きっぷのルール

レールアンドレンタカーきっぷ裏ワザ 地元でレンタカーを借りる方法

『旅先ではレンタカーいらないけど、翌週の休みにショッピングで地元でレンタカー借りたいな・・・』

レールアンドレンタカーきっぷ(以下『レンタカーきっぷ』)の割引で旅行を計画している時に、ふとこんなこと考えたことないでしょうか?

特に都会では、自動車を所有している人は年々減っているはず。
でも、買い物やレジャーで使えたら便利なのは間違いない。

 

そこで今回は
レンタカーきっぷの割引をきかせながら、地元でレンタカーを借りる方法を解説していきます。

 

地元でレンタカーを使いたい場合

レンタカーきっぷの基本ルールはコチラの記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

基本のルールの通り
乗車券の距離が201キロ以上になったとしても、スタート地点(出発駅)から最短距離で101キロ以上離れていないとレンタカーを借りれないのです。

 

※ぐるっと回る片道きっぷにしてもダメ
(大阪~名古屋~奈良の乗車券は201キロ以上だが、大阪駅と奈良駅は最短距離で50キロ弱しか離れていないので、奈良で借りることはできない)

 

では
地元の駅でレンタカーを借りたいときにはどうすればいいでしょうか?

 

例:大阪市在在で、東京旅行の翌週に大阪駅でレンタカーを借りたい場合

 

1.大阪駅から101キロ以上離れた場所をスタート地点(出発駅)としてレンタカーきっぷを買う。

2.最終的に大阪駅に戻ってくるルートにすれば、大阪駅でレンタカーを借りられる

 

ここでは
大阪から101キロ離れた駅として彦根駅を選んでいます。

 

※路線図

用意するきっぷは、以下の4組。

・大阪から彦根までの定価の乗車券
(自販機で売っている紙のきっぷ)

・彦根から東京までの乗車券と、東京から大阪までの乗車券
(連続乗車券として発行することで、2枚とも2割引可能。この場合有効期間は8日間)

・新大阪から東京までの
定価の特急券

(行きの特急券)
・東京から新大阪までの
1割引の特急券

(帰りの特急券)

※行きは、大阪から彦根までがレールアンドレンタカーの割引区間に入っていないので、新大阪→東京の通しの1割引特急券は買えない。買うとすれば、米原から東京までとすれば1割引で買える(大阪〜米原間は新快速などで移動)

 

こうすれば、帰りの大阪駅では
レンタカーきっぷの条件を満たしているので、レンタカーを借りることができるのです。

東京駅発の場合は
上記の彦根駅に相当する駅(東京から101キロ以上離れた駅)は熱海になります。

 

有効期間を確認しておこう

レンタカーを借りられる期限日は
『乗車券の有効期間が終わる日まで』
です。
※返却もその日までにしないとダメ

なので、事前に乗車券の有効期間が何日なのかを確認しておく必要があります。

 

乗車券の計算方法はこの記事で解説しています。
>>>「200」がキーワード!JR乗車券の有効期間と計算方法

 

有効期間の簡単な計算式を
書いておきます。

(片道の距離÷200)+1日

※100キロ以下は1日間有効
※例外区間あり
※往復の場合、片道あたりの有効期間の2倍になる
※連続の場合、2枚の有効期間の合計が全体に適用される
※200の倍数にならない場合は繰り上げ(401キロの場合は、片道の距離を600として計算する)
※特急券は、区間や距離に関係なく1日間のみ有効

 

東京~大阪を往復する場合の有効期間は、8日間になります。

※東京~大阪の片道は556.4キロ。これを600に切り上げると
(600÷200)+1日= 3+1=4
片道の有効期間は4日なので、往復は2倍で8日

先ほどの彦根スタートの場合も、有効期間は8日間になります。

※彦根→東京の距離は451.9キロで4日間。東京→大阪も4日間。よって
4+4=8日間有効

 

ということは
仮に土曜日に新幹線で旅行を開始したら、翌週の土曜日まで有効期間が続いているので、翌週の土曜日にレンタカーを地元で借りられることになります。

 

※旅行出発日も1日としてカウントする。8日間なら次の土曜まで乗車券が使える

 

大阪を出発して、西明石でレンタルした実例

僕は大阪に住んでいますが
関東地方の旅のついでに
兵庫県の西明石駅で駅レンタカーを借りたいと思い、レンタカーきっぷを作ったことがあります。

ところが
スタート地点の大阪駅から西明石駅までの最短距離は63.5キロ。

101キロ未満の距離なので
大阪駅発のきっぷにすると、どう頑張っても西明石でレンタルできません。

そこで
レンタカーきっぷのスタート地点を、滋賀の大津駅にしました。

 

※上:レンタカーきっぷの乗車券
中:西明石駅のレンタカー券
下:レンタカーきっぷのルートの概略図

大津→姫路の乗車券は
いわゆる一筆書ききっぷです。

大津駅から西明石駅の最短距離は108.7キロ。
これで無事にレンタカーの割引をきかせることができました。

6月22日に旅行開始。
24日に大阪駅で途中下車、そのまま平日は仕事して、30日に再度旅行開始して西明石で下りてレンタルしました。

行きの大阪駅から大津駅までは
事前に旅行会社で定価の乗車券を用意してました(駅の券売機で買ってももちろんOK)

この乗車券たちに
定価の特急券を買い足せば
新大阪から東京まで、新幹線に乗ることもできますよ。

この時の旅行記もアップしているので、よかったら見てください(途中下車に関する解説を、旅行記というカタチでしている記事になります)
>>>パターン別 JR乗車券途中下車のやり方(日をまたぐ場合など)

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