きっぷのルール

JR切符の途中下車で自動改札機を通れる場合と通れない場合

このブログでは
さまざまな途中下車のパターンや自動改札機との関係について書いてきましたが、案外シンプルなテーマについて書いていませんでした。

それは

 

「途中下車のきっぷって、途中下車したい駅の自動改札機に通せるの?きっぷが回収されたりしたらどうするの?」

 

途中下車初心者にとって
これは結構切実な問題ですね。

万一回収されて機械から出てこなくなってしまったら、わざわざ駅員さんに頼んで機械から出してもらわないといけなくなるだろうし・・・。

 

今回は、その点について書いてみました。

 

今回のテーマは
「紙のきっぷ」に関するもので
「ICカード」で旅行する場合は関係ないので要注意!
ICカードには、途中下車という概念がないので)

 

途中下車の意味(さらっと)

途中下車とは

きっぷに記載された最終目的地までのルート(経由路線)の途中にある駅で、きっぷを回収されることなく下車(観光などのために改札の外に出ること)でき、再度そのきっぷを持って最終目的地までのルートを進むことができる制度です。

ルートを引き返したり、二度同じ駅を通ることがない限りは、何度でもどこの駅でも途中下車をすることができます
(一部例外あり)

詳しくは、この記事にて。
>>>鉄道旅行最大の魅力!途中下車とはどんなルールなのか?

 

 

果たして
途中下車のきっぷ(乗車券)は
自動改札機に通しても大丈夫なんでしょうか?

 

自動改札機に通しても大丈夫?

まずは結論から。

途中下車のきっぷは、そのまま自動改札機に通しても大丈夫です。

途中下車ができるはずなのに機械が受け付けないケースの場合は、エラーできっぷが戻ってくるので

誤って自動改札機に吸い込まれてしまう(回収されてしまう)ことはまずありません。

エラーできっぷが戻ってきた場合は、駅員さんのいる有人改札を通って抜けましょうね。

 

自動改札機を通るとエラーが出てしまうパターンは、主に以下の通りです。

<自動改札機でエラーが出てしまうパターン>

・自動改札機自体が途中下車に対応していない場合
※2023年現在はかなり少なくなったと思いますが、まだある可能性があります。

・青春18きっぷなどの、細長いタイプのきっぷ
(そもそも改札機に通せないサイズ)
※普通のきっぷでも、経由路線が多い場合には細長いきっぷで発行される場合があります。

・いわゆる「裏が白いきっぷ」
手書きで書かれたきっぷや、車内で車掌さんが機械で発行したきっぷなどが該当します。

70条区間内にて、最短ルート上にある駅以外の駅で途中下車する場合

 

最後の「70条区間」は
普通の乗車券を、東京都内のフリーパスのように使うテクニックをやる際に関係してくるわよ!

 

一筆書ききっぷ 一周※経由する路線が多すぎて、細長くなってしまったきっぷ(120mm券)。
右下の、亀の甲羅みたいなマルの中に×と書かれている記号は、自動改札機を通れないものだという意味。
経路が多すぎるからといって細長いきっぷになるかどうかは、マルス(きっぷを発行する機械)の種類によって変わるとのこと。
経由路線が17以上になると機械での発行が出来ず、手書きのきっぷになる。

 

これが主なパターンです。

つまり
普通のきっぷで途中下車する場合には、大抵の場合問題なく通れると考えて良いでしょう。

 

以上の場合は
結局エラーが出てきっぷが手元に戻ってくるので、改めて有人改札を通ればそれで済む話なわけです。

 

一番困るのが
「そのままきっぷが自動改札機に回収されてしまうパターン」ですが、これはどのような場合におこるのでしょうか?

<きっぷが回収されてしまい、手元に戻ってこないパターン>

・そもそも、途中下車できるきっぷではない
※前途下車無効と記載されているものや、途中下車できませんとはっきり書いているきっぷ。

・途中下車できるきっぷだが、東京23区や大阪市内などの特定都市を出発地(目的地)とした場合で、その都市内の駅で下車した場合(関連記事:「東京都区内」「大阪市内」などと書かれたJRきっぷの意味や使い方

※たとえば、「大阪市内発東京都区内行きと記載されたきっぷの場合、大阪市内と東京23区内の駅では途中下車がそもそもできないため、きっぷは回収されます。

 

以上をまとめると
「自動改札機に回収され、手元にきっぷが戻ってこない場合というのは、そもそもその駅で途中下車ができないきっぷを通す場合なので、当たり前のこと」だと言えます。

その駅で降りる以上、回収はやむを得ないということですね。

 

 

以上
途中下車と自動改札機についてのお話でした。

 

途中下車できるきっぷであれば、どちらにしてもエラーが出てきっぷは戻ってくるわけなので、心配せず有人改札を通りましょうね。

 コレクション気分を楽しめる「下車印」

途中下車できるきっぷを持っていても、あえて自動改札機を使わず、有人改札を通る人もいます。

そのお目当ては「下車印」。

 

※途中下車できるきっぷを持っているのに自動改札機を通れない場合には、有人改札でその駅の下車印(スタンプ)を押してもらうのが原則。どこの駅で降りたのかをきちんと記録するのが目的。駅員さんも手馴れたもので「どこに押して欲しいですか?」と訊かれることもしばしば。
でも、たくさん下車すると、この写真のようなカオスな状況に・・・。

 

改札機に通れるのに、コレクションのためにあえてスタンプを押してもらう人もいるとか・・・。

 

駅ごとに色が違うし、デザインも微妙に違ってカラフルで面白いです。
あえて、下車印目当てで有人改札を通るのもアリかもしれませんね。

 

ただし
きっぷの表面の素材とスタンプのインクの相性があまり良くないせいなのか

ちょっとこするだけで汚れて印が見えにくくなってしまい、さらに乾くのが非常に遅いので、綺麗に下車印をキープするのは至難の業です・・・。

 

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