きっぷのルール

パターン別 JR乗車券途中下車のやり方(日をまたぐ場合など)

こんにちは。
鉄道で日本を旅するのが大好き
「てりん」と申します。

 

原則として、片道101キロ以上のJR乗車券であれば可能な「途中下車」
鉄道の旅の最大の魅力といっても過言では無いルールですが
「こんな場合は途中下車できるの? こんなケースではどういうきっぷを持っていればいいの?」と戸惑うケースもあるかもしれません。

 

そこで今回は、先月僕が夫婦で出かけた鉄道旅をご紹介します。
この旅では何度か途中下車をしたのですが、結構いろんなパターンの下車の仕方があったので、パターン別に(結果的に時系列に沿ってますが)ご紹介しようと思います。

 

※今回使用した乗車券。
自動改札機に通せない細長いきっぷ(俗に言う120mmきっぷ)のため、途中下車した際には駅員さんに下車員を押してもらう

 

便宜上、ここではこの乗車券を「メインのきっぷ」と呼ぶことにします。

 

経由路線は

大津(滋賀県)~(東海道線)~東京~(上越新幹線)~燕三条~(弥彦線)~吉田~(越後線)~柏崎~(信越線・えちごトキめき鉄道)~上越妙高~(北陸新幹線)~金沢~(北陸線・湖西線)~山科~(東海道・山陽線)~姫路

距離はおよそ1400キロ強。ぐるっと東日本・中部を一周する旅です。

 

出発したのは大阪駅です。
大阪から大津までの乗車券は別途持って乗車しました。

途中下車パターン七変化(5つしかないけど)

途中下車パターン1:ルート上に無い駅に行きたいとき

大阪駅深夜0時34分に発車した寝台特急サンライズ号に乗り、降り立ったのは早朝の横浜駅。

 

「朝食を中華街で食べよう!」という
ハイカロリーグルメな旅の幕開けにふさわしい計画。

今回は中華街で朝7時から開いている
「馬さんのお店」に行くことにしました。

 


※「馬さんのお店」朝7時半。
まあ、二人分にしては控えめ・・・?(ほかのお客さんはみんなお粥を頼んでました。ちょっとだけ恥ずかしかった)

 

しかし、中華街の最寄駅は
JR根岸線の関内駅または石川町駅。
つまり、横浜駅から東海道線で東京方面へ向かう今回の旅のルートから外れた場所にあるのです。
今回行きたいのは関内駅。

 

※横浜付近の路線図。メインのきっぷのルートは「大船~戸塚~横浜~東神奈川」と進むルートであり、関内方面はルートから外れている

さて、こんなときはどうすれば良いのか?

 

答えは
「今持っている乗車券のルート上にある、行きたい駅から最も近い駅から乗り越し精算をすればよい(または一度その駅で途中下車して、行きたい駅までのきっぷを買えば良い」です。

今回の場合、ルート上にある駅の中で関内駅にもっとも近いのは横浜駅。
なので、関内駅でメインのきっぷを見せて横浜〜関内間の運賃140円を支払えばオーケー。

あるいは、横浜駅で一旦途中下車して、横浜駅の券売機で140円のきっぷを買う(またはICカードをタッチする)のもオーケーです。

僕らは今回、後者を選びました。
(乗り越し精算のルールについては、この記事も参照:定価より格安で旅できる?JR2つの乗り越し精算法をマスターしよう

途中下車パターン2:複数のきっぷと組み合わせる(ルート上への復帰)

美味しい「朝中華」を堪能した後
僕らは夜行列車でやや寝不足だったこともあり、川崎と品川の間にある大井町駅で途中下車し、最寄りのスーパー銭湯でのんびりすることにしました。

 

この大井町駅はルート上の駅なので単に有人改札を通れば良いだけなのですが、問題なのは「関内駅から乗っていく」ということ。

関内から大井町までは京浜東北線で乗り換え無しでいけるので、横浜駅はスルーして向かいたいところ。

 

この場合はどうすれば良いのか?というと

「ルート上に復帰するための乗車券を自販機で買い、次の途中下車する駅では、メインのきっぷと二つ出して改札を出る」

まず、関内駅から140円のきっぷを買えば、横浜駅まで有効な乗車券を持っていることになります。

そして横浜から大井町まではメインのきっぷで行くことができるため、経路がつながっていることになり、2枚のきっぷで問題なく横浜駅をスルーしてそのまま大井町まで行くことができるわけです(いわゆるキセルとはならない)

 

なお、ここでの注意点は
「ルート上に復帰するときにはICカードを使わない」ということ。

これをやってしまうと、今回の例でいうと、関内駅から大井町までの普通運賃をICカードで精算して改札を出るハメになるか、有人改札で一度ICカードの入場履歴を消して、改めて関内から横浜駅までの運賃を支払い、途中下車するというややこしい手順を大井町駅で踏まないといけなくなり、とても面倒だからです。

「メインのルートに復帰する場合には、ICではなく、普通の紙のきっぷを買う」と覚えておきましょう。

 

その後は、有楽町駅で途中下車。
シン・ゴジラのモニュメントができたというので見に行ってきました。

京浜東北線※有楽町へ向かう際に利用した「有人在来線爆弾」(シンゴジラネタです。観てないひとはごめんなさい)

 


※日比谷ゴジラスクエアにあるゴジラのモニュメント。まわりのビルにも負けない迫力。新名所「日比谷シャンテ」の目の前

 

途中下車パターン3:新幹線経由の乗車券で在来線駅に降りる

東京から北上する道すがら。

東京のディープな街「赤羽」に立ち寄ることにしました。

 


※赤羽の有名な飲食店「いこい」。
ポテサラ110円、まぐろの刺身130円など衝撃的なプライスが並ぶ。
しかも、ちゃんと美味しい。天国だ

 

赤羽は、京浜東北線・湘南新宿ライン・上野東京ラインなどが発着する在来線の駅です。

今回のメインのきっぷでは、東京から先は「上越新幹線で燕三条まで」というルートになっています。

在来線のみが発着する駅である赤羽では降りられなさそうですが、降りることができたのでしょうか?

 

答えは「降りることができます」。

 

「新幹線と在来線が並行している区間の特例」というものがあり、新幹線も在来線も同じ路線として扱う規定となっています。途中下車も同じ路線として扱われます。

 

意外と知られていませんが、赤羽というのは正式には「東京駅と岩手県の盛岡駅を結ぶ東北本線の駅のひとつ」なのです。

さらに、新幹線の東京~大宮間は「東北新幹線」です。

今回は東京から新潟の燕三条まで向かいますが、路線上は「東京から大宮までは東北新幹線、大宮から燕三条までが上越新幹線」に乗って移動していることになります。(「とき」に乗っているのか、「はやぶさ」に乗っているのかなどは関係なく)

 

つまり、きっぷのルール上では
「東北本線と東北新幹線は同一路線であり、東北新幹線経由の乗車券でも、東北本線の駅である赤羽駅で途中下車ができる」という解釈になるのです。

途中下車パターン4:同じルートを2度通る(同じ駅に2度行く)場合

赤羽の次は群馬の高崎に向かいましたが、今回はその部分はスルー。
舞台は燕背脂ラーメンで有名な、新潟県燕三条へ。

 

燕三条へ到着した僕らのスケジュールは以下のとおり。

 

「到着した夜に、燕三条駅から弥彦線に乗り、2つ北にある西燕駅で下車。この駅の近くにある有名店「杭州飯店」で背脂ラーメンを堪能。食後再び弥彦線でホテルの最寄り駅の燕三条へ引き返す。
翌日、再び弥彦線で北へ向かう列車に乗り吉田駅へ。吉田から越後線で出雲崎・柏崎方面へ向かう」

 

つまり「燕三条~西燕間を往復した次の日に、また燕三条~西燕間を通過する」というわけです。

 


※燕三条付近の路線図

 

このように「きっぷのルート上の路線を二度通る場合」にはどのようにきっぷを買えばよいのでしょうか?

 

途中下車には、とっても重要なルールがあります。それは
「今来たルートを引き返したり、二度同じ駅を乗り降りしてはいけない」ということ。

つまり
今回のこのスケジュールを、全てメインのきっぷ一枚でこなすことは不可能だという事です。

 

そこで今回は
到着した日は普通に燕三条~西燕の往復切符を別途購入し、翌日吉田へ向かう際にメインのきっぷを使用しました。

これでルートの重複はなくなり、ルール通りに移動することができたわけですね。

(余談ですが、実際は到着した日の夜はお店に行ったらすでにラーメンが売り切れていて、仕方なく次の日にまた西燕で降りてお店に行く事になりました。しょぼん・・・)

途中下車パターン5:僕たちはいつでも旅の途中

「途中下車したら、その日のうちにまた列車に乗って移動しなければならない」といったルールはなく、あくまでもきっぷの有効期間内に行きたい場所まで移動すれば良いということになっています。

 

今回のメインのきっぷの有効期間は、6月22日から30日間までの9日間。
(関連記事:距離で決まる!JR乗車券きっぷの有効期間と計算法

 

今回のメインのきっぷは姫路駅まで向かうものですが、僕らの家は大阪にあります。

実は、6月22日(金)に出発したこのグルメ旅は

「いったん6月24日(日)の夜に大阪駅で途中下車をし、そのまま平日は大阪で仕事をし、次の週末の30日(メインのきっぷの有効期間の最終日、土曜日)にまた大阪駅からこのきっぷで西のほうへ向かう」というルートだったのです。
(詳しくはこの記事も参照:格安の極み!実質0円でレンタカーを借りる方法

 

つまり「6月23日月曜日から29日金曜日までの平日は、大阪駅で途中下車をした状態のまま過ごしていた」ということになります。
まさに旅の途中。

そして30日には、普通にまた有人改札を通るだけ。
このように、有効期間の長い乗車券では「1枚のきっぷで2回の週末で旅をする」ことが可能になります。

途中下車こそ鉄道旅最大の魅力

ということで
今回の旅では「途中下車をするときに戸惑いそうなパターン」がいくつかあったので、それを紹介するような流れになりました。

今回のグルメ食べまくりの旅は
鉄道の途中下車という、こまめに土地に立ち寄ることができるという制度があるからこそできるものであり、LCCやバスなどを併用してはなかなか難しかったと思います(車も便利だけど体力的にあまりにもしんどいし、3日で1400キロ走るとか無理)

 

「細かいこと考えずに乗り降り自由」な青春18きっぷとは異なり、下車するのにちょっと頭を使うのも、それはそれでパズルを解くような気分で楽しかったりします(18きっぷは年中使えるわけじゃないし、特急乗れないし・・・)

 

みなさんの鉄道旅のヒントになるものがあればこれ幸いでございます。

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