旅とお金

貧困を助長?なぜ金券ショップは18きっぷ5回分を買い取るのか

使い切れなくて余った18きっぷを、金券ショップに売りに行く。
これは、よくある話ですが。

まだ未使用の18きっぷ(5回分)も
金券ショップは買い取ってくれます。

 

しかし
その買取価格は
あまり高くなく・・・

定価12050円(2022年現在)の青春18きっぷ5回分の買取価格は

お店によっては、なんと

10000円・・・( ;∀;)

 

いやいや。
12050円で買ったものを
誰が10000円で売るのよ?!

 

買い間違えたなら
普通に手数料払って払い戻した方が、よっぽどマシ。

なのに、なぜ
こんな低価格で買い取るんでしょう?

需要、あるんかいな?
(まあ、あるんやけども)

 

5回分買取は「金融サービス」だった

18きっぷ5回分が低価格で買取される理由は、実はいろいろあります。


その中でもっとも一般的(多くの人にあてはまる)なものだけをご紹介しましょう。

 

それは
「クレジットカード(クレカ)のショッピング枠の現金化」
です。

クレカには、2つの利用枠があり
その枠の範囲内の金額で、買い物をしたり、現金を借りるサービスを受けたりすることができます。

 

<クレカの2つの利用枠>

・ショッピング枠
買い物に使用できる枠。
普通「クレカで買い物をする」というのは、この枠を使って買い物をする。
ポイントがたまるのも、このショッピング枠での買い物

・キャッシング枠
現金を借りることができる枠。
ATMにクレカを入れると、現金が出てくる。
消費者金融のカードローンとほぼ同じ。
借りてもポイントがつかないのが一般的

 

たとえば
僕が今持っている楽天カードは

ショッピング枠は200万円もあるのに
キャッシング枠は30万円しかありません。

このように、1枚の同じカードでも
キャッシング枠の方が小さい(現金を借りれる額が少ない)のが普通です。
(キャッシング枠が無いクレカも多い)

 

すると
お金にだらしない人によっては

「キャッシング枠は使い切ってしまった(限界まで現金を借りてしまった)けど、ショッピング枠はかなり残っている」

という人がいることになります。

 

借りたお金は、もちろん現金で返さないといけません。
でも、その肝心の現金がもう手元に無い・・・。

そこで、禁断の技。
この、まだ余っているショッピング枠を使って、現金を作り出すのです。

 

手順は

1.クレカのショッピング枠で18きっぷを12050円で買う

2.金券ショップに10000円で買い取ってもらう

3.現金10000円が手元に入ってホクホク

4.翌月には、18きっぷ代12050円が口座から引き落とされる。

つまり
差額の2050円が、借金の利子に相当する

注)クレカで買った18きっぷをJRなど正規の窓口で払い戻しても、クレカの使用残高が精算されるだけで現金が手に入るわけではない

 

 

仮に
1月27日に、この方法を使って現金10000円をゲットして

ちょうど1か月後の2月27日に12050円が口座から引き落とされたら

借金の利子は
月利20.5%に相当します。
(年利ではない!)

 

これは
ギャンブル漫画「カイジ」で
一番最初にカイジが悪徳闇金から背負わされた借金の利子よりちょっと多いです
(こちらは月利20%

 

カイジは、文字通り「命を賭けた」勝負に挑むことになりましたが

この方法で現金を作ってきた人は、その後平和に暮らせたのでしょうか・・・?

 

このような「ショッピング枠を使って現金を作る」手法は、クレカ会社も推奨していない・・・というか否定しています。

発覚するとカード利用の停止などもありえるそうなので、絶対にやめましょうね!

参考:クレジットカードのショッピング枠の「現金化」の誘いにご注意ください(日本クレジット協会)

 

貧富の格差が広がるのは当たり前?!

キャッシュレス社会と呼ばれて久しいですが

やっぱりこの世の中
まだまだ現金を持っている方がなにかと有利です。

 

しょぼい具体例ですが

僕は先日、コロナ禍で相場が下がったJTB旅行券を
金券ショップで現金で購入し、それを使ってかなり安く18きっぷを買うことができました。

 

金券ショップでは
基本的にクレカを使って金券は買えないわよ!
いつもニコニコ現金払い!

 

個人的最安値は
1000円の旅行券が、なんと925円!!

 

平均930円でゲットした、1000円分の旅行券(13枚、計13000円分)をJTBの窓口で提示すれば

12050円の18きっぷ1枚と、950円のおつり(現金)が受け取れます。
(JTB旅行券は、1000円未満のおつりは現金で返ってくる)

 

旅行券を買うのに使ったお金は
930円×13枚=12090円

18きっぷ代は
12090円-950円(おつり)
=11140円

定価12050円の18きっぷを
11140円でゲットできました!

 

このほかに
コロナが明けた後のことを考え
930円で大量に売られていた旅行券を、10万円分購入しました
(93000円で買えたので、7000円の得)

しばらくは
旅行代には不自由しない生活が送れる・・・ハズ
(調子乗ってグランクラス乗ったりするので多分不自由する)

 

もう、言いたいことはお分かりですね?

現金があれば
金券を買い貯めておいて、いざというときに、かなりお得に使うことができる。

現金がなければ
フィクション漫画の悪徳金融並みの高金利でお金を借りるハメになる。

 

そりゃ
貧富の格差は広がる一方だわ!

 

格差問題とは
現代の日本だから起こっているとか、本当は関係ありません。

昔から世界中で行われてきたルール。

お金がある者は優遇され
お金が無い者は冷遇される。

 

「起業ガー」「投資ガー」
なんて話は、ここではしませんが

せめて、節約を頑張って
お金がそこそこある立場に居続けるようにしたいですね・・・。

 

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