鉄道旅行

時刻表で見るJR(国鉄)史上日本一早い(早かった)始発列車は?

※2019年9月現在、日本で最も早起きな電車、桜木町4時19分発「京浜東北線」(写真は横浜駅にて)

 

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

今回は
「国鉄・JRの歴史上、もっとも早かった始発列車とは何か?」
というお話です。

 

この話を書く上で最大のネックであった
「JRにおいて、朝とは何時から始まるのか?」
これについても、(自分なりの理論をこねくりまわして)解き明かした?ので、ぜひ見ていってくださいね♪

 

日本一早い始発列車とは?

現代の早起き列車は4時台から頑張ってます

さて
始発列車といえば、たまに話題に上るのは
「日本一早い始発列車は何か?」というもの。

 

長らく、この名誉ある?早起き列車の玉座には
桜木町駅朝4時19分発 大宮行き京浜東北線がどっしりと座っていましたが

 

2017年8月現在では
柳ヶ浦4時17分発 門司港行き日豊本線がその座に座っているようです。

ダイヤ改正でコロコロ変わるけどね。

(追記:実際に2018年3月17日のダイヤ改正で、始発駅が行橋駅に短縮されてしまいました。今後もこのような改正がありますので、最新の情報は時刻表などでご確認ください)

 

 

そこで、ちょっと気になるのが
 今までの日本のJR(国鉄)の鉄道史上でもっとも早起きだった始発列車とはなんだったのか?

 

さすがに、過去150年におよぶ鉄道の時刻表をすべて調べて確認することはできませんが
「たぶん、これとちゃうか?」と思われる列車を、
自宅に置いてある昭和57年の時刻表で見つけました。
(大晦日の終夜運転や元旦の臨時列車はもちろん除く)

そもそも「朝」とは何時から?

と、その前に。

 

「そもそも、朝って何時からをいうの?」

そう。ここがはっきりしないと
早起きの列車を定義づけることができません。

はっきりした定義は・・・?

では、朝とは何時からを指すのであろうか?
結論から申し上げます。それは

 

よくわかりません。

 

JR内部で独自の定義があるのかもしれないけど、わかりません。
(ご存知の方がいたら教えてください)

 

そこで、とりあえず
「夜通し走る夜行列車を除き、各線の時刻表の最初の表の最初に載っているもの」
という定義をでっちあげて、探してみようとしたところ・・・。

「非有効時間帯」がキーワード?

いろいろネットなどで調べてみたところ

「非有効時間帯には、特急が(客扱いの)停車をしない」という取り決めがかつてあった

という情報が入ってきました。
(客扱いとは、ドアが開いてお客さんが乗り降りできる状態で列車が駅に停まること)

ここでいう特急とは、主に「寝台特急」ですね。

運転停車(運転手の交代のためなどの停車)は運行上やむを得ないので、対象外だったと思われます。
急行は「こまめに停車する」という役割があるので対象外とされていたようです。

 

「非有効時間帯」という言葉もフワっとしているのですが

「真夜中の、夜行を除く普通の列車が走っていない時間帯(主に線路保守などに使用される時間)」という認識でよいでしょう。

 

・・・ということは
「非有効時間帯が終われば、それが朝の始まり」
だといえるのではないでしょうか!!

 

この情報を前提に、昭和57年の時刻表の「主な東京~関西~九州の夜行列車」のページを見ると、見事に「2時台に客扱いして停車する列車」は1つもありませんでした。

 

時刻表

 

時刻表※東京~関西~九州方面の寝台特急(ついでに東京~北陸と東北方面の寝台特急も)。「交通公社の時刻表」昭和57年10月号より。見事に2時台に客扱いする列車が1つもない。
多くは0時台の次は4時台に停車し、たまに3時台後半に停まるものがある
(クリックすると拡大できます)

 

もう、これ以上は調べるのが限界です。

 

・非有効時間帯は、寝台特急は客扱いをしない

・1時台、3時台に客扱いをする寝台特急はかろうじてあるが、2時台に客扱いをする寝台特急は見当たらない

・よって、少なくとも2時台は非有効時間帯である

 

以上、このことから
ここでは「非有効時間帯が終わる朝3時台から走り始めるものが、その日一番早起きの始発列車」と定義とさせていただきます。

 

ちなみに、71年(昭和46年)の時刻表では「2時台に客扱いする寝台特急」は結構ありました。
ですが、そんな昔の話は、もう気にしないことにします・・・。

 

歴史上もっとも?早起きな始発列車はコチラ!

早起きなのか夜更かしなのか・・・

ということで、以上の定義を前提にして見つけた
日本一早かったであろう始発列車の時刻表がコチラ。

 

 

滝部朝3時27分発
下関行き 山陰本線普通列車

こりゃ、不良と間違えられるくらいの時刻だな。

 

今ではすっかり見かけることのなくなった、
背中に大きな荷物を抱えて下関の朝市などに向かう行商のおばちゃん向けに設定された列車だと推定されます。(たぶん・・・)

 

あと、時刻表の下に小さく書いてある
「お好みべんとう」の中身が気になる。
お好み焼き&ご飯の炭水化物コンボなのか?!(ない)

 

ちなみに、早起き列車についてネットで調べてみると
2時51分新津駅発(新潟県)大阪行き 北陸本線列車
という列車があったようですが(「急行きたぐに」の運行の関係で存在していたみたい)

さきほどの「非有効時間帯」の定義の話を踏まえた場合に対象から外れるのと
うちにある時刻表に載っておらず詳細が確認できなかったため今回の早起き列車の対象外とさせていただきます。

 

2時台というと「早起き」というより
「トイレで目覚めてしまい、そのまま眠れず朝を迎えた」
という感じが近いですしね・・・
どうでもいいですけど・・・。

 

ちなみに、金沢3時49分発の輪島行きという列車もありました。

 

 

 

そういえば、昔は輪島まで列車が走ってたんだよねー、と懐かしくなりますね。
これも、輪島の朝市へ向かうおばちゃん向け列車だったのでしょう。

 

 

以上、物珍しさで古本屋で1000円で買ったものの
実用性がないためほとんど読まず本棚の肥やしになっていた
昭和の時刻表の再利用のブログでした。 おしまい!

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