きっぷのルール

JR分割乗車券とは?なぜ安くなる?買い方や使い方

くろしお

この記事を読むと、こんなことがわかります

・「乗車券分割テクニック」の意味がわかります

・「乗車券分割テクニック」のきっぷの買い方がわかります

・なぜきっぷ代が安くなるのか?その仕組みがわかります
(後半に書いているので、詳しく知りたい方向け)

 

こんにちは。

右を向いても左を向いても
この世は割り切れないことばかり。

せめて、きっぷくらいは分割してみましょうか?
「てりん」と申します。

 

今回は、JRのきっぷを安くする際に使われる
「乗車券の分割テクニック」に関するお話です。

 

「金券ショップなどで、1人分の片道だけのJRの格安切符を買いに行ったらなぜか2枚のきっぷを渡された・・・」
そんな経験、あったりしませんか?

 

それは
この分割テクニックを使って

トータルのきっぷ代を安くすることで、安くお客さんにきっぷを提供しているからなのです。

では、その具体的な仕組みを見ていきましょう。

 

目次の見出しの4番
「分割する駅は、どうやって調べる?」
までが、実用的な内容です。

「なぜ、区間の分割できっぷ代が安くなるのか?」
以降は、より詳しく知りたい方向けとなっています。

 

今回ご紹介するテクニックは、原則JRの乗車券に関してのみ適用できるもので

他の私鉄、地下鉄などでは基本的に応用できないと思っておいてくださいね!

「乗車券の分割」とは?

横浜駅から
東京都北区の赤羽駅まで行く場合を例にします。

 

※カンタンな路線図。
横浜~赤羽は京浜東北線で乗り換えなしでGO!

 

横浜駅から赤羽駅までのIC運賃は
726円。

 

一方

横浜から品川駅までの紙の運賃は
300円

そして

品川駅から赤羽までの運賃は
310円

合計で、610円。

 

あれ?

 

 

同じ距離のはずなのに、一体なぜ・・・?

 

品川駅で、二つの区間のきっぷに区切った方が

116円も安くなっている!!
(約16%引き)

 

どこに行く場合も絶対に安くなる・・・

というわけではないですが

このように
区間を2つや3つに分けて(分割)きっぷを買ったほうが、トータルのきっぷ代が安くなるときがあります。

これを「乗車券分割テクニック」といいます。

 

「横浜~品川」「品川~赤羽」の2枚の紙きっぷをあらかじめ持っておけば

わざわざ品川で下りる必要なく、そのまま横浜から赤羽まで行けますよ!

 

名古屋 大阪 乗車券 分割 特急券 新幹線※「大阪~京都」「京都~岐阜」「岐阜~名古屋」の3枚のきっぷ(回数券)で、新大阪から名古屋まで新幹線に乗ったときの写真。
特急券(左下)を追加で買えば、新幹線にも乗れるのだ

 

ICカードでも区間を区切ることで安く乗ることは可能ですが

その場合は、区切る駅ごとに改札を出入りする必要があり

大変面倒なので、紙のきっぷでやりましょう!

 

分割乗車券は、どこで買える?

JR東日本エリアの場合

みどりの窓口や、JRきっぷを扱う旅行会社の窓口でも買えますが

JR東日本エリアなら

ラベンダー色が目印の
「指定席券売機」
で買うことができます!

 

東日本 指定席自販機 ※ラベンダー色が目印の「指定席券売機」
乗車券(普通のきっぷ)だけも買えるよ

 

これさえあれば、横浜駅でも、あらかじめ

「横浜から品川までの乗車券」
「品川から赤羽までの乗車券」

を発行することができます!

 

JR東日本エリア以外の場合

 JR東日本エリア以外の券売機は

その駅以外の駅から出発する乗車券だけを買うことができません。

(2019年現在の情報で、今ご覧になっている時点では買えるようになっている可能性もあるので一度試してみてください)

 

また、みどりの窓口に頼んでも

原則として
その駅以外の駅から出発する乗車券だけを買うことができません。
(新幹線や特急などの指定席のきっぷを同時に買う場合をのぞく)

 

JR券を取り扱いしている旅行会社であれば、全国の駅発の乗車券を発行してくれるので、分割乗車券もお願いできますよ!

金券ショップで旅行券を安くゲットできれば
さらにお得に買うことができます!

関連記事
>>>旅行会社窓口で旅行券でお得にJRのきっぷを買う方法・使い方

 

金券ショップの回数券も、分割テクニックを!

※金券ショップで購入した、大阪~岡山の回数券(往復分)
「大阪~神戸」「神戸~熊山」「熊山~岡山」
と3区間に分割し、どれも回数券なので、定価のきっぷより2割ほど安く売られていた

 

金券ショップも、この分割テクニックを使って安くきっぷを販売しています。

しかも、全部の区間を回数券で売っているので
個人が普通の分割きっぷを手配するよりも、安い!!

 

利用客が多い、メジャーな区間なら
個人で手配する前に、金券ショップをのぞいてみましょうね!!ヾ(*゚∀゚*)ノ

 

自動改札は、どうやって通るの?

「2枚や3枚の紙のきっぷって、どうやって自動改札を通ればいいの?」

 

カンタンにまとめると

・出発時は、出発駅の区間が含まれるきっぷ1枚だけを、自動改札機に入れる

・下りる駅に着いたら、全部のきっぷを重ねて自動改札機に入れる
(4枚以上は入らないので、その場合は駅員さんに渡す)

 

詳しくは、この記事をご覧ください!
>>>金券ショップの複数枚(2枚以上)のJRきっぷで自動改札を通る方法

分割する駅は、どうやって調べる?

「横浜から赤羽まで行くときに、品川駅で分割すればいい・・・
って、こんなこと、どうやって調べるの?!」

 

「どの駅で分割すればいいのか?」

個人で、時刻表とにらめっこして調べるのは至難のワザです。

 

そこで、とっても役に立つのが

「乗車券の分割プログラム」

というサイトです。
(リンクは貼っていません。ググってね!)

 

出発駅から、目的地駅を選ぶだけで

どの駅で分割するとトータルでいくらになるのか、すぐに調べることができちゃいます!!ヾ(*゚∀゚*)ノ

 

サイトの操作自体は、とってもカンタン!

なのですが・・・。

 

「あること」が頭に入っていないと
スムーズに使いこなすまでにすごく時間がかかります・・・( ;∀;)

「あること」をマスターして
分割プログラムを使いこなしましょう!!

 

詳しくは、この記事を参照!
プログラムのサイトを一度覗いてみてから、こちらもチェックしてみてくださいね!
>>>乗車券分割プログラムを10倍スムーズに使いこなす方法!

 

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なぜ、区間の分割できっぷ代が安くなるのか?

普通買うのは、1区間の「通しのきっぷ」

普段、私たちが乗車券を買うとき
出発する駅から、目的地の駅までの1枚の乗車券を購入します。

このようなきっぷを、「通しの乗車券」といいます。

 

例えば
大阪から、岐阜駅に向かうとします。

乗り換え案内で検索すると
運賃は3080円という金額が出てきました。(距離は160.1キロ)

 

つまり
大阪から岐阜まで、通しの乗車券1枚を買うと、3080円かかるということです。

 

こうして決まる!JRのきっぷ代

ところで
JRの乗車券の値段とは、どのように決まるのでしょうか?

 

乗車券の運賃は
出発駅から、目的地の駅までの距離に応じて階段式に決まっています。

 

※JRおでかけネット(JR西日本)より。本州JR幹線の運賃表

 

1キロあたり◯◯円というような
お肉を買うときのような方式ではなく

 

101キロから120キロまでは1980円
121キロから140キロまでは2310円

といった具合です。

 

ちなみに、小数点は切り上げるので
100.1キロの場合は101キロ扱いとなります。

 

ということは
100.1キロでも1980円で、120.0キロでも1980円ということですね。

19.9キロも距離が違うのに、同じ値段!!

 

120.0キロの人は、すごいお得感ありますが

100.1キロの人は、なんかすごい損した気分になっちゃいますよねー。

 

これこそが、最大のポイントなのです!

 

大阪から岐阜の場合は160.1キロで3080円でした。
小数点は切り上げるので161キロ扱い。

161キロから180キロまでの運賃が、3080円になります。
乗り換え案内の結果と一致しますね。

 

えっ、ということは、
160.1キロって・・・

 

あと100メートル距離が短かったら

運賃がワンランク下がってたのに・・・
(141キロから160キロの場合の運賃は2640円

 

まさに、知りたくなかった真実ですが・・・

大阪~岐阜の運賃3080円は
実は、相当割高だったのです!!

割高を正す「区間の分割」

この割高感を解消するのが
「乗車券の分割」です。

 

次に区間を変えて、
京都から岐阜駅までの運賃を見てみましょう。

 

117.3キロで1980円

 

101キロから120キロの区間が1980円ですから、割と距離的にお得
ということになりますね。

 

そして次は
大阪から京都までの運賃を見てみます。

 

 

42.8キロで570円

 

実はこの区間は
他の同じ距離のJRの区間よりも、運賃が安く設定されています。

 

なぜなら
大阪から京都の間は、ライバルが多いから。
(阪急電車、京阪(おけいはん)など)

 

 

阪急電車「呼んだ?」

 

通常よりも安く設定しないと、運賃が安めの私鉄との競争に負けてしまうため

特別に割安な運賃が設定されているのです。

 

・・・さて
察しのいい人は、もう分かったと思いますが・・・

 

大阪から京都までが570円
京都から岐阜までが1980円

 

足すと、2550円

区間はつながっているので
大阪から岐阜駅まで2550円で行けることになるのです!!!!

通しの場合の3080円に比べて、530円も安いですね!

 

 

「実は超割高な大阪~岐阜の乗車券」

「私鉄との競争で運賃が安めな大阪~京都間」
「距離的に結構お得な京都~岐阜間」

の2区間に分けた結果なのです!ヾ(*゚∀゚*)ノ

 

複数の乗車券で、一気に目的地まで行って大丈夫?

「それにしても、こんな2枚のきっぷで大阪から岐阜まで行って大丈夫なんかいな?」

 

安心してください。

途中で京都で降りたりする必要もなく、一気に大阪から岐阜まで移動しても大丈夫ですよ。

 

大丈夫といえる最大のポイントは
「区間がつながっている」ということ。

区間さえつながっていれば、何枚に分割してきっぷを買って移動しても不正乗車とはなりません。

 

「区間がつながっていない場合は、不正乗車」になります。
いわゆるキセル乗車になってしまうのですね。

関連記事>>>9割の人が勘違い?電車のキセル乗車とは何?仕組みや語源は?

 

乗車券分割できない(しても効果のない)場合とは?

もともとの
通しの駅間の距離が119.9キロや159.9キロなど、運賃が繰り上がる寸前

つまりもともと割安になっている区間の乗車券は

いくら分割しても、それ以上安くならないことがよくあります。

 

また、ローカル線など駅の数が少ない区間では

細かく区間を分割できず、結果的に安く出来ないという場合もあります。

 

どこでも使える万能テクニック・・・
というわけではないのですね。

乗車券の分割と新幹線

名古屋 大阪 乗車券 分割 特急券 新幹線さきほども出てきた、この画像は

「大阪~京都」「京都~岐阜」「岐阜~名古屋」の分割乗車券(回数券)と新幹線の特急券を組み合わせて

大阪から名古屋まで新幹線に乗ったときの写真です
(きっぷは「ひかり」号の座席の上で撮影しました)

 

「あれ?岐阜って在来線の駅でしょ?新幹線は岐阜羽島だったはず・・・。
在来線のきっぷで、新幹線に乗れるの?」

 

実は、在来線の乗車券でも、特急券を追加で購入すれば新幹線に乗ることはできます。

なぜかというと
「東海道新幹線」と「在来線(東海道本線)」は、きっぷのルール上は同一路線扱いだからです。
(営業旅客規則第16条の2より)

 

東海道のほか
「山陽新幹線と山陽本線」「東北新幹線と東北本線」「上越新幹線と高崎線・上越線・信越本線」などが同一路線扱いになります(新下関~博多間など一部区間は別路線扱い)

 

ただし品川~小田原間や米原~名古屋間のように、間に在来線と新幹線で違う駅がある区間(横浜駅と新横浜駅、岐阜駅と岐阜羽島駅)は、別路線として扱われます。

でも、こうした区間の多くは、「選択乗車」というルール(AとBという2つのルールがある場合、どっちのルートを通ってもいいよ」が適用となります。

その結果、米原~名古屋間も在来線の乗車券で新幹線に乗れるのです。
関連記事>>>ねぇ、どっちを選ぶ?JR選択乗車とはどういう意味なのか?

 

新幹線は駅の数が少ないのできっぷを分割しにくいのですが

在来線の駅で分割しても新幹線に乗れるので、積極的に分割テクニックを利用できるわけですね♪

「分割乗車券で安くなる理由」のまとめ

●JRの乗車券は、距離によって階段式で決定する

●階段式がゆえに、1枚の通しのきっぷでは割高になっている区間がある。
その割高感を解消するのが「乗車券の分割」というテクニックである

●コツとしては「距離的に割安な区間(運賃が繰り上がるギリギリの区間)」や「特例により特別に安い運賃が設定されている区間」ごとに分割する

●駅数の少ないローカル線の区間や、もともと割安な区間では分割によって安くならない場合がある

●原則として、新幹線と在来線は同じ路線扱いなので、在来線の駅で分割した乗車券でも新幹線に乗れる

 

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