このブログは
具体的にいくらきっぷ代が安くなるのか、その計算の仕方が分からない・・・泣
という人に向けてのものです
(手続きの方法は学校の人に聞いてね!)
この記事を読めば、自分で学割のきっぷ代を電卓で計算できるようになりますよ!
割引を計算できれば
旅行会社のプランの方がいいのか、学割きっぷ&ネットで自分でホテルを手配した方がいいのか、自分で比較できるようになるのでとても便利です。
最後までゆっくりでいいので読んでみてくださいね!
もくじ
ややこしいのは「JRのきっぷのルール」
JRの学割の計算がわかりにくいのは
「きっぷのルール」がややこしいからです。
でも、1つの事だけ理解すれば簡単!
その話をする前に
覚えてほしい言葉が2つだけ。
それは
「乗車券」「特急券」という言葉。
乗車券と特急券の違い
●乗車券・・・新幹線に乗ろうが通勤電車に乗ろうが、JRで移動するために絶対必要なきっぷ。
●特急券・・・新幹線や特急に乗る場合、実際に乗る区間の分だけ、乗車券にプラスして買わないといけないきっぷ。
乗車券は「ご飯とルー」
特急券は「トッピング」
カレーを食べたいなら
最低限、ご飯とルーは絶対必要よね?
普段の通学やおでかけで使う電車は
「乗車券」だけあれば乗れる。
新幹線や「特急」と呼ばれる電車は
「乗車券と特急券の2枚が必要」
という点をおさえておきましょう!
通学の定期券や、SuicaやICOCAなどのICカードは、きっぷのルール上「乗車券」の仲間に含まれます。
これだけ知っていれば、きっぷのルールはほとんどわかったも同然。
それでは、学割の詳しい説明に入っていきますね。
学割の具体的な計算方法
※学割が適用されたJRの乗車券。右下にペシャンコな字で「学割」と書いてある(ウィキペディアから画像をお借りしました)
割引になるきっぷの種類とその条件
JRの学割は
ズバリこのようなものです。
JRで片道101キロ以上移動する場合、乗車券だけが2割引になる
まずは
「101キロ以上」というところですが
これは「一番最初に乗るJRの駅から、一番最後に降りる JRの駅(最終目的地)の距離が、片道100.1キロ以上ないと学割が適用されない」ということですね。
(きっぷのルール上は、100.1キロは繰り上がって101キロ扱いになる)
駅の間の距離は、乗り換え案内を使って、出発する駅と目的地の駅を入力すれば簡単にわかります。
yahooの乗り換え案内のページ(別タブで開きます)
例えば
東京駅から熱海(あたみ)駅まで、新幹線を利用する場合
※乗り換え案内で表示される距離・きっぷ代は片道のものです
東京から熱海の距離は104.6キロと書いてあります。
100.1キロ以上の距離なので、学割OKですね。
「地下鉄や私鉄の距離も合計したキロ数」
が表示されるから、ちゃんとJRの区間だけを検索して
100.1キロ以上になるかを確認しましょう!
一番右に書いてある「1980円」と書かれているのが、乗車券の値段。
そのとなりの「自由席 1760円」と書いてあるのが
新幹線に乗る場合に上乗せで買う特急券の値段です
(自由席に乗る場合の値段。指定席の場合は「指定席○○円」と表示される)。
つまり、東京から熱海までを
新幹線で移動する場合
1980円+1760円=3740円
を払わないといけません。
(片道あたりの値段)
もし
「新幹線を使わずに、普通の電車に乗っていく!」
そんな場合
買うのは乗車券だけでいいので
1980円払えば熱海まで行くことができます。
※普通の電車
(東京~熱海を結ぶ「上野東京ライン」)
そして、学割で割引の対象になるのは
乗車券のみです。特急券は一切割引になりません。
なので、新幹線に乗る場合は
「きっぷ代がまるまる2割引」にはならないんですね。
東京~熱海間で学割を使う場合は
「乗車券1980円」の部分が2割引となります。
具体的な学割の計算方法
2割引したきっぷ代はいくらになるのか?
その計算は、電卓で以下のどちらかを使います。
(どっちも同じ意味です)
・元の値段に0.8を掛け算する
・元の値段に80%を掛け算する
0.8が一番シンプルだと思うので、これで計算しましょう。
1980×0.8=1584
計算して出た1の位の数は「切り捨て」するルールになっています。
「切り捨て」とは、1の位の数字を0にすることです。
(四捨五入じゃない!)
なので
1584 → 1580
1580円が
学割のきっぷ代になります。
東京~熱海を普通の電車で移動する場合のきっぷ代は
乗車券1580円
これを払うだけでOK。
新幹線に乗って移動する場合は
乗車券1580円+特急券1760円
=3340円
になります。
往復のきっぷ代は
「先に片道の値段に0.8を掛け算して、それを2倍する」だけです。
「先に片道の値段を2倍して、それを0.8掛け算して計算する」と
10円から20円くらいの誤差が出る場合があるので気をつけましょう!
新幹線と普通の電車をまたぐ場合の計算法
東京の吉祥寺(きちじょうじ)から
普通の電車に乗って新宿で乗り換え、埼玉県の大宮へ。
大宮から新幹線に乗って、群馬県の高崎へ・・・
という風に
普通の電車と新幹線を乗り継ぐ場合はどうでしょう?
新幹線の「大宮~高崎」の間の距離は
74.7キロしかありません
(100.1キロより短い)
でも、今回JRをつかって移動するのは
吉祥寺から高崎までの114.3キロです。
だから、乗車券は100.1キロ以上になるので
今回買うべききっぷの組み合わせは
・吉祥寺から高崎までの乗車券
(100.1キロ以上なので、1980円が学割適用で1580円)
・大宮から高崎までの特急券
(自由席、1870円)
合計3450円
この2つを買えばOKです。
新幹線は大宮~高崎の間しか乗らないからといって
・吉祥寺から大宮までの乗車券
(649円、ICカード利用時)
・大宮から高崎までの乗車券&特急券
(1340円+1870円=3210円)
合計3859円
こんな風に分けて買う必要はありませんよ!
これだと、学割が効くきっぷが何一つなくなってしまいます・・・。
※特急「あずさ」(新宿~甲府~松本)
「北斗」「あずさ」「踊り子」「サンダーバード」などと呼ばれる、いわゆる「JRの特急」も、きっぷのルール上は新幹線とほとんど同じものだと考えて大丈夫です。
以上
JRの学割計算に関する基礎知識でした。
もともとのJRのきっぷのルールがややこしいので、すぐに理解することは難しいかもしれません。
あとはわからないことがあれば、そのときにJRの人にきいてみましょうね!
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