幹線を利用したいが、希望する時間の列車が満席だった場合(東京~新函館北斗・秋田間全区間が対象)
乗る列車、号車が指定される。
満席なので立ち乗りが原則

 

北海道新幹線 はやぶさ

秋田 こまち※「はやぶさ」(上)「こまち」(下)
「はやぶさ」の兄弟分「はやて」含め、指定席しかない新幹線たち

 

 

新幹線路線図※水色の〇で囲んだエリアが
「列車が満席かどうかに関係なく、いつでも特定特急券を買って乗車できる」区間

 

 

※JR函館駅の、北海道・東北新幹線の運賃表。
特定特急券の値段が、新函館北斗から盛岡まで書いてあるのがわかる

 

 

「盛岡~新函館北斗・秋田間は、いつでも乗れる特定特急券が発売されている=自由席があるのとほとんど同じようなもの」

ということですね!

 

特定特急券、買ってみた!のはいいものの・・・

僕の地元、大阪から
東北方面へ旅行する機会があるので

さっそく
盛岡~新青森間の特定特急券を買ってみました。

 

大阪市内の駅で買ったのですが
普段この地域ではほとんど発売されていないもので
係員さんが手こずってました・・・。

 

で、できあがったきっぷがコレ。

※自由席と同じような扱いのはずなのに、列車が指定されてしまった・・・。
「早朝の「はやて」に乗ります」なんて一言も告げてなかったのに・・・。
(画像のきっぷは、レールアンドレンタカーきっぷで1割引されたもの)

 

2月12日(6:54発)(7:54着)
はやて 93号 6号車

と印字されています。

 

あれ?
別に「早朝のはやてに乗ります」なんて言ってないのに・・・?
(「はやぶさ」に乗りたいのに)

 

不安になったので
他のサイト・ブログで特定特急券を見てみると

2月12日( :   発)
はやて号

という風に
出発時刻が空白で、「はやて号」「はやぶさ号」とだけ印字され
具体的に「はやて〇〇号 〇号車」とは書かれていません。

 

ふぇぇぇ・・・。

早朝の「はやて」にしか乗れないの??

しかも、盛岡駅はこの「はやて」以降は
1日中「はやぶさ」しか走っていないのに・・・(´;ω;`)

「はやて」を乗り過ごしたら
「はやぶさ」には乗れないのでしょうか・・・?(´;ω;`)

 

なんで
こんなヘンテコなきっぷになってしまったの?

 

調べてみたところ
どうやら「列車が満席だったとき用の特定特急券の発券の仕方」をしているようです。

(おさらい)
特定特急券が発売される条件

1.自由席のある新幹線が存在しない区間で、座席の指定は要らないので自由席並みの料金で乗りたいと希望した場合
(盛岡~新函館北斗間、盛岡~秋田間)
何時のどの席でも、空いてれば座れる

2.「はやぶさ」「こまち」など指定席しかない新幹線を利用したいが、希望する時間の列車が満席だった場合(東京~新函館北斗・秋田間全区間が対象)
列車、号車が指定される。
満席なので立ち乗りが原則

1.のノリで発券を希望したのに
2.の手順で特急券が発券されてしまったようです・・・(´;ω;`)

 

つまり、きっぷの内容としては
「早朝の「はやて」号の6号車にしか乗ってはいけない」
ことになるのですが・・・。

 

変更しに行くのもめんどくさい!!

 

こちらとしては
乗る列車の時間を指定してないし

・「はやて」「はやぶさ」ともに特定特急券は同額

・きっぷ購入後に空席照会したら、この時間の「はやて」はまだまだ空席がたくさんあったぞ!(そりゃそうだ、平日の早朝だぞ!明らかに発券ミス?!)

・この「はやて」しか乗れない、という説明は受けていない

以上の理由で

わたしは、この特急券で
優雅にブランチタイムの「はやぶさ」に乗ることにします(*´艸`*)

 

「割引を受けたい」などの理由で
東北以外のエリアであらかじめ特定特急券を手配する場合

慣れないせいで
このようなヘンテコなきっぷが出来上がる可能性が高くなると思います。

 

みなさんは、出発時間が空白になっている
正真正銘本物(?)の特定特急券を買ってくださいね!

 

 

 

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