※青春18きっぷでのんびりローカル線の旅・・・。
1人も楽しいけど、みんなで出かけるともっと楽しい。
人が増えれば、ルールも変わる・・・。
こんにちは。
鉄道で日本中を旅するのが大好き「てりん」と申します。
鉄道旅行の強い味方・・・
といえば、やっぱり「青春18きっぷ」。
「1人1日2370円でJR乗り放題!」
という手軽さで、鉄道ファンだけでなく多くの旅行好きに愛されています。
その手軽さゆえ、2人以上のグループで1枚の18きっぷを使って移動する人も多いはず。
今回は、複数人で1枚の18きっぷを使う際の注意点について解説します。
参加者の中には、電車に全然詳しく無い人もいたりします。
そんな人が困惑しないように、事前にどう伝えてあげればいいのか?という点もあわせて解説しています!
もくじ
18きっぷを複数人で使う場合のポイント:基本編
移動中は同一行動が原則!どうして?
複数人で1枚の18きっぷを使用する場合
電車に乗って移動している間は全員同一行動でなければいけません。
これが、基本中の基本です。
※1枚の18きっぷに同じ日付のハンコが2個押されている。
すなわち、その日(この画像なら12月15日と16日)はこの18きっぷ1枚を2人で使用していることになる。
なぜ同一行動しないといけないのか?
その理由はとてもシンプル。
2人で1枚の18きっぷで移動していると仮定し、きっぷを管理する人(常に持っている人)がAさん、持っていない人がBさんだとしましょう。
もしBさんが、電車に乗り遅れた等の理由で、途中でAさんとはぐれてしまったら、どうなるでしょうか?
そう。Bさんは
「きっぷを何一つ持っていない状態で、改札の中にいる(または列車の中にいる)」ということになりますね。
きっぷを何も持たないで、列車に乗ったり改札の中に入ったりすることを何と言うでしょうか?
そう、「不正乗車」つまり犯罪ですね。
Bさんは、結果的に不正乗車をしている状態になってしまうのです。
このタイミングで車掌さんの検札なんて来ようものなら・・・。
考えるだけでもオソロシイ。
なので、同一行動が絶対なのです。
同一行動をしなくてもよい場合
同一行動しないといけないのは
「1枚の18きっぷをシェアして、列車に乗って移動する場合に、はぐれると不正乗車の疑いがかけられるおそれがあるから」でした。
なので、以下のような場合は
別々に行動していても問題ないんですよ!
・目的地(観光地)など、改札を出てからバラバラに行動すること
・一人ひとりが自分用の18きっぷを持っていて、それぞれにその日のハンコが押されている状態
(はぐれても、みんな各自できっぷを持っていることになるので)
18きっぷを複数人で使う場合のポイント:応用編
ややこしいのは
「旅行の途中で、人数が増えたり減ったりする場合」なのです。
途中が人数が増える場合、減る場合でどう対応すればよいのか?
以下のような例で考えて見ましょう。
「AさんとBさんが東京から熱海へ行くときに、まず18きっぷを管理するAさんが1人で東京を出発し、途中の横浜駅でBさんと合流し2人で熱海へ。
帰りは熱海から横浜までは2人で、横浜から東京まではAさん1人で移動」
途中で人数が増える場合
その日のハンコは、後から数が増えても問題がありません。
つまり
「Aさんがまず東京駅でその日のハンコを1個押してもらい、横浜駅でBさんの分のハンコを追加でもう1個押してもらう」
ことで、問題なく合流が可能です。
ただし、このとき気をつけなければいけないことがあります。それは
「追加でハンコを押してもらうときには、いったん全員が改札の外に出て、人数が揃ったらハンコを押してもらう」
ということ。
つまり
「Aさんがいったん横浜駅の改札を出て、Bさんと改札の外で合流してから、2人で再度横浜駅の改札を通る」という手順を踏まないといけないわけです。
だって、ハンコを押してもらえるのは「改札に入るとき」ですからね。
今回の例では
Aさんは18きっぷで横浜駅の改札を出る。
Bさんは自宅の最寄り駅から横浜駅までのきっぷ代を払って、横浜駅の改札を出る。
2人が改札を出た上で、再度一緒に横浜駅の改札に入り、追加のハンコを押してもらう
という流れになります。
Bさんが横浜駅まで地下鉄や私鉄、徒歩などで来る場合には問題ないのですが
JRで横浜駅まで来る場合には、「まずはちゃんと横浜駅までのきっぷを自分で買ってね!JRといっても横浜までは18きっぷ使えないから!」と伝えておくことが重要ですね!
きっぷを買ってないと、横浜駅の改札を出れないので・・・。
(AさんがBさんの最寄駅まで迎えにいってあげるという方法もありますが・・・)
途中で人数が減る場合
旅行の帰りなどで途中で人数が減る場合は
「解散する駅で、いったん全員で駅の改札を出る。その後、18きっぷを管理している人はそのまま18きっぷを使って帰り、その他の人は解散した駅から自宅までのきっぷ代を別途払う」
という流れになります。
ですので、今回の例では
横浜駅でいったん二人で改札を出て、Aさんは引き続き1人で18きっぷを使って東京駅まで移動。Bさんは横浜駅から自宅までのきっぷ代を別途払う(JR区間も含めて)
ということになります。
ポイントは
「18きっぷを管理している人は、最後に1人になっても18きっぷが使える」
という点です。
「同じ日付のハンコが2個押されている=最後まで2人一緒にいないときっぷが使えない」
と勘違いする人をたまに見かけますが(僕も昔はそうでした)、別にそのような縛りはありません。
3個の同じ日付のハンコが押してある状態で、残り2人しかいなくても、その2人で引き続き18きっぷを使い続けることが可能です。
4個のハンコで残り3人・・・2人・・・でも同じこと。
もし18きっぷを管理している人が
「帰りは、誰一人追加のきっぷを買わないようにしてあげたい!」
と思うのなら
参加者それぞれの最寄り駅まで順番に一緒に18きっぷで行ってあげて、全員を送り終えて1人になってから自宅まで18きっぷを使えば、JR区間の追加のきっぷ代は誰も払わずに済むことになるわけです。
しかし、帰りの疲れているときにそこまでするのは大変でしょう。
それぞれの家の方角がバラバラだったりしたら、とてもじゃないですが体力と精神力がもちませんね。
なので、程よい場所で解散するようにしましょう。
あらかじめ参加者には、別途きっぷ代が発生することをアナウンスしておくと親切ですね。
当たり前の話ですが、地下鉄・私鉄区間はJRではないので、18きっぷのルールがどうであろうときっぷ代は発生します。
電車に詳しく無い人は、JRも私鉄も地下鉄もごっちゃに同じと考えて、全区間2370円で移動できると思っている人もいるかもしれないので、念を押しておきましょう!
まとめ
1.一枚の18きっぷを複数人で使う場合は、同一行動が原則!
2.途中で人数が増減する場合は、いったん全員で改札を入る(出る)ことが必要!
3.きっぷを管理している人は、1人ぼっちになっても、18きっぷを最後まで使えます
もし
「1回のシーズンで同じメンバーで何度か18きっぷで旅する予定」なら
いっそ各自が自分で18きっぷを買って持っておくのも一つの手段です。
そうすれば、わずらわしいことは何も考えなくていいですからね・・・!
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