テレビ番組「秘密のケンミンショー」を観て
東北のいろいろなグルメを刷り込まれた、大阪在住の我が家。
東北は、今までほとんど行ったことがありませんでしたが
2020年2月(真冬)
ついに、夫婦2人で
東北を大旅行することに決めました!!
もちろん
とことん、コストパフォーマンスの良い方法で・・・( *´艸`)
もくじ
定価よりお得な「レールアンドレンタカーきっぷ」の旅
レンタカーを借りたほうがきっぷ代が安いってホント?!
JRで旅行する最大のメリットは「途中下車」。
このメリットを利用して
「大阪から青森までのきっぷを買って、東京・仙台・盛岡・青森を堪能する旅」
をやってみようと思います。
※単に大阪⇔青森を往復するなら、飛行機が一番いいけれど
東北三大都市(+東京)を満喫するなら、JR以外の選択肢は無し!!
(注:帰りはさすがに飛行機です)
1人あたりのきっぷ代
大阪市内→青森(東京経由)
乗車券運賃:14740円
特急券
新大阪→東京:4960円
(「のぞみ」自由席)
大宮→仙台:4300円
(「やまびこ」自由席)
仙台→盛岡:2640円
(「やまびこ」自由席)
盛岡→新青森:2640円
(「はやぶさ」特定特急券)
運賃・特急料金合計:29280円
特定特急券とは?
「自由席特急券と指定席の特急券の中間」のような特急券。
「盛岡~新青森間」「新青森~新函館北斗間」など
指定席しかない列車(はやぶさ・はやて)ばかり走っている区間で
わざわざ指定席をとって乗るほどでもない、という短い区間を乗るときに発行されるもの。
自由席特急券と同額で
「空席があったら座っても良い」という条件で乗ることが可能。
普通に、これらのきっぷを手配して旅行するのも良いんですが
「レール&レンタカーきっぷ」を使うと
もっと安く、旅行ができるんです!!
<レール&レンタカーきっぷとは?>
旅先で駅レンタカー(JRの主な駅にあるレンタカー屋さん)を借りると
レンタカーを借りる駅へ行くための
乗車券運賃が20%引き
特急料金・グリーン料金等が10%引き
になるという、とってもお得なプランなのです!
レール&レンタカーきっぷの割引(以下「割引」と表記)を使うと
1人あたりのきっぷ代は以下のようになります。
(割引計算をして出た、1の位の端数は0にします)
大阪市内→青森(東京経由)
乗車券運賃:14740円
割引後運賃:14740円×0.8=11790円
特急券
新大阪→東京:4960円
(「ひかり」自由席)
割引後料金:4960円×0.9=4460円
※割引では、自由席であっても「のぞみ」には乗車不可
大宮→仙台:4300円
(「やまびこ」自由席)
割引後料金:4300円×0.9=3870円
仙台→盛岡:2640円
(「やまびこ」自由席)
割引後料金:2640円×0.9=2370円
盛岡→新青森:2640円
(「はやぶさ」特定特急券)
割引後料金:2640円×0.9=2370円
レール&レンタカーで軽自動車を6時間借りる場合の料金
5740円
(2人で借りる場合、1人あたりの金額は2870円)
運賃・特急料金とレンタカー代の合計:27730円(1人あたり)
なんと!
大人2人で旅行する場合
「レールアンドレンタカー」にしたほうが、トータルの金額が2人で3100円も安くなる・・・!!
(ここではガソリン代は考慮しません)
・・・と、まあ
ここまでは、よくある話なのですが・・・。
運転したくない旅だってある
今回の旅では
「東京」「仙台」「盛岡」「青森」
に立ち寄るのですが・・・
以下のような理由で
車を運転する予定はありません・・・( ;∀;)
東京・・・赤羽で飲みたいので、車は運転できない
仙台・・・真冬の東北で運転する勇気はありません
盛岡・・・同上
青森・・・同上
結論:今回の旅では、車を運転したくない!!
ぶっちゃけ
「東京でとりあえずレンタルして、てきとーに30分くらい走ってすぐに返却」
これが一番手っ取り早いんですが・・・
なんか、邪道というか
面倒くさいし
もったいないし
炎上しそうだし(?)
自分的には
納得できないわけです・・・。
いっぽう
地元大阪(関西)には、ドライブでおでかけしてみたいスポットがたくさん・・・。
大阪近郊でレンタルできたらなあ・・・。
地元でレンタカーを借りて割引を使うには?
割引を適用するための条件の1つに、以下のものがあります。
最初にレンタカーを借りる駅が
出発した駅から、最短距離で101キロ以上離れていること
このため、大阪駅を出発する今回のルートでは
大阪駅はもちろん
神戸駅や京都駅、奈良駅や和歌山駅などでレンタカーを借りることができません・・・( ;∀;) (これらの駅は、大阪駅から最短距離で100キロ以下)
※大阪→米原→名古屋→亀山→奈良の乗車券。
324.3キロの道のりなので、奈良駅でレンタカーを借りれば割引を適用できるように見える。
が、出発駅の大阪と奈良は
最短距離で40キロくらいしか離れていないので、割引の対象外となる
「最短距離」とは?
2つの駅を、最も営業キロが短くなるルート(最短経路)で結んだ場合の営業キロをもとに判定します。
対策法のひとつは
「出発駅を100キロずらして、本来の出発駅(地元の駅)でレンタカーを借りてドライブする」
というもの。
※出発駅を兵庫県の竜野(たつの)にすれば、大阪駅から100キロ以上離れているので、大阪駅でレンタカーを借りても割引適用となる。(竜野駅から旅行を始めなければいけないというルールはない)
まあまあ、良い案なのですが
距離が100キロ追加されるので、当然青森までの運賃もアップします。
竜野~青森間の定価が15620円で、割引適用で12490円
(大阪~青森間の11790円より700円アップ)
わざわざ乗らない区間を追加して、割引額を下げるというのも微妙・・・。
「じゃあ、いっそ竜野まで行って観光したら?」
そうしたら
行きの、大阪から竜野までの乗車券(1980円、割引無し)を追加で買わないといけないし・・・。
もはや、割引とは何だったのか?という話になってしまう・・・。
どうせ距離を伸ばすなら
伸ばした先まで行って、旅行したい!
「青森の旅はどこへ行った・・・?」
という感が否めない状態ですが
もう少し、考えてみましょう・・・。
青森へ行くついでに、タダ同然で淡路島へ?
アレコレ考えた結果
「西明石駅でレンタカーを借りる」
という結論に至りました。
※西木津(学研都市線)発、西明石経由青森行き乗車券。
運賃は15950円で、割引適用で12760円(大阪→青森より970円アップ)
最大のポイントは
「一筆書ききっぷになっているので、追加で乗車券を買うことなく大阪~西明石間を往復できる」
ということ。
西木津から乗らなければいけないルールはないので
途中の大阪駅から旅行をスタートさせることができます。
また
西明石~新大阪間は選択乗車が適用され、在来線経由でも新幹線経由でもどちらも乗車可能なので
西明石から折り返す際に、再度三ノ宮経由の在来線に乗って、大阪駅で途中下車して帰ってくることができます。
(選択乗車の複乗。関連記事:選択乗車と一筆書ききっぷ(在来線の復乗について))
出発駅を西木津駅にしたのは
「とにかく、西明石駅から最短距離で100キロ以上離れていればどの駅でも良かった」
だけであって、特に深い意味はありません・・・。
西明石で、明石周辺をドライブ・・・
もいいですが
すぐ近くには、明石海峡大橋が!(西明石から8キロくらいの距離)
ということで
大阪から青森へ行くついでに
淡路島へドライブすることに決めましたヾ(*゚∀゚*)ノ
もはや、割引はどこへやら・・・ですが
「ガソリン代と海峡大橋の通行料(軽自動車土日ETCなら、片道最低760円)だけで淡路島へ行ける」
と考えたら
なかなかいいと思いませんか?ヾ(*゚∀゚*)ノ
結局、これでも
2人のトータルのきっぷ代は1160円安くなっているので
これが、橋の通行料に充てられると考えれば・・・。
旅のスケジュールはどうなるの?!
総距離は1432.6キロ。
乗車券の有効期間は9日間になります。
この期間中にレンタカーを借りて、青森まで行けばいいので
たとえば、以下のようなスケジュールを組むことができます!
2020年
2月16日(日)
淡路島ドライブ。
大阪駅で途中下車して一旦終了
17日~21日
平日(使わなくても乗車券は有効なまま)
22日(土)~24日(祝)
3連休で東京・仙台・盛岡・青森の旅
計9日間
途中下車は
日をまたいでも可能です!
関連記事
>>>JR乗車券、日をまたぐ場合でも途中下車できますか?
「あちこち行ける」ことが鉄道旅最大のメリット
結局
「青森に、1円でも安く行く方法」
を突き詰めていくはずが
気がつけば
「青森旅行のついでに、どこへ行けるのか?」
が途中からメインになってしまいました・・・( *´艸`)
でも、結局
定価よりきっぷ代は安くなっているし
「あちこち、いろんな所へ行ける」
ことこそが、他の公共交通機関にはない
鉄道旅の最大のメリットだと思っているので
そのポリシーを貫き通している、という点では
いいんじゃないでしょうか( *´艸`)
みなさんも、ぜひ一度試してみてくださいね!!