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入ったほうがいいの? 国内旅行保険の補償内容と必要性

こんにちは。
国内旅行大好き「てりん」(@terinn2019)と申します。

 

先日「秘密のケンミンショー」というテレビ番組の「スーパー田舎ケンミン」という特集で

「皆に笑われるけど、東京へ旅行する時には何が起こるか不安なので農協の保険に入っている」という、かわいらしい地方のお母さんのエピソードが放送されていました。

東京へ行くのに保険に入ったほうがいいかどうかはさておき、このお母さんの入った保険はおそらく国内旅行保険のことだと思われます(JAに「旅行傷害共済」という旅行保険あり)

 

言うまでもなく、海外旅行へ行く時には「海外旅行保険」の加入は必須です。(入ってないと、急病で入院なんてしたら高額請求が・・・!!)

でも、日本国内を旅行するのに、わざわざ「国内旅行保険」に入る必要はあるんでしょうか?

 

この記事では「国内旅行保険とはどういうものか」を解説しながら、国内旅行での保険の必要性を考えてみたいと思います。

 

この記事では、「国内旅行保険」に関する一般的なことがらについて記載しています。
個別の保険商品の内容に関しては、取り扱っている保険会社や代理店にお問い合わせください。

また「海外旅行保険」とは内容がかなり異なるので、海外旅行者には参考になりません!

この記事の筆者は保険代理店での勤務経験があるので、元プロの視点で書いています!少しでも参考になれば幸いです!

一般的な国内旅行保険の補償内容はこんな感じ!

メインの補償内容(傷害保険)

旅先でケガをして、入院や手術をしたときや死亡・後遺障害が残った場合などに保険金が出るもので、国内旅行保険の補償のメインとなっています。

ただし、ケガによる死亡・後遺障害あるいは入院などで保険金が出るのは「生命保険」「医療保険」でも同じことですので、すでに「生命保険」「医療保険」に加入している人にとっては、補償がかぶってしまうのでそれほど必要ではないかもしれません。

 

「生命保険」「医療保険」「傷害保険」の違い

・生命保険・・・病気やケガで本人が死亡した時に、遺族に保険金が支払われる保険。
病気やケガで「両目が失明し、光も感知できない」など大きな後遺障害を負った場合にも、程度によって決められた保険金が出る場合あり。

・医療保険・・・病気ケガで入院や手術をすることになった時に保険金が支払われる保険。

・傷害保険・・・ケガで死亡や後遺障害を負ったり、入院や手術・通院をすることになった時に保険金が支払われる保険。(病気は対象外)
国内旅行保険は、この傷害保険の一種とされている。

 

「他の保険と旅行保険は全くつながりがない!」と思われがちですが、実は他の保険に加入していることで、国内旅行保険の補償のたいていをカバーできている場合も多いのです。

だから、実は「国内旅行保険って入ったほうがいいの?」と思ったときは「家庭の保険全体の見直しの機会」でもあるんですよね!(保険会社の勧誘のチャンスでもあります・・・笑)

通常、旅先のケガで入院や手術をした場合、保険金は国内旅行保険の分も生命・医療保険の分もダブルで支給されます。
なので「私は医療保険に入っているから、国内旅行保険に入るのは100%損!」ということはありません。(そんなに保険金が必要か?という問題はさておき)

 

個人賠償責任特約

傷害保険は「自分が傷ついたとき」のための保険でしたが
次は「他人を傷つけてしまった」あるいは「他人の物を壊してしまった」時に役立つ保険です。

特約(とくやく)とは、オプションのことです。
傷害保険というケガの保険に、個人賠償特約などの特約をくっつけたものが「国内旅行保険」というパッケージ商品として販売されているというわけです。

 

旅行中に他人に与えてしまった損害(ケガをさせたり、物を壊すなど)を補償する特約です。

よく例で出されるのが「お土産屋さんで展示されている商品をあやまって壊してしまった場合」ですね。
他にも「子供が暴れたり吐いてしてしまって、ホテルの室内の備品などを弁償(クリーニング)しないといけなくなった」なんて場合も対象になると考えられます。

仮にホテル側が保険に入っていても、最終的にその保険会社が子供の親に弁償代を請求する・・・というようなケースも考えられるので、用心しておくに越したことはないですね!

火災保険や自動車保険に特約でついている個人賠償(日常生活賠償特約)も、通常「旅行中のトラブルでは保険金を支払いません」という記述はないので、代用可能とされています。
保険期間中に追加で特約をつけることも可能なので、確認してみましょう!

バイクや自動車を持っていない人は自動車保険に入っていないでしょうが、火災保険は賃貸だろうが持ち家だろうが入っていないとかなりヤバイ保険なので、そもそも火災保険入っていない!という人は、今すぐ入ってください。

これらの個人賠償は、その家に一緒に住んでいる家族であれば皆保険の対象になりますよ!(例:子供が友達との旅行先で他人の物を壊した場合、同居の父の名義の火災保険の個人賠償特約が使える)

 

ただし、どんな場合でも全額相手に弁償できるわけではないので、要注意です!!

個人賠償でカバーできない主なトラブル

・他人から借りていた物の破損(知人やレンタル会社から借りたカメラ、レンタカーの車内を汚してしまったなど。別途保険の加入などが必要)

・身内をケガさせた、身内のものを壊した(身内の定義は保険会社ごとに異なる場合がありますが、同居の親族ならまず間違いなく身内扱いだと考えておきましょう)

・時価でしか弁償できない場合あり
たとえば2019年に、他人の2009年発売のパソコン(定価20万円)を壊したとします。普通に考えれば定価の20万円または修理代を補償することになりますが「発売から10年も経っているので、今の価値(時価)は定価の10分の1の2万円しかない」と認定されると、最大で2万円しか相手に支払われない(修理代が2万円以上だとしても)という場合があります。

新たなトラブルに発展しかねないため、時価以外の別の計算方法で補償する保険会社も出てきています。選ぶ際の大きなポイント!

携行品損害補償特約

旅行中に自分の携行品(自分が身につけているもの。カメラやスマホなど)が事故で破損した際に、保険金を支払うというもの。

ただし
「古くなったからわざと壊して、保険金もらって新しいのを買い換えよう」などと悪用されないように、いろいろ細かいルールが設定されています。

なので「思っていたのと支払われた金額が全然違う!」ということもありえるので、あまりこの補償目当てで保険に入らないほうがいいかも・・・?

携行品損害補償特約の主なルール(一部)

・自然故障や紛失、置き忘れはダメ。
・免責金額あり(自分で負担しないといけない金額。3000円の場合が多い)
・物の価値は時価で計算する(たとえば10年前に3万円で買ったデジカメが、10年経ったので今は10分の1の3000円の価値しかない、とみなされる場合があるということ。この場合免責金額3000円だと、まったく保険金が支払われないということになる)

救援者費用等補償特約

一般的な山登りや、スキーやスノボで雪崩(なだれ)に巻き込まれ遭難したなどした場合に、捜索費用や家族が現地に行く時の交通費などの費用を補償する特約です。

山や海など、遭難しそうで危険かも?と思う場所に行く予定の方は、入っておくと安心かもしれません(この特約だけを目的に国内旅行保険に入るのも、アリですね!)

「一般的な山登り」と「山岳登はん」

ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を使用する登山を「山岳登はん」と呼び、これらの登山は基本的に補償の対象外となります。
この記事では「一般的な山登り」とは、山岳登はん以外の、道具を使わない登山を指していますが、自分の行程が山岳登はんに該当するかどうか、事前に保険会社に確認しておくのが無難でしょう。
なお、山岳登はんでも補償される特約を発売している保険会社もあります。

 

航空機欠航宿泊費用特約

飛行機が台風や機体の異常等で大幅な遅れ(4時間以上が一般的)、運休、別の場所に着陸した場合などに、目的地へ行けないためにやむをえず宿泊をしないといけなくなった場合の費用を補償するものです。

 

海外旅行保険ではメジャーなものですが、最近国内旅行保険でもチラホラ見かけるようになってきました。

特にLCCでは、少ない機体で運行をやりくりするため、ちょっとしたトラブルで大幅な遅延(最悪の場合運休)が発生するリスクが一般的な航空会社より高いといわれているので、LCCでの旅行を考えている方は加入を考えてみても良いですね。

 

ただし、補償されるのは基本的に「宿泊にかかる費用」のみです。
最終目的地へ戻るのに余計な交通費の出費があっても、それらは補償の対象外になるので注意しましょう。

その保険、あなたのクレカに入ってるかも?

実は、国内旅行保険がセットになっているクレカ(クレジットカード)があります。

国内と海外がセットになっているものが多いので、保険への加入を考える前に、自分のクレカを確認してみると良いですね!

クレカの一般的な補償内容のチェックポイント

・基本的に傷害保険部分の補償のみの場合が多いです。個人賠償は火災保険の特約などで補えるとしても、救援者費用などはカバーできないことが多いので注意!

・勝手に自動で保険が付帯される場合と「旅行のチケットをクレカ決済で購入した場合」など条件付で付帯される場合があるので、条件をチェック!

・一番使う可能性が高いであろう「ケガによる通院」の補償があるかないかをチェックしておきましょう!

 

結局、国内旅行保険は必要?

一応、僕個人の結論は・・・。

 

・国内旅行保険付きのクレカを持っていれば、基本的に追加で入る必要性はない。

・クレカがなくても
「生命保険」「医療保険」があれば、無理に入る必要はない。
個人賠償についても、少なくとも火災保険は誰でも加入する必要があるので、そこに特約でついていればまず大丈夫。

・旅行中に一般的な山登りやスノボ・スキーをする人で、救援者費用が気になる人なら、入る価値アリ。
(普通の観光なら、救援者費用が必要な機会はほとんどないと思います・・・。)

・LCCの利用を予定している人は、航空機欠航宿泊費用特約目当てで入るのもアリ。

普通の国内旅行なら、こういう保険の方が必要かも?

普通の観光なら、大ケガしたり遭難するリスクはそれほど高くないわけです。

 

それよりもリアルに怖いのは
自分や家族の急病などで、突然旅行がキャンセルになったときのキャンセル料の負担
(当日キャンセルなら、1円もお金が戻ってこない可能性大!)なんかじゃないでしょうか?
特に小さいお子さんをお持ちの方なら、このリスクは高いでしょうね。

 

ですので、もし何か保険に入るなら、チケットガード保険など、旅行のキャンセルに備えたものの方がいいかもしれません。

 

ちなみに僕は、当日のキャンセル料がほとんど発生しないように、JRの普通のきっぷを買って旅行することが多いです(*´ᴗ`*)♪

北海道新幹線 はやぶさ
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また、小さいお子さん(小学生未満)と一緒の旅行なら、指定席の旅行プランよりも、自由席で普通にきっぷを買ったほうが、家族の交通費がグッと安くなるケースもあります。

https://terinn.info/2018/05/06/jr-shinkansenn-child-fare/

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