きっぷのルール

JR線乗り放題の関西1デイパスのおすすめ使い方 エリア外へも!

JR西日本の関西エリアのフリーパス。
その名もズバリ「関西1デイパス」

 

シーズンごとに
「春の関西1デイパス」
「夏の関西1デイパス」
「冬の関西1デイパス」
という風に名前を変えて売られています。

 

最近は値上げがあった影響もあり
「1デイパスは高いんじゃないのか?」という雰囲気も漂っているようですが、果たして本当に高いのでしょうか?

「とことん使いこなせば、けっこうお得なんじゃない?」
そんな視点で、1デイパスの使い方を解説していきたいと思います。

 

 

なお、各特典(私鉄エリア乗り放題など)に関しては詳しく書きません。

この記事では、「JR線乗り放題」の基本や応用についてのみフォーカスして記事を作成しています。

特典については
公式サイトにて最新情報をお確かめください。

関西1デイパスの基礎知識

↑1デイパスのエリア
(青い路線がJR線)
※一部駅名の記載省略
※江若交通バスフリーエリアは記載省略

 

●エリア内のJRの普通列車が乗り放題の乗車券。

※ここでいう普通列車とは
「各駅停車」「名前に快速の文字が入っているもの(区間快速や新快速なども含む)」と覚えておけばオーケー

 

●新幹線は一切利用不可。
どうしても乗りたい場合は、あらためて乗車したい区間の乗車券と特急券を買わないといけない。

 

●在来線特急(「サンダーバード」「スーパーはくと」「こうのとり」など)は
実際に特急に乗る区間の特急券を追加で購入すれば、乗ることができる。

 <乗車券と特急券の違い>

●乗車券
新幹線に乗ろうが普通列車に乗ろうが、JRで移動するために絶対必要なきっぷ。

最初にJRを利用する駅から、最終目的地までの区間の分を買わないといけない。

●特急券
新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券に上乗せして買わないといけないきっぷ。

新幹線や特急に乗る場合には
「乗車券+特急券」という組み合わせのきっぷが必要。
自由席か指定席かで値段が変わる。

※1デイパスは在来線特急の乗車券として使用が可能なので、特急券だけ追加で買えば乗ることが出来る

 

おねだんはおとな3600円
こどもは半額の1800円。

「こども」とは小学生のこと。
中学生以上はおとなの3600円で(学割無し)、幼児(1歳~小学校入学前の日まで)・乳児は、基本的にはフリーパスを買わなくても電車に乗れる。
ただし、特急などの指定席に1人だけで座らせる場合には、幼児・乳児でもフリーパスなどの乗車券を買わないといけない。

子供料金に関する詳細記事
幼児は何歳まで?JRきっぷ子供料金や新幹線に乗る時のルール

 

JR以外の私鉄のフリーチケットとしても使える。

ただし標準装備ではなく、あらかじめ指定されているJRと私鉄の乗換駅でチケット引換券を提示することでゲットできる。(京阪・南海・近鉄の3種類あり、選べる私鉄は1つのみ)

詳しくは公式サイトを参照のこと。

 

乗車日前日までに予約・購入すること。
当日に購入することはできない。
また、みどりの窓口での購入はできず、ネットで買うか一部の駅のみどりの券売機でしか買うことができない。

 

どこまで行けば元が取れるのか?

いろいろな特典がある1デイパスですが
主な内容は「フリーエリアのJR線が乗り放題」ということ。

1日3600円ということは
「定価のきっぷ代が片道1800円以上の場所を往復すれば元が取れる」
ことになります。

 

ということで、関西の3大都市の主要駅(大阪駅・京都駅・三ノ宮駅)から出発した場合の片道1800円以上のエリアをご紹介しましょう。

 

大阪から片道1800円以上のエリア

東:琵琶湖線の南彦根駅から先
(彦根・米原・長浜など)
および湖西線の近江今津駅から先
(マキノ・敦賀など)

西:神戸線の竜野駅から先
(相生・播州赤穂・上郡など。姫路は片道1520円エリアです)

南・北:元がとれません
(複数の駅で何度も乗り降りする場合を除く)

京都から片道1800円以上のエリア

東:元がとれません
(複数の駅で何度も乗り降りする場合を除く。敦賀は片道1690円区間です)

西:神戸線の大久保駅から先
(加古川・姫路・播州赤穂など。明石は片道1610円区間)

北:福知山線の草野駅から先
(篠山口など。宝塚・三田は含まず)

南:阪和線の紀伊駅から先
(六十谷・和歌山など)

三ノ宮から片道1800円以上のエリア

東:琵琶湖線の野洲(やす)駅から先
(近江八幡・彦根・長浜など)
湖西線の和邇(わに)駅から先
(近江舞子・近江今津・敦賀など)
嵯峨野線の八木駅から先
(園部など)

西・北:元がとれません
(複数の駅で何度も乗り降りする場合を除く)

南:阪和線の紀伊中ノ島駅と和歌山駅

 

乗り越しでエリア外にもお得に旅ができる!

関西1デイパスは乗り越しが可能で、精算方法は「運賃打ち切り方式」となります。

これは
「乗り越しで行きたい駅と、1デイパスで行けるギリギリの駅の間の区間の運賃を追加で払うことで乗り越し可能」というもの。

こう書いてもわかりにくいので、具体例を見てみましょう。

 

神戸の三ノ宮駅〜福井駅を往復する場合で考えます。

 

定価で乗車券を買うと、そのお値段は往復8140円。(サンダーバードに乗る場合は特急券が別途必要)

 

関西1デイパスで北陸方面に向かう場合、敦賀まではパスを利用することができます。

よって、足りないのは敦賀~福井の乗車券なので、この値段分を乗り越し精算する必要があります。

あらかじめ敦賀~福井の乗車券を旅行会社などで手に入れておくとスムーズ。

あらかじめ乗車券を手配できていないまま福井駅から帰るときには、駅で敦賀までの乗車券を自販機で買えばオーケーです。

 

敦賀〜福井間のきっぷ代は
片道990円。

 

つまり

1デイパス3600円+敦賀〜福井の往復乗車券1980円=5580円

を払えば、三ノ宮〜福井を往復できるわけですね。
定価8140円に比べて、2560円も安くなっちゃいました。

 

サンダーバードに乗る場合は

上記の乗車券代に
サンダーバードを利用する区間の分の特急料金を支払います。

もし大阪〜福井間を利用するのであれば、大阪〜福井の通しの特急券が必要です
(自由席なら片道2200円)

大阪〜福井間を往復「サンダーバード」自由席を利用すると、合計金額は

乗車券5580円+特急券4400円
9980円

となります。

 

ただし1デイパスなので、日帰りで帰ってくることが前提。
福井で宿泊する場合は、他のお得なきっぷを探しましょうね。

 

このように
1デイパスのエリア以外の場所へ行く場合にも、パスを活用することができます。

最初に書いたように新幹線は一切利用できないので、とても遠い場所へ行くのには不向きですが、在来線特急で日帰りで行けるような場所であれば、検討の余地がありそうですね。

交通費以外のチケットも安く!

1デイパスをうまく使って、安くてお得な電車旅行を楽しみましょう!

それに加えて
交通費以外の費用も安くおさえるのが肝心です。

 

旅行中は
遊園地や水族館・動物園
日帰り温泉などなど・・・を楽しむこともあると思いますが

当日現地でチケットを買うよりも、ネットで予約・購入した方がお得なことも多いので
あわせて利用すると更にお得ですね!

 



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