きっぷのルール

電車のきっぷ代「運賃」「料金」の違いはどこにある?

鉄道のきっぷの制度によく出てくる言葉が
「運賃」「料金」

 

当ブログでは、ややこしいのでまとめて「きっぷ代」と表現することもありますが、もちろん本来は違いがあります。

 

今回は
この2つの言葉の違いや
違いによって具体的にどのようなことが起こるのか?
「新幹線が遅延した場合の払い戻し」
というケースをもとに、解説していきます。

「運賃」「料金」の概念は、どの鉄道会社でも基本は同じですが
今回の記事はJRの制度をもとに解説しています。

ここが違うよ「運賃」と「料金」

まずは結論「運賃」「料金」の違い

まずは、スパッと結論から。

「運賃」・・・乗車券に対して払う金額(=乗車券の値段)

「料金」・・・乗車券以外のきっぷに対して払う金額

「乗車券は運賃」「それ以外は料金」
ということですね。

 

ポイントは「乗車券」と「それ以外」

最大のポイントは
「乗車券って何?」「それ以外のきっぷって何?」
です。

 

・乗車券・・・お客さんを目的地まで無事に運ぶことを、鉄道会社が約束するきっぷ。これがないと、電車で移動することは出来ない。

各駅停車や快速でのんびり進もうと、新幹線でスピーディに進もうと、必ず最終目的地まで買わないといけない。
回数券や定期券、青春18きっぷなども、乗車券の一種。

とにかく
「乗車券は、電車を利用するのに絶対必要」
ということですね!

 

乗車券以外のきっぷには、JRでは以下のようなものがあります。
これらのきっぷの値段は、すべて料金といいます。

 

乗車券以外のきっぷの一例(他にもいろいろあるよ!)

・特急券・・・新幹線や特急に乗る場合に、乗車券にプラスして買わないといけないきっぷ。
各駅停車や快速よりも早く目的地に到着できるサービスに対して支払うもの。

・グリーン券・・・グリーン車に乗る際に、プラスで買わないといけないきっぷ。
グランクラスに乗る場合に必要なきっぷも、名前はグリーン券。
普通の座席よりもグレードの高い快適性、サービスを受けることに対して支払うもの。

・入場券・・・電車をホームまで行って見学したり、家族の出迎え・見送りなどの際に、駅の改札内に入ることができるきっぷ。
乗車券ではないので、電車に乗ってはいけない。

 

 

※列車ごとに必要なきっぷの図。
サービスに応じて、乗車券に上乗せしてきっぷを買う。

 

※写真のような自販機で買うきっぷや、ICカードのタッチで支払う金額は乗車券(運賃)。各駅停車や快速なら、これだけで乗れる

 

※新幹線の京都から米原(まいばら、滋賀県)までのきっぷ。
1枚の紙に、乗車券と特急券がセットになっている。
乗車券(運賃)は1140円、特急券(料金)は980円で計2120円。

ローカル線などに乗ると、アナウンスで
「列車を下りる際は、運賃・きっぷは運賃箱にお入れください」
と言われることがあります。

ここでいう「きっぷ」とは「乗車券」のことです。

なので、「運賃・きっぷは~」とは
「運賃を現金で箱に入れるか、すでに買っている乗車券を運賃箱に入れてね(どちらにしても運賃を払うことに違いはない)」
という意味になります。

スポンサーリンク



きっぷの払い戻し(返金)の時にこんな差が!!

「運賃」「料金」
言葉の意味としては、これでおしまいです。

ですがせっかくなので
運賃と料金の違いがよくわかる具体例をお話しておきましょう。

それが
「新幹線や特急が、大幅に遅れて目的地に着いたとき」
です。

 

こんなケースを想定してみましょう。

 

新幹線

Aさんは新幹線のグリーン車に乗って東京から新大阪へ向かいましたが、事故の影響で予定より3時間以上遅れて到着しました。

この場合「運賃」「料金」は払い戻しされるのでしょうか?

 

乗車券は「Aさんを無事に目的地(新大阪)まで運ぶことを、JRが約束するもの」です。

3時間も遅れてしまいましたが、無事にAさんは新大阪まで着くことができました。
なので、乗車券(運賃)の払い戻しは当然ありません。

運賃は「運ぶことに対して払う賃金」。
無事に運べば、お値段分の仕事は果たされたことになるんですね。

 

いっぽう
特急券は「Aさんを、普通の電車より早く目的地まで運ぶサービスを提供する」
ものです。

せっかく新幹線に乗ったのに3時間も遅れてしまっては、このサービスにお金を払った意味がないですよね?

そこで特急券は
「予定より2時間以上到着が遅れた場合は、全額払い戻しする」
ことになっています。

Aさんの場合、払い戻しの対象になります。

 

最後にグリーン券ですが
目的地までグリーン車に座れたのならグリーン券としての役割は果たしたので、払い戻しの対象外になります。

払い戻しはあくまでも「席を利用できたか否か」にかかっています。

グリーン券が払い戻しされるのは
たとえば、前のお客さんの子供がその席を汚してしまい、他に空席がなくあえなく普通車に移動せざるを得なくなった・・・など、レアなケースに限られます。

 

遅れて目的地に到着した場合は

・運賃の払い戻しは無し

・料金は、払い戻されるものとそうでないものがある(そのサービスを十分に利用できたか否かによる)

 

「運賃ってどういう意味だっけ?」
と忘れてしまったときには

この具体例を知っておくと、すんなり思い出せるかもしれませんよ!!

電車は「目的地までお客さんを運ぶ」のが大前提です。
なので目的地まで到着できなかった場合は、全ての運賃・料金が手数料無しで払い戻しされます。
出発地へ引き返す場合のきっぷ代も必要ありません(無賃送還)。

関連記事

電車が遅れた場合の払い戻しについて詳しく解説
>>>全額返金じゃない?新幹線・JR特急が遅れた場合の払い戻し

この2つの言葉の違いも・・・気になる?
>>>在来線とはどういう意味?答えは「新幹線」という言葉にあった!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です