3両編成の短い電車を降りると、そこは海であった・・・。
こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」（@terinn2019）
と申します。
今回は「東京・横浜近郊にあるB級観光スポット」として、川崎市にある海芝浦駅（うみしばうら）をピックアップします。
大きくて広くて、丸一日たっぷり楽しめる・・・
ということはないけれど、都心からもアクセスしやすく「インスタ映えする駅」としても注目を浴びている小さな駅を訪れてみませんか？
海芝浦ってどんな駅？
海芝浦は、神奈川県川崎市の海沿いにある駅です。
このあたりは工業地帯で、工場への通勤客などが利用する「鶴見線（つるみせん）」というJRの路線が走っており、海芝浦駅はその中の駅のひとつ（終着駅）です。
この海芝浦駅の一番の特徴は
「駅のホームの目の前が海」という、首都圏では中々お目にかかれない光景が見られること。
「ただ、ぼぉーっと海を眺めていたい・・・」
都会の戦いに疲れたサラリーマンの憩いの場として古くから人気がある場所でしたが、最近では「インスタ映えする」ということで若者にも人気のスポットになっており、東京・横浜近郊の穴場のB級観光スポットとして注目されています。
コレ自体もまあまあいい風景ですが、モデルさんがいればさらに引き立ちそう
所詮は小さな駅の敷地内ですから、見える範囲も限られていて、景色自体は何時間も楽しめるわけではありません。
でも、ぼぉーっと何も考えず過ごしたいとき、なんともいえずこの小ぶりな規模がちょうどよかったりするのです。
ひとときを過ごすのに、特別に何か用意する必要はありません。
缶コーヒーが1本あれば十分。（自販機もあります）
ゆっくり座ってのんびり過ごしたい・・・そんな人向けに、ベンチのある公園（広場）もあります。
その名も海芝公園（あくまで海芝浦駅構内にある施設です）
リアル脱出不可能ゲーム 海芝浦駅
そんな海芝浦ですが、実は海以外にもうひとつの特徴があります。
それは「一般人は駅の外に出られない」ということ。
実はこの駅の改札を出ると、そこは東芝の工場の敷地内になっていて（厳密には東芝の子会社の工場）、従業員などの関係者以外は工場の敷地内に立ち入ることができないため、結果的に駅の外に出られないのです。
そう、本来この駅は東芝工場の関係者専用の駅なのです。
「海芝浦」という駅名も「東芝の工場がある、海の目の前にある駅」ということから命名されました。
（注：東芝は「東京芝浦」の略。前身の会社名は「芝浦製作所」）
なので、この海芝浦で一般人が出来ることは「駅の構内から、海などの景色を眺めてのんびり過ごす」ことぐらいです。本当に。
しかし、何かとあわただしい現代人にとっては、この「のんびり過ごすことしかできない」事こそ、最高の贅沢なのかもしれません・・・。
・・・と、いうことにしておきましょう。
海芝浦駅 おすすめする人 しない人
おすすめする人
●「海を見に行きたい・・・でも遠くに行くのはめんどくさい・・・いや、海水浴に行きたいとかじゃなくて・・・」という感じの、少々お疲れな人
●「最近デートがマンネリ化してきたから、たまには変わったところに行ってみたい。とはいえ、鉄道オタクとは思われたくない・・・」ぐらいの温度感の人
※はじめてのデートにはおすすめしません。トリッキーすぎます
●「改札の外から出られない」という制約の中で、いかにインスタ映えする景色を撮れるかチャレンジしてみたい人
●青春18きっぷなどで旅をしていて、ついうっかり時間をもて余してしまう場合（18きっぷなど、海芝浦がエリア内のフリーパスなら、追加料金無しで来れます）
おすすめしない人
●海釣り目的の人（ホームから釣りができそうなんだけど、しちゃだめよ）
●東芝をターゲットにした産業スパイ
どうやって行けばいいの？きっぷの買い方は？
行き方は、ヤフーやジョルダンの乗り換え案内アプリなどを使って、行き先を「海芝浦」にして検索してみればわかります。
JRの電車を乗り継いでいくだけなので、それほど難しいことはありません。
ただし、海芝浦駅が「改札の外に出られない」という特殊な駅のため、きっぷの買い方（ICカードの通し方）が普通の駅とちょっとだけ異なります。
（普通の駅では、出口の改札口にきっぷを入れて（ICカードをタッチして）いったん外に出てから帰りのきっぷを買う（ICカードを再度タッチする）という流れになるが、それができないため）
きっぷの買い方を間違えてしまうと、あとあと帰りの駅で改札を出ようとしたときにエラーが出てトラブルになってしまい、最悪の場合不正乗車の疑いをかけられてしまうおそれもあります。
あらぬ疑いをかけられるのは面白くないですから、しっかりときっぷの買い方は理解しておきましょう。
詳しくは、この記事を参考にしてね。
都会のオアシス海芝浦駅へのきっぷの買い方に学ぶ乗車券の基本ルール
