きっぷのルール

地味なJR「連続乗車券」の意味とメリットとは?

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

今回は、鉄ちゃんでも

「あー、そういえばそんなのあったっけ?」

となってしまうぐらい地味な
JRの「連続乗車券」がテーマです。

 

とにかく、地味でよくわからない。

「どういう意味のきっぷなの?」
「そんなの買ってメリットあるの?」

そんな疑問にお答えしていきたいと思います。

 

まずは、連続乗車券の意味を最初に解説します。

「メリットだけ知りたい!」という方は、もくじをクリックして飛んでくださいね!

 

 

手書き 乗車券 連続※手書きで発行された、連続乗車券。
わざわざこんなきっぷを発行する意味とはいったい・・・?

 

連続乗車券の基礎知識

連続乗車券とは

「往復になりそこねた、2枚1組の乗車券」のことです。

つまり
「片道」でも「往復」でもないといことですね。

まずは
この2つの乗車券の意味を押さえておきましょう!

まずは「片道」「往復」の意味を押さえよう

JRの乗車券は、大きく3種類に分けることができます。

 

・片道乗車券
・往復乗車券
・連続乗車券

 

この中で、最もシンプルなのは往復乗車券。

単に「行きと帰りが全く同じルートになる、2枚1組の乗車券」という意味だからです。

 

 

意外と奥が深いのが、片道乗車券。

簡単にいうと「同じ駅を2度通過しない、1枚の乗車券」です。

 

一度通った駅とぶつからない限りは

大きな円を描くルートであろうと、うねうねくねくねしているルートであろうと、延々と片道乗車券として生きていくことができます。

 

JRの乗車券は、片道600キロを超えると1キロ当たりの運賃がかなり安くなる仕組みになっています。

これを、「運賃逓減制度(うんちんていげんせいど)」と呼びます。
距離が長けりゃ長いほど割安になるってことね。

 

これを使って、激安で鉄道旅行をするテクニックが

いわゆる「一筆書ききっぷ」です。

詳しくはこの記事を参照!
>>>往復より片道がお得?JRの「一筆書き切符」の仕組みとは?

 

 

「往復」「片道」どっちにもなれなかったものが「連続」になる

そんな乗車券の2大スターの陰に隠れて、地味ぃーに活動しているのが

片道にも往復にもなれなかった、連続乗車券ちゃんなのです。

 

連続乗車券の具体的なルートを見てみましょう。

 

 

「東京から静岡へ行く途中に、富士宮やきそばを食べたくて富士宮へ寄り道」
というパターンです。

 

東京から富士宮まで来て、そこからまた富士方面へ戻るということは、折り返した時点で再度2度同じ駅を通ることになります。

よって、富士宮から折り返した時点で
片道乗車券としての要件は満たされなくなります。

 

東京から富士宮までのルートと、富士宮から静岡までのルートは、言うまでもなく同じではありません。

そのため、往復乗車券としての要件も満たしていません。

 

富士宮でいったん運賃計算が打ち切られ

東京→富士→富士宮の距離で計算した乗車券(2640円)と

富士宮→富士→静岡の距離で計算した乗車券(860円)の2枚が発行されます。

(合計3500円)

 

この2枚の乗車券。

もちろん、単なる「2枚の片道乗車券」として発行もできます。

 

しかし、あえて「2枚1組の連続乗車券」として発行することで、あとでお話するメリットを受けることができるのです!!

 

連続乗車券は、2枚1組です。
3枚1組、4枚1組・・・とはできません。

 


図のように
「東京から富士宮と多治見に寄り道してから、名古屋に向かう」
というルートを移動したい場合は

・「東京~富士宮」「富士宮~名古屋」の連続乗車券と、「金山~多治見」の往復乗車券

・「東京~多治見」「多治見~名古屋」の連続乗車券と、「富士~富士宮」の往復乗車券

などのパターンでしか購入できません。

 

連続乗車券としてのメリットが不要なら

・「東京~名古屋」の片道乗車券と、「富士~富士宮」「金山~多治見」それぞれの往復乗車券

というきっぷの買い方でも、もちろんオーケーです!

メリットと運賃(きっぷ代)を比べて、ベストなものを選びましょう!

 

これが「連続乗車券」のメリットだ!!

 

メリット1:学割証やジパング倶楽部が1枚(1回)で済む

学割は、1枚の乗車券に対して1枚の学割証が必要です。

よって「東京→大阪」「大阪→横浜」という片道乗車券2枚を買う場合、学割証は2枚必要です。

いっぽう、連続乗車券として買う場合は、2枚1組という扱いになるので学割証は1枚分で済むのです。

 

ジパング倶楽部
「会員がJRで旅行をする場合、年間20回までは3割引できっぷが買える」
というものです。(初年度は4回目から3割引)

片道乗車券を2枚買うと2回分を消費してしまいますが、連続乗車券であれば1回分の消費で済みます。

 

メリット2:払戻手数料(キャンセル料)が安く済む

旅行を中止してJRの乗車券をキャンセルする場合、払い戻し手数料として乗車券1枚ごとに220円を支払うことになります。
(特急券は別途手数料が発生します)

 

片道乗車券2枚として買うと

キャンセル時に2枚のきっぷを払い戻すことになるので

220円×2=440円を支払うことになります。

 

いっぽう、連続乗車券は2枚1組という扱いなので

払い戻し手数料は1枚分で済み、220円を支払えばOKです。

 

ただ、乗車券は使用前であれば

キャンセルの手続きをする日から1ヶ月先までの日付で別の区間の乗車券に、手数料無しで1回のみ変更が出来るので

その方法を使えば、このメリットはほとんど意味がないものになってしまいます。

 

たとえば、東京に住んでいる人が

「4月1日発の東京→大阪」
「4月2日発の大阪→横浜」

の片道乗車券2枚を、3月31日にキャンセルする場合

「4月30日の東京→新宿」
「4月30日の新宿→東京」

という、近場へお出かけするのに使える片道乗車券2枚に無料で変更できるのです(きっぷ代の差額は返金されます)

 

連続乗車券でも、これと同じことができます。

ただ、連続乗車券は同じ種類の連続乗車券にしか変更できないので、変更後も連続乗車券として発行してもらう必要があります。

規則上は、連続乗車券を片道乗車券に変えることもできると解釈できるようですが

過去に拒否されたことが何度もあったので

連続は連続にしか変更できないと考えたほうがよさそうです・・・。

 

メリット3:乗車券の有効期間を伸ばせる

じつは
連続乗車券の最大のメリットは
「きっぷの有効期限日を伸ばせる」ことにあります。

 

JRの乗車券は、距離によって有効期間が変わります。

例外はありますが、基本的には以下の通り。

 

片道あたりの区間の距離(営業キロ)が

・100キロ以下・・・旅行開始日のみ有効(1日間)

・101キロ以上200キロ以下・・・旅行開始日から2日間有効

・201キロ以上400キロ以下・・・旅行開始日から3日間有効

以下、200キロ増えるごとに有効期間は1日ずつ増える

 

連続乗車券の場合は

行きと帰り(連続1と連続2)の区間のそれぞれの有効期間を足したものが、それぞれの乗車券の有効期間になります。

 

例:東京~神戸間を移動する場合
(連続乗車券として購入)

行き(連続1)に
東海道新幹線を経由すると、距離は589.5キロなので有効期間は4日間

帰り(連続2)に
中央本線を経由(中津川・塩尻・甲府経由)すると、距離は620.4キロなので有効期間は5日間

よって、4+5=9 有効期間は9日間となる。

 

「ところで、有効期間を伸ばしたいって、いったいどういうとき?」

 

もっとも需要があると思われるのは

「一筆書ききっぷで、長期間・長距離を旅する場合」

でしょう。

 

 

手書き 乗車券 連続

※上:連続乗車券「高井田中央→岐阜」と「岐阜→京都」。
 下:「高井田中央→岐阜」のルート図。いわゆる「一筆書ききっぷ」

 

大阪在住の僕は
この一筆書ききっぷで、以下のスケジュールで旅行しようと計画をたてました
(「普通の日」とは、地元で仕事をしたり家でゴロゴロ休む、きっぷを使わない日)

 

10月17日 紀伊半島一周初日
   18日 紀伊半島一周2日目
   19日 普通の日
   20日 普通の日
   21日 普通の日
   22日 普通の日
   23日 普通の日
   24日 加古川線で播州ラーメンの旅
   25日 普通の日
   26日 東京・茨城の旅
(29日まで
に帰宅予定)    

 

仕事のシフトの関係上
この13日間でしか旅ができません。

 

ところが!!

 

この「高井田中央→岐阜」の一筆書ききっぷは

有効期間が11日間しかない!!(距離が1800キロちょっとなので)

 

「あと2日期間が延びないと、計画したスケジュールで旅が出来ない!!どうしよう!!」

 

そこで

岐阜から京都までの乗車券(有効期間2日間)をプラスで買い

連続乗車券にして組み合わせることで、高井田中央→岐阜の乗車券の有効期間を2日増やすことができたのです!!

 

今回の例で

「どうしても、有効期間を1日だけ増やしたい!」

というときは
岐阜から西岐阜の乗車券(190円。となりの駅)だけ買って連続乗車券として組み合わせれば、カンタンに増えます(わざわざ西岐阜まで行かなくてもよい)

連続乗車券の最大のメリットは

「初乗り運賃を追加で払うだけで、一筆書ききっぷの有効期間を1日増やすことができる」

にあるといえるでしょう(*゚∀゚*)

 

この一筆書ききっぷの旅の詳細は
こちらの記事をごらんください!!
>>>増税前に!JR一筆書ききっぷ2000キロ!ラーメンまみれの旅

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