きっぷのルール

「大阪・新大阪」と書かれたJRきっぷの意味・新幹線の乗り方

※「大阪駅までのきっぷください」と言ったのに、なぜか新大阪までついてくる。
どういう意味?

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

普通、JRのきっぷを買った場合
出発地・目的地の駅名はひとつ(1エリア)ずつしか記載されていないのが普通です。

ところが
たまに大阪行きのきっぷを買うと、「大阪・新大阪」とニコイチで出発地・目的地が表示されています。

「大阪駅までのきっぷを買ったつもりだったのに、それより遠い新大阪の名前が出てくるなんて・・・なぜ?もしかして、知らずに損してたりしない?」

 

今日は、このナゾを解明していきたいと思います。

きっぷに「大阪・新大阪」と書かれている意味

実は遠回りしている?新大阪経由の移動

JRのきっぷ代の計算は
「実際に電車に乗ったルートの距離」で計算するのが大原則です。

では
「岡山駅から新大阪駅まで新幹線に乗り、新大阪駅から大阪駅まで在来線(新快速などの通勤電車)で移動した場合の距離」は何キロになるでしょうか?

じつは
新大阪から大阪駅までは、ちょっと西に引き返すようなルートになります。

 

※実際に乗るJRの区間の距離
岡山→新大阪(新幹線)180.3キロ
新大阪→大阪(在来線)3.8キロ
合計 184.1キロ

ということで
実際にJR乗る距離は、184.1キロとなります。

 

JRのきっぷ代は、どれだけの距離を移動するかで値段が決まります。

この184.1キロを、JRの運賃表にあてはめると

161キロ以上180キロ以下 3080円
181キロ以上200キロ以下 3410円

(消費税10%時の値段です)

とあるので、このルートでのきっぷ代は3410円になるはずです。

 

実際の地図や路線図を見るとわかりやすいのですが

姫路や岡山など西のほうから新幹線で新大阪へ来て、そこから大阪駅へ向かうというのは

いったん大阪駅よりも東にある新大阪まで行き、そこからまた折り返して西に向かうルートになるのです。

その分距離が長くなってしまい、余分なきっぷ代を払う羽目になるおそれがあるわけです・・・。

同じ駅とみなして余分な距離をカット!

しかし!

この「大阪・新大阪」と書かれたきっぷの場合

新幹線で移動したら、新大阪駅で降りてもいいし、そのまま在来線に乗り換えて大阪駅まで行ってもいいよ。(大阪駅と新大阪駅を同じ駅とみなす)

どっちにしても、きっぷ代は岡山から大阪駅までの最短距離で計算していいよ

という特例があるので、岡山~大阪駅間の最短距離できっぷ代を計算できるのです。

 

※岡山~大阪の最短距離(新大阪を経由しない場合)は176.5キロ。(ちょうど、大阪~新大阪間の往復7.6キロ分を引いた距離になる)
きっぷ代は161キロ以上180キロ以下の3080円で済むことになる。

 

何気なく「大阪・新大阪」と書いてあるだけのようなきっぷですが、実はお客さんがより安くJRを利用できるようなルールが仕組まれていたのですね。

 

この「大阪・新大阪」ルールは、岡山駅~大阪の区間だけではなく

姫路と、姫路より西にある駅と大阪駅同士の区間の通しのきっぷに対して適用されます。
(例:播州赤穂~大阪・新大阪、播磨新宮~大阪・新大阪など)

片道200キロを超えると「大阪市内」にパワーアップ!

駅間の距離が200キロを超えるきっぷになると
「大阪・新大阪」の表記が「大阪市内」に変わり、このルールとは切り離されます。

(例:広島から大阪に向かう場合、「広島→大阪・新大阪」とはならず、「広島市内→大阪市内となる」

 

「大阪市内になるとどうなるの?」についてはこの記事を参照
>>>「東京都区内」「新大阪市内」などと書かれたきっぷの使い方

このきっぷ、どうやって使えばいいの?

乗るは良い良い、降りるは怖い

使い方はそれほど難しくありません。

このきっぷは、新大阪駅または大阪駅のどちらかの駅で降りる(乗る)ことができます。

大阪・新大阪から出発する場合は
普通にどちらかの駅の入り口の改札機にきっぷを通し、新幹線のりばまで行けばオーケーです。
(大阪駅出発の場合、在来線で新大阪駅に向かい、新幹線のりかえ改札でもう一回きっぷを通す)

 

気をつけないといけないのは、新大阪または大阪駅で降りる場合。

特に「新幹線で新大阪まで来て、そのままJRの通勤電車(在来線)で大阪駅へ向かう場合」に注意が必要です。

・新大阪駅で降りる場合・・・新大阪駅の出口の改札機にきっぷを通す。
これできっぷは回収され、改札の外に出ることができる。
新大阪でバスや車に乗って帰る場合や、地下鉄に乗り換える場合はこれでOK。

・大阪駅で降りる場合・・・新幹線で新大阪駅まで着いたら、在来線のりかえ改札にきっぷを通す。
またきっぷが改札機から出てくるので、きっぷを持ったままJRの在来線で大阪駅に移動し、出口の改札に通せばおしまい。

新大阪の出口の改札機に通してしまうと、きっぷが回収されてしまい、改めて新大阪~大阪のきっぷ160円を買うハメになるので注意が必要です!

 



※上・・・新幹線の出口。いきなり駅の外に出るのでここできっぷは回収される。

下・・・新幹線⇔在来線のりかえ口(在来線側から見た写真)。ここを通り在来線の乗り場へ向かう(駅の外には出ない)

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新大阪駅で途中下車はできるの?

途中下車のルールの基本についてはこの記事を参照
>>>鉄道旅行最大の魅力!途中下車とはどんなルールなのか?

 

岡山~大阪間などの場合
片道の距離が100キロを超え、かつ大阪近郊区間から外れるため、途中下車ができるきっぷになります。

大阪駅を最終目的地と考える場合
新大阪駅はルートの途中ということになり、途中下車ができそうな感じがする(新大阪の改札を出て用事をしてから、再度同じきっぷで改札内に入り大阪駅まで行く)気もしますが、どうなのでしょうか?

 

答えは、ムリです。
理由は、きっぷの印字を見れば一目瞭然。

「大阪・新大阪」とニコイチで記載されているということは、新大阪駅も大阪駅と同じ最終目的地扱いとなるからです。

特例で新大阪までいけるのだから、そこまで欲張ったらダメですね。

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