大阪から岡山に行くのに、新幹線を利用したいけどちょっと交通費が高いな・・・。
もっときっぷ代安くならないかな?
そんなときは!
新幹線に乗る区間を絞って、お安く旅行しましょう!
こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。
速くて快適、遠くの町までひとっとびの新幹線。
しかし、その分お値段もなかなかのもの。
大阪から岡山まで、全区間新幹線だと
自由席でも片道5500円・・・。
かといって、鈍行列車を乗り継いでお出かけするのも、時間がもったいないし体力的にもキツイ・・・。
バスは渋滞などで大幅に遅れたりするのが怖いし・・・。
大阪~岡山間の移動を、そこそこ楽で、そこそこ安いお値段で済む塩梅(あんばい)のいい移動方法はないものかしら??
そこで編み出したのが
「途中まで新快速電車(通勤電車)を使い、途中で新幹線に乗り換えて、交通費を浮かす」
というテクニック。
全区間「のぞみ」を使うのに比べて1時間くらい所要時間が余計にかかってしまいますが
なんと!!片道約2000円安く移動することも可能です。
往復だと4000円よ。
このテクニックは大阪~岡山間以外の区間でも応用可能です。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
もくじ
発想の転換!大阪~岡山をJRで激安で移動する方法
特急券は実際に乗る区間だけ買えばOK
まずは、JRのきっぷの基本を確認しておきましょう。
新幹線に乗る際には、「乗車券」と「特急券」の2枚のきっぷが必要です。
乗車券と特急券の違い
・乗車券・・・新幹線に乗ろうが通勤電車(鈍行)でのんびり進もうが、JRで移動するために絶対必要なきっぷ。
普通列車(各駅停車、快速)に乗る場合は、これだけ持っていれば大丈夫。
・特急券・・・新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券に上乗せして買わないといけないきっぷ。
新幹線や特急に乗る場合には「乗車券+特急券」という組み合わせのきっぷが必要。(1枚のきっぷにセットになっている場合あり)
自由席か指定席かで値段が変わる。
大阪から岡山までJRで移動するわけなので、乗車券は「大阪から岡山まで」買わないといけません。
しかし、特急券は実際に新幹線に乗る区間の分だけ買えばいいので、たとえば一駅しか新幹線を使わないのなら、一駅分の特急券だけ買えばいいわけですね。
そこで今回は、「特急券無しで乗れる特急」の異名を持つ
JR西日本の最強兵器「新快速」をフルに活用していけるところまで行き
新快速が走っていない区間だけ、新幹線でさくっと進むことで交通費を安くする作戦です。
※新快速電車(めちゃくちゃ速い。姫路駅にて)
最高時速は130キロ。快速と名のつく電車の中では日本トップクラスの速さである
コスパの悪い区間だけ新幹線に乗ろう!
まずは、普通に大阪から岡山まで新幹線で行く場合の交通費と所要時間を確認しておきますしょう。
今回は、2018年10月20日土曜日のダイヤ(休日ダイヤ)で調べてみます。
新大阪駅での乗り換え時間を含めて、所要時間は1時間ジャストくらい。
朝8時に出発すると、9時4分に到着します。
注:3020円と記載されているのは、乗車券の値段。
2480円と記載されているのが、自由席特急券の値段。
新大阪から岡山まで新幹線を利用する場合、特急料金は自由席で2480円です。
これを
大阪から新快速を使って1時間半。兵庫県と岡山の県境、相生(あいおい)駅まで乗り、相生から岡山までの一駅だけを「こだま」を利用して移動する方法に変えます。
なぜなら
大阪から相生までは「新快速」で乗り換え無しで行けるため、速くて便利なのです。
(一部、相生の手前で終点になってしまう新快速もあり。「播州赤穂」などと行き先が書かれたものに乗りましょう)
一方、相生~岡山の間は各駅停車しかなく、車両数も少ないので車内は混むし、あまりスピードも速くないため乗車時間も長くなるので、この区間だけを新幹線利用するのです。
つまり「普通列車で行くとコスパが良くない区間」だけ新幹線利用する
という考え方ですね!
その場合の所要時間と特急料金は
朝8時に大阪駅を出発すると、10時前には岡山に到着することができます。
所要時間、約1時間50分と少し。
相生駅では9分間で新幹線に乗り継ぐ必要がありますが、一般的な成人の足なら5分ほどで乗換えが可能です。
ちなみに、全区間新快速と各駅停車だけで行くと所要時間は3時間強かかります。また、ダイヤ改正で時間が変わっている可能性があるので注意!
特急料金は、岡山から相生までの一駅分だけなので970円でOK。
新大阪~岡山の特急券2480円に比べ、1510円安くなります。
いっぽう乗車券は、新大阪~岡山を新幹線で移動する場合と変わりません。
1枚通しで買うと3020円かかります。
相生で新幹線に乗り換えるからといって、乗車券を「大阪~相生」「相生~岡山」と分けて買う必要はありません。この2枚に分けると合計3080円になり、意味無く60円割高になってしまいます・・・。
ダイヤ改正に注意!
2019年現在
この記事を書いた頃に比べて、大阪方面から相生まで直通する電車は非常に少なくなりました(多くは姫路止まり)
今後も直通電車は少なくなり、完全になくなる可能性もあります。
ダイヤ改正に注意しましょう!
「乗車券の分割」でさらに安く!
一方、金券ショップで「大阪~岡山の在来線の回数券をください」と頼むと
このように、3つの区間に分かれた回数券が出てきます(写真は往復分)
在来線経由の回数券でも、特急券を追加で購入すれば新幹線に乗れます。(この回数券場合、新大阪駅から新幹線に乗ることはできません)
乗車券は、出発駅から目的地まで1枚の通しで買うのが基本です。
しかし実は、このように区間を分けて買ったほうがきっぷ代が安くなることが、JRではよくあるのです。これを「乗車券分割テクニック」といいます。
大阪~岡山を3つの区間に分割すると
・大阪~神戸 410円
・神戸~熊山 1940円
・熊山~岡山 410円
合計 2760円
普通に1枚の通しで買った場合の3020円よりも、260円ほど安くなります。
金券ショップだと回数券のバラ売りになるので、2760円よりもさらに安い値段で買えることが多いです。
僕は以前、大阪駅前にある金券ショップで、この3枚セットを2570円で買うことができました。
時給2000円。座ってるだけの簡単なお仕事です
このようにして、テクニックを重ねていくと、トータルで片道3500円くらいで行けるようになります。定価5500円より約2000円安い。
所要時間は、のぞみに比べて1時間くらい増えますが、いわば時給2000円のバイトをするようなもの。
ただ座っているだけで時給2000円ですよ!?
こんな割のいいバイトありますか?!
このようなテクニックは、体調も万全の行きだけにして
疲れているであろう帰りは、さくっと「のぞみ」などを利用して帰る・・・
など、臨機応変に使い分けることも出来ますね。
ということで、
ぜひ旅行の選択肢の一つに加われば幸いでございます。
なお、2人以上で旅行する場合
大阪~岡山を「こだま」で移動できて安く済むお得なきっぷがあったりもします。
期間限定だったり、大型連休の期間では使えない場合もあるので
事前にチェックしてみましょうね。
今回のテクニックはあくまでも普通の回数券や特急券を買う方法なので、1年中いつでも活用することができますよ!